ポケベル最後の日
「個人向け通信呼び出し」のポケベル(ポケットベル)が、今日を持ってサービスを終えるらしい。ということを、昨日何かのニュースで見ました。ポケベルかぁー懐かしいなぁー。ポケベルが流行しだしたのは、確か平成5年から6年の頃なのかしら。私がベルを使うようになったのは、高校を卒業する頃。中学の頃からの友達が契約するということで、一緒に使おうよ!と誘われて持ち始めたことがきっかけです。
ポケベルは電話をかけて欲しい相手に電話番号を数字で送信し、受け取った人が表示された番号に電話をかけるというもの。つまりは「電話かけて!」と呼び出すためのものなのですが、私たち高校を卒業したばかりの女子にとっては、コミュニケーションツールのひとつとして活用(?)していました。とはいえ、文章は送ることができないので、数字の組み合わせでメッセージを考えて送っていましたし、当時は数字の語呂合わせの本も売られていたような記憶です。
例えば、当時一般的によく使われていた言葉を例として挙げると、084は「おはよう」で、0833は「おやすみ」。86ーは「ハロー」こんにちはというように挨拶を表す数字は一般的でよく使いました。また、49は「至急」、106410は「テルして」つまり「電話して」というように、ビジネスシーン以外でも活用できる暗号も。そして、14106「愛してる」なのだそうです(笑)数字の1をアルファベットのI(アイ)に見立てていましたね。
私たちの間で14106は冗談を送る時とか、何を送っていいか分からない時は使ったかもしれないけれど(爆)、一緒に使う友達と、語呂合わせを楽しみながらルールを決めていたことも、懐かしい思い出です。
当時はドコモと東京テレメッセージ(通称テレメ)がしのぎを削っていたような記憶だったのですが、私はドコモのひし形のポケベルを使っていました。ポケベルを契約したけれど、実は当時、実家は「黒電話」。だから、ベルへのメッセージを送ることができなかったのです(笑)だから、友達からのメッセージを受信した時は、ダッシュで家から数分の公衆電話に行って、そこから送っていました。母親に「あんた何やってんの?」とよく言われていたものです(汗)
それでもベルを使っていたのは、相手の顔を見たり声を聞かなくても相手と繋がっていられるという事が楽しかったんだろうなー。そして、私の場合、持ち始めた時期が高校を卒業した頃だったのもあり、大人の仲間入りを無事に果たしたような気がして嬉しかったのだと思う。
当時の女子高校生の「三種の神器」として、ポケベル、システム手帳、電子辞書(だったかな?)が大流行したのもあり、ポケベルも進化を遂げて、定型文ではなく自由に文章が送れるしくみにもなりました。今でいうショートメールの、さらに文字数が少ないものです。そして、女子高生や学生向きのかわいいデザインのベルが発売になったりして、爆発的に流行しましたね。
その後、私も、マンボウ型の文字を受信できるベルを使い始めましたが、これは本当に楽しかったですね。「コメニコメニ」(*2*2)と打ってから、五十音表と数字の配列で決められたルールに従った表(例えば11が「あ」21が「か」31が「さ」のように、五十音表と数字を頭に置いて、伝えたい文字を脳内で数字変換しながら素早く早打ちしていたことを思い出しました。
ポケベルネタはいろいろあるのですが、今回はここまで。私にとっては良い時期にベルと一緒に過ごしていたなという記憶なのです。携帯に移行するまでの間、このツールを使ってどれだけの人たちとコミュニケーションをとってきたのだろう?今振り返ると、当時の私にとってはなくてはならないものだったのかな。これがあるから成り立つコミュニケーションもあったかな。しかし、楽しかったな。若かったな(笑)
写真はベルの写真がなかったから、先日撮った花。マンボウ型のポケベル写真が見つかったら思い出話を書くかもです。