【祝・出版】0歳を育児しながら本を1冊書き切った10ヶ月総まとめ
ピッピッピッピーーーーッ!!!!(笛の音)
みんな~~~~~~!!!!!集合~~~~~!!!!
一旦持ち場から戻って~~~~!!!
突然ですが、本を出版することになりました!!!!
待って待って待って
誰の本~~~~~????これ~~~~~~????
わ、私の~~~~!?!?!?!???!?
イケてる~~~~~!!!!!!!
(イケすぎているあまり椅子から転げ落ちる)
わ、私がこんなにイケてる本を出版するなんてことが現実にありえるのか?「私がイケてる本を出版するパラレルワールド」に迷い込んだんじゃないの・・・?
そう思って何度見返してみても書き覚えのある文章しかない。現実です。
タイトルに「ママ」と入っている通り、昨年7月に出産した私の妊娠、出産、育児を記録した、ジャンルとしては「出産・育児エッセイ」となっております。
0歳育児をしつつの執筆だったので、現在進行形で起こったことをその場で書き留めるみたいなことになっており、今読み返すとリアルすぎたり未熟すぎたりしてぶっちゃけ恥ずかしいエピソードとかもあります。赤裸々~!
ここで「出産・育児エッセイ? なら拙者には関係ないでござるな」とブラウザを閉じようとしたそこの忍者、ちょっと待って~!
これから出産を控えている人、他人の子育てに興味がある人はもちろん、いつもの私のnoteのテンションで書ききっているのでくだらね~文章を読みたい人にもおすすめです。つまりは「かつて赤ちゃんだった人」全員(※忍者含む)に読んでほしいってワケ!
ためしに目次を見てみてほしい。やかましいからさ
それはそうとして、このかわいすぎる表紙についてちょっと語らせてもらってよろしいでしょうか?
このイケすぎ&かわいすぎる表紙イラストは、イラストレーターのカワシマナオトさんに描いていただきました。
見た人を笑顔にさせるパワーがありますよね。唯一無二すぎるぜ。私も見た瞬間、貴乃花が優勝したときの小泉純一郎とまったく同じ声色で「感動した!」って思わず叫びました。このギャグが伝わる世代、そろそろ限られてきてます。悲しい現実ですね
表紙だけじゃなくて中にもカワシマさんの素敵なイラストが散りばめられています!
さらに!!!!!!(大声)
帯推薦を寄せてくださったのはなんと、あの、オズワルド伊藤俊介さんです!
「オズワルド」って、あの!?
毎日のようにありとあらゆるテレビに出ており漫才も1つ残らず全部おもしろいあのオズワルドの伊藤さんが、帯を書いてくれたっていうの・・・!?
そんな話、誰も信じてくれませんよ。たとえば駅前で「私、本を出すんですけどオズワルドの伊藤さんが帯を書いてくれたんですよ!!!」と叫んだとて、まず「本を出すんですけど」の時点でありえないと鼻で笑われますし、あと駅前で叫んだので迷惑防止条例で署に連行されることでしょう。
伊藤さんが聖人すぎるので、激忙しい過密スケジュールの中で引き受けてくださったのです。推薦文も最高ですよね。私が本書を通じて言いたかったの、全部この推薦文に入ってます。なので、最悪本は読まなくていいです。
そんなこんなで、10ヶ月間かけて、大和書房WEBでの連載10本+書き下ろし13本+おまけページ5本(計254ページ)を書き上げました。
出版にあたってお話をしていた方から、
「育児をしつつ、フルタイムで働きながら、どのようにして本を完成させていったんですか?」
と質問があったんですけど、
「記憶が、おぼろげです」
と、遠くを見つめながら回答していました。
マジで、一体どうやって私はこんなにたくさんの文字を打ち込んだんだ・・・? 一切覚えていない・・・もしかして、本が完成したっていうのは、嘘の話・・・?
すべてが嘘なんじゃないかと不安になってきたので、せっかくだから完成までの軌跡を振り返ってみたいと思います!!!!!!!!!
ゴーゴーゴーゴーゴー!!!!!
