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前頭側頭葉型認知症を知っていますか〜その5 実家の断捨離

3日間飲まず食わずで倒れていた母。あと少し発見が遅れたら死亡していたそうで、誰が何と言おうが、早く帰省すれば良かったと悔やみました。

搬送先では検査の結果「大腿骨転子部骨折」とわかり、手術になりました。撒き散らした紙かビニールで滑って転倒したようです。

ただ、極度の栄養失調で体力つける必要があり、手術は少ししてから、となりました。

今考えると、母は炊事をせず、惣菜をたまに購入したり、納豆や豆腐だけ食べていたようで、数年まともな生活はしていなかったようです。冷蔵庫には赤くなった数年前の豆腐、冷凍食品がありました。

やはり認知症ではないか、と疑い始めました

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手術から1ヶ月。リハビリ病院に転院しました。

退院後は在宅生活を希望したため、子供の春休みに、私だけ実家に泊まり込み、11日間片付けをしました。

実家は田舎の家屋で部屋数10部屋。隅々まで積み上げられ足の踏み場がありません。可燃物はなるべく廃棄し、あちこちに積まれたものを整理します。

一番困ったのが

積み上げられたものの間、隙間から、縫い針やカッターの刃が出てくること、ものすごいホコリでアレルギーが悪化したことです。

しかも

現金や通帳、実印、権利書までカーペットの下や使っていないストーブの下と広範囲に散らばり、

袋の中まで全て精査しなくてはなりません。

手を怪我しながら、ホコリや汗まみれになりながら、片付けては車に積み、処分場に1日3回いきます。11日間、1日の睡眠時間5時間で休まず作業をし、5キロ痩せた私。 

兄弟から「ちょっとやりすぎ。早く帰って子供の世話しないと。」と言われましたが

なぜか取り憑かれたように片付け、

大事な書類印鑑通帳全てひとまとめにしました。

最後に布団を干し、サッシのレールに油を注し、ようやく自宅に戻りました。片付ける前と後を写真に取りまくりました。

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その3日後

熊本地震で実家が被災したのです


続きはまた明日。

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