誰からも好かれる第一印象と話し方

研修やセミナーなどで、テーマとしてリクエストされることや聞かれることの一つに、
「第一印象で皆に好かれる話し方を教えてください」
というものがあります。

結論。そんなん、ないない www

実際にこのようなテーマで研修やセミナーをされている講師の方は多いでしょうが、私はこのリクエストにはお応えすることができません。いやいやいやいや、できないと言ってしまうのはプロの意地がありますので正確には「好かれることの定義を合わせてから」と「情報不足なので話を聞かせていただいてから」です。

なぜかというと、まず大前提として本当に「好かれたい」かどうかが疑問だからなのです。そもそも人に好かれるの「人」って誰よ。人に好かれるの「好かれる」って何よ。その第一印象を与える相手は誰で、何の目的で会う人なのよ。
そして一番大切なのは、
『あなたはどんな印象の人に見られたいの?』

例えば・・・
これから仕事を一緒にしていきたいと思っている人
今度こそ決めたいお見合いで会う人
転職での面接 などなど。

必ずしも好かれる必要がない場面もあります。
気が進まないお見合いでは、なるべく嫌われようとするかもしれません。

仕事の場合、どんな印象に見られたいですか?
頼りがいがある、優しそう、クール、穏やか、明るく楽しそう、など人によって様々です。
営業の場合でも、イケイケでいくのか、情に訴えかけるのか、洗脳系でいくのか。

それぞれの目的によって、行動つまりアウトプットの方法が変わるのです。そしてそれは、より具体的である必要があります。表情、声のトーン、姿勢、動き、目線、髪型、服装、持ち物・・・。

「好かれる」だけではあまりにも抽象的で漠然とし過ぎています。

そして大前提として、皆に好かれる必要がありますか?
誰からも好かれるってことは誰からも好かれないってこと。
まずは、自分が『誰に対してどんな印象に見せたいのか』を明確にするところから始めましょう。

結論。私は研修講師としてはちょっと面倒くさい www

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