【生後4ヶ月~】執筆たのし~期
育児エッセイ出版のお話をいただいたのは昨年11月。ちょうど息子が4か月の頃です。当時の記録を見返すと、調子いいときの1日のスケジュールはこんな感じでした!(1時間単位なので超ざっくりです)
前提として、我が家では「育児=私」「家事=夫」というめちゃくちゃ雑な分担をしています。(その中でもお風呂は夫だったり、ゴミ出しは私だったりいろいろあるけど)
なので育児はほぼワンオペなのですが、ご飯の時間になれば食事が出てくるし、脱ぎ散らかした洗濯物とかを放置してても文句も言わず洗ってくれるし、哺乳瓶なども洗っておいてくれたりするから、そのあたりはめちゃくちゃ楽をしている。ありがて~
そんなこんなでこの時期について思い返すと、完全に育児と執筆にだけ時間を使えている状態で、適度に執筆が息抜きになってて「たのし~」となってました。
昼・夕方・夜の3回の息子の睡眠時間をフルで執筆に使うことができ、割と順調に、締切をほぼ落とすことなく原稿を進めることができました。
【生後9ヶ月~】仕事イヤイヤ期
そして4月。息子が9ヶ月になり保育園に入園。私はフルタイムで仕事復帰しました。
みんなに聞きたいんですけど仕事ってしたい? したくないよね?
不労所得を得てなるべく何も考えずに南国とかで生きていきたいよね?
柴犬を2頭飼って海沿いで暮らしていきたいよね?
海鮮がおいしいエリアに引越してタクシーの運転手さんに「普通の回転寿司がおいしいんですよ」って言われてその通りに普通の回転寿司入って「ほんとだ、おいしい~!東京だと一貫500円はするね!」っていうやつを毎日やりたいよね?
ちょっと止まらないんでこのへんにしますけども
書籍の中にも書いたんですけど私は本当に働きたくない。別に今の職場が嫌とかではなく、もう、働くこと自体を、拒否している、人間。
なので、1年弱の産休・育休からの復帰はゲロ吐きそうなほど嫌だったんですけど、子どもを養うために金が必要なので仕方ない。
で、8:30-17:30というフルタイム勤務の生活になったため、生活リズムがガラリと変わってストレスも増えた時期でした。だいたいこんな1日です。
在宅勤務だったからまだ耐えられていたが、在宅勤務じゃなかったら危なかった・・・爆散するところだった・・・在宅勤務じゃないみなさんは本当にすごい。次のボーナス5兆らしいです
執筆は、息子が寝た21:00以降に行っていました。ただ、翌日も6:00過ぎに起きなければならないことを考えるとパソコンを開く気になれない日もあった。無気力にスマホでTwitterを眺め、これはいかんとスマホをぶん投げたのちにパソコンを開いてTwitterを見てしまう日もあった。なんなんだ。誰かTwitterを法律で規制してくれませんか?
そんな風に、新しい生活に慣れるために大変だった時期でした。
【生後11ヶ月~】激ヤバ期
激ヤバ期がきたぞ~~~~~!!!!逃げろーーーーーーッ!!!!!ドンドコドンドコドンドコ
何が激ヤバなのかというと、息子がマァ~~~~保育園でこの世に存在するすべての病気をもらってきていた時期です。ウイルスたちの間で、息子の体内に入るムーブメントが起こってた。ウイルスたちが歌う「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーブメント~」が小さい音量で毎日聴こえてきていた。それは完全に嘘なんですけど・・・
で、息子の看病だけで済むならいいんですが、赤ちゃんって「舐め回した手を私の口に入れてくる」等、常人には理解できない行動をするので私の感染も不可避なわけです。なので息子の看病&自分の闘病という過酷すぎる日々を過ごしていました。(しかも赤ちゃんって熱が40℃近くあっても全然元気なのでずっと目が離せないヤバい存在)
体調がよくないと思うように文章が書けなくて、そうなるとメンタル的にも徐々に弱気になる。自分が書いているものが全部スベってる気がしてしまい、担当さんに「これ、面白いですかね…?」「この本、出版するのやめませんか…?」と1日1回は聞いていた。(そのたびに「大丈夫です!どんどん面白くなってます!」と根気強く勇気づけてくれた担当さんには本当に感謝しています。編集担当ってめちゃくちゃ大変な仕事だよなァ)
【生後13ヶ月~】ゾーンに入った期
この頃はすでに原稿は完成し、「ゲラ」と言われる紙に印刷された原稿を、赤ペンを使ってチェックしていく段階でした。
チェック作業だけなら余裕かと思いきや、この時期仕事が忙しく、毎日22時くらいまで残業していました(17:30に息子をお迎えに行き、寝かしつけ後の20:00-22:00を仕事に使っていた)
そうなるとどうなるかというと!
