自社がほしい人材
1. おかげさまで最近仕事の話が多く大変ありがたいですが、そのスピードに人の手配がついていかないのが現状。
この人手不足時代、仕事の需要に対し、人の供給が追いつかない状況は何度も述べている通りであるが、都市部に続いてこの田舎でもその流れが本格的になってきた感がある。
いままでだと高い警備料金を設定すればたいがいの業者はより安い方に流れて行ったものだが、今はそれでもいいとおっしゃる業者が出始めて来たから。
その一方で、求人を出しても思うように人が集まらない。ウチなんてまだかなりいい方で、人があつまらないばかりに廃業する業者も最近では多くなって来ている。
こういった時代は自分たちが欲しい人材をはっきり定義し,求人の場面にもマーケティングの発想を駆使するやり方をとる必要があると思う。
2. では自分たちが欲しい人材とはどんな人材か。今回は施設警備に限定して考えてみる。
まず、労働市場を人口統計的な基準を用いるデモグラフィック基準を用いれば、事務職経験者の男性又は体力のある女性が望ましい。
これは施設警備という仕事の性質上、どうしても事務処理的な付帯業務が多いこと、そして本業たる警備業務についても、きちんと報告書を書いてもらう必要があるからである。
また、今後はロボットを使った警備が出てくる可能性を考えると一般に向学心をお持ちの事務経験のおありの方がウチの仕事に向いていると言えるからである。
ただ、お客様の安全・安心をお守りするお仕事である以上、一般的に男性の方が女性よりも力があるので適しているが、一定の体力をお持ちの女性ならば、ウチとしても受け入れる用意がある。
一般に女性の方がユーザー対応に優れており、そういった特性も活かした警備も考えているからである(ただし現場の性質も考慮する)。
次に上記でもグラフィック基準では区分出来ない、消費者の心理的な側面に焦点を当てたサイコグラフィック基準で考えれば、人間関係を大切にする真面目な方がよいと思う。
警備も1人現場も含めてチームで行う仕事である以上、スタンドプレーばりばりの1人親方的な身勝手なお方は正直つらいから。
また基本的に警備の仕事は勤務姿勢が命だし、上記のようにこれから時代、ロボットや監視カメラを含め、様々なことに関して学んでいただく必要があるので、真面目な方がほしい。また一般にそういった方の放つオーラはユーザーの方に好感を持っていただけるから。
3. 以上のように上記2つの基準で考えると、自社がほしい人材は「事務職の経験のある人間関係を大切にする真面目な男性又は体力のある女性」。
もちろんこれはあくまで理想形なので上記の要素がない、例えば事務経験のないが、事務的な仕事は苦でない、または苦でも頑張りたいといったような方など、どんどん応募してくださると有り難い。
ただ、仕事の手を抜く利己的な計算の多い不真面目な方だけはどんなに人手が足りなくても来てほしくありません。
つまり、真面目さこそが自社が重視する1番のポイントです。
それは警備の仕事云々もそうだが、それ以前に本物の警備の提供という自社の企業理念の根本に真っ向から反するから。
採用場面にも企業理念の考えが及ぶということです。
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