心の入った実行の大切さを学ぶ

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昨日は、中企大関西校OB会に出席した。
基調講演をされたのは阪神電鉄の元副社長・阪神百貨店の元会長・社長の三枝輝行氏。

食料・飲食部門を軌道に乗せる時の苦労話や熊本の百貨店を軌道に乗せるエピソード、それに村上ファンドと阪神電鉄とのTOBの内幕など興味深い話に引き込まれてしまった。

日本のデパ地下文化を作った人物として有名な名経営者だけあって、固定観念にとらわれない合理的な発想や人並み外れた行動力、それに物事の本質を見抜く心眼の凄さが随所に伺われ、ただただ恐縮してしまった。

昔ながらの関西の芯のある経営者というか。

やはりこういう凄い方の話を聞くことは、謙虚な気持ちを維持するにはいいことだと思う。

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この講演で感じたのは心を込めて行動をすることの大切さだった。

やっても成功するとは限らない。でもやらないと成功しない。
だから失敗を恐れずやってみる。
そしてその際に大切なことは心を込めることだと。

それを業界の常識だとか、売上・利益だとか、目先の損得で躊躇したり、打算で行うすのは結局、長い目で見ると失敗の道に進んでしまう。
それが今の百貨店業界の低迷を招いてしまった元凶だという三枝氏の主張は他人事とは思えないものだった。
もちろん、ただ闇雲にやればいいというものではない。
企画を実行するにはきちんとリスクを検討した上で計画を立てることが大切だと思う。

でも、それが心を込めて実行することが前提になっていないと、目先の損得や業界の常識といったものにとらわれて身動きが取れなくなる。

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これからの世の中の商売は、ネット販売、オートメーションやAI化での無人化の流れとお客様と密接なコミュニケーションやきめ細やかなサービスで繋がる流れの二極化の流れが進行すると三枝氏は言う。

警備業界もセコム・アルソックといった大手の無人化サービスと大半の零細警備業者との顧客との密接化が広がっていくと思う。

もちろん、うちは後者。

その中でキーワードになるのがターゲット顧客に対する心のこもったきめ細かいサービスとコミュニケーションだと思う。
それが顧客満足度を向上させ、本物の警備の実現につながると思う。

それを如何に意識して実行していくのか。

その担い手は現場の隊長なり隊員であり、その環境を作るのが自分の役割だと思う。

シンプルなことだが、奥の深いことだと思う。

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