時間がない!(CV:吉高由里子)
執筆の時間がない。こうなれば、選択肢としては自分の睡眠時間を削るしかないですよね。最悪だけど。本当に。なんで労働のために睡眠を削らないといけないんだ。次は法廷でお会いしましょう。
つうわけで1日はこういう感じでした。
日中の会議でも「寝たい」しか考えてなかったな
補足しておくとこれを何週間もやったわけじゃなく、本当に、明後日バイク便が私の原稿を受け取りに来るのにまだ微塵も終わってない!という駆け込みの最後の2日くらいをこういう感じで過ごしました。
つうことで、てんやわんやの10ヶ月を経て無事に本は完成しました。
完成するまで、ずっと担当さんが進捗を気にして、私が悩めばいつでも壁打ちに付き合ってくれたり、ゲラが出来上がってからはデザイナーさんや営業担当の方がそれぞれ本当に尽力してくださって、1冊の本が出来上がりました。
これまで、本というのがこんなに沢山の人たちの力を合わせて作られてるものなのだとはまったく意識しておらず、本屋さんに何気なく並べられてる1冊1冊の本すべてに数え切れない人が携わってるのかと思うとすべてが尊く感じます。今後本屋の扉をくぐるときは、神社参拝と同じ感じで二礼二拍手一礼してから入店しようと思います。嘘です
***
色んな人に報告がてら「本が出ます」と連絡をしていたときのこと。以前お世話になっていた職場の先輩に連絡したところ、このような返事がきました。
「夢かなってるじゃん!」
ワァ・・・
私は思わずちいかわみたいな声を出してしまいました。
そっか、本を出すことって、私にとって「夢」だったんだよな・・・?
※かつて、文章でどうにかなりて~~という思いがカンストして書いた恥記事(ちきじ)
https://note.com/sirisiri/n/n4f35cc01cea2
夢が叶う瞬間というのは、「今、夢、叶ってまっせ~~~!」と自覚しているわけじゃないんだなぁ。
死にものぐるいで夢中になって必死に日々を過ごしてて、振り返ってみるといつの間にか、あんなに欲しかった「出版」が近くにいるんだな。苦しかったけど、本当に頑張ってよかった。
しかし、はるか先に新たな夢が見えてしまっているから、全然「夢叶いました」感が、ない。
その新たな夢っていうのは、その、なんていうか、フフ、お恥ずかしい話なんですが・・・売れたい、ってコト!(鼻をこすりながら)
いや、売れたいってお金がほしいということではまったくなくて、多くの人に読んでもらいたいなぁ~~!!!ということです。
10ヶ月かけて、私だけじゃなくたくさんの人たちと力を合わせて作ったこの1冊の本が、私の知らない遠く誰かの本棚に存在し続けるんですよ。もしかしたら、床に積まれることになるかもしれないけど。それでも、私の元を離れて誰かのそばにいるのだ。
場合によっては引っ越しとかのときに「この本いらないから処分だな~」とか思われるかもしれないけど、でもそうやって捨てるかどうか確認するときでもパラパラめくってこの本に思いを馳せる時間をくれるわけですよね。めちゃくちゃアツくない?
すごい興奮してきた。出版、想像以上にヤバい。経験したことのない高まりを感じる。もしかしたら法律で禁止したほうがいいやつかもしれない・・・
でもこの本、書いたのは、インフルエンサーでも芸能人でもない、ただの会社員である私です。2部しか売れないかもしれない(※うち用と実家用)
そうなったらマジで出版社の皆様には土下座して慰謝料を支払うしかないのですが・・・・・
個人的にはいい本ができたと思っているので、少しでも多くの人に届くといいなぁと、今は発売日をソワソワと待つばかりです。
そんなこんなで完成した書籍「ママヌマ」、この記事を読んで気になってくれた方はぜひ、お手に取ってみてください。9月22日(木)発売です!
途中、息切れしてる章とかがあるのが見どころです
※本に関するコメントや感想は「#ママヌマ」でTwitterでつぶやいてくれたら嬉しいです!反応します!※
以上
【本日の一曲】 愛を知るまでは / あいみょん