交通誘導警備におけるAIの導入

昨日、兵庫県警備協会の総務委員会に出席した。

検討事項後に、協会加入業者の減少がちょっとした話題になった。

その原因は人手不足による事実上の廃業というもの。

そしてその話題に関連して、京都のある業者は、AIによる交通誘導警備を始めたという話も出てきた。

まあ、そうなるだろうなあ。

今、警備業、特に人的警備の会社を起業するのは自殺行為にも等しいと思う。

人的警備は、人を現場に送る仕事である以上、超売り手市場の中、人を集めないといけなし、しかも誰でもいいと言うわけではない。

そこにきて、最低賃金値上げ、働き方改革により、人に関するコストが劇的に上がってしまった。

起業していきなり施設の年間の仕事をゲットするのは厳しく、だいたいはスポットの仕事がメインになるだろう。

最低賃金があがり、有休義務化、それに超高い有効求人倍率に加え、社会保険加入義務化が進行している現在、いくらスポットの警備料金が上がったといっても到底埋め合わせることなどできない。普通に考えるとやっていけないだろう。

よほど工夫するか、そもそも人を使うビジネスモデルを変えない限りは…。

ウチも交通誘導の仕事を維持・拡大したくても、施設警備の場合と違い、そもそも人が集まらない。仕事はあるのに人がいないのだ。

そこに来て、交通誘導のAI化が始まったという話を聞けば、真剣に検討せざるをえないだろう。

必要は発明の母。アルソックはAIの片側交互通行ロボットを開発したという。

使い物になるか疑問だし、価格がどれくらいか分からない。

でも、仮に使い物にならず今は手にできなくても、今の人手不足を考えると比較短期で性能もアップし、コスト低減も実現される可能性はありうる。

そうなれば普及するかもしれない。

条件が整えば導入する事を前提にその流れを注意深く見守っていきたい。


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