2023年12月の記事一覧
028 あれだけの感傷も絶望も後悔も愛も恋も
朝目覚めるたび、覚えてもいない夢の中へ何かを置いてきてしまった気になるんだ。皮膚だとかまつ毛みたいに、毎日新たなわたしが作られてはあの日のわたしが剥がれ落ちてゆく気がしている。痛みもない。それは喜ぶべきことなのかどうかも分からない。昔は瘡蓋みたいに剥がせばちゃんと痛くて、ちゃんと血だって流したのにね。ねぇ、ちゃんと、って何だろう。痛くなかったらちゃんとしてないのかな。あれ。何が言いたかったんだっけ
もっとみる朝目覚めるたび、覚えてもいない夢の中へ何かを置いてきてしまった気になるんだ。皮膚だとかまつ毛みたいに、毎日新たなわたしが作られてはあの日のわたしが剥がれ落ちてゆく気がしている。痛みもない。それは喜ぶべきことなのかどうかも分からない。昔は瘡蓋みたいに剥がせばちゃんと痛くて、ちゃんと血だって流したのにね。ねぇ、ちゃんと、って何だろう。痛くなかったらちゃんとしてないのかな。あれ。何が言いたかったんだっけ
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