致知学習④
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今回は元全日空のCAで人材育成・組織活性化のコンサルタント会社、アカネアイデンティティ代表の加藤茜氏の“CA経験で培った「魔法の伝え方」を伝授”について。
読んで感じたのは、彼女はサービスに対して主体性が高いということ。
(1)
それが結果として高い職業意識に結びついていると思う。
例えば、クレーム客が座れと命令しても、彼女はそれはお客様に失礼な旨おっしゃって、丁重にお断りしている。
これは、お客様のいいなりになることではなく、本当の意味でお客様に喜んでいただくことがサービスだという彼女のポリシーがそこから見える。
彼女が自らの仕事に対し、いい意味でのプライドを持って主体的に取り組めていることがそこから見て取ることができる。
(2)
また、サービスに対する主体性の高さが彼女のリーダーシップにもあらわれていると思う。
例えば彼女は自分が15人ほどのチームのリーダーになった場合、自らが引っ張っていくのではなく、チームメンバー一人一人が自分らしく活躍できるように調整して、お客様を安全・快適に目的地までお送りするという目的を共有する環境を作る。
そして最終的には自分が全責任を負う。
それが自分が目指すリーダーシップだという旨のことをおっしゃっている。
メンバー一人一人に主体性を求め、自分はそのためのクロコとして調整係や環境作りに徹するというサーバントリーダーシップ。
部下に対してもサービスを提供することで、喜んで仕事をしてほしいという主体的な意志がそこから見て取れる。
(3)
さらに彼女のサービスに対する主体性が、彼女自身の生き方にもあらわれている。
例えば彼女は自分の子の絵の意味を分かって上げられなかった自分を責めたり、仕事に熱心になるあまり、家庭のことをおざなりにしたことに責任を感じ、仕事を辞める決断をする。
この事実はそれだけ彼女がサービスというものを仕事というフェーズよりも深い次元で捉えていることを意味している。
それがコンサルタント業の起業、その結果として肩肘を張る必要はないんだという彼女のの心境の変化に繋がっている。
彼女がCAで築き上げてきた自分なりのサービスの型をより深化させ、型にとらわれない自由を獲得していく。
彼女にとってサービスは人生の道そのものなんだなあと思った。
2
何もこのことはサービスに限らずあらゆることに言えると思う。
仕事に対し主体的に取り組むことが、キャリアだけでなく、人生を深め、充実させることにつながる。
自社の隊員にも仕事の中で熱くなれるものを見つけてほしいと思う。
きっかけは何でもいいと思う。言われて始めた日常業務の中でも、やりがいを感じるものがあると思う。
そういう感覚を大切にして日々の仕事に取り組めば、自分なりの道が見つかるのではないかと思う。
そのための場所として自社を使っていただければいいと思う。
そういう意味では自分のリーダーシップのスタイルも実はサーバントなんだろうなあと読みながら感じた。
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