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【毎日投稿】歴史はnot暗記、butエンタメ

 おはろん。好きな歴史上の有名人は杉田玄白、しらすです。

 私には、勉強に関するある武勇伝がある。中学2年生のころに定期テストの勉強をしようと考えた私は、当時から少し苦手意識のあった社会(歴史)から取り掛かった。それがテスト2週間前の話。理科や国語はワークを解きつつちょこちょこ対策。英語と数学は前日だけ勉強してあとは何もしなかった。

 結果、社会が一番点数が低かったのである。(以下の記事でも書いてます。)


 思わず笑ってしまった。なぜなのかを考えるよりもエンタメとして面白かった。

 しかし、今になってそれに対する解が出た気がする。

歴史を暗記科目だとばかり思っていた

 私は、とりあえず出てくる人や出来事をとにかく暗記すればいいんだろう、そう思っていた。テストでは一問一答みたいな問題もあるし、そうやって一から暗記していくんだろうと。それが中学の時の私だ。

 勿論、それでうまくいく人もいるはず。しかし、私は全くそうではなかった。私は、ある名詞とその説明をセットで覚えることをしていなかった。さらに年号どころか西暦何年にそれが起こったかを覚えていなかったため、時代的な比較ができなかった。

 要は覚えてないだけじゃん。そういわれればそうである。しかし、当時そこまで興味のないことを覚えるということ自体が何だか納得いかなかったみたいだ。

時代背景を掴むことの大切さを知った

 それのとらえ方が変わったのは大学生である。何か特別なきっかけがあったわけではないが、色々な本を読んでいくうちに「歴史って実は相当面白いのではないか?」と思うようになったのだ。

 例えば、江戸時代に起きた改革「享保の改革」「寛政の改革」「天保の改革」よく順番だったり誰が行ったかだったりが問題として出題される奴らである。これを以下のように考えてみればどうだろう?

・「享保の改革」が起こる前、日本や江戸はどうだったんだろう?
・「享保の改革」が行われてから日本はどのような進歩を歩んだだろう?

 これを例に少し解説を加える。

 享保の改革が行われる以前、幕府の収入源は大きく二つあった。それが年貢と鉱山で取れる金銀だった。しかし、17世紀末になると金銀の収穫量の減少が見られ、それに伴い幕府の収入も減少した。

 ここで、更に想像していただきたい。この後、読者ならどうすれば財政を回復できると考えるだろうか。いろいろな手が考えられる。お金をあまり使わずに幕府のために働くような制度を取るか、逆に経済を回すことで人々の余裕を生み、そこから年貢を徴収していくのも考えられる。

 徳川吉宗は前者を取った。あまりお金を使わずに、更に今までなかった大名からの米の収入源を得た(上米の制)のである。また、金銀の貿易額を制限したり、裁判の基準を制定したり(公事方御定書)などして、うまいことやりくりしたわけだ。これらにより幕府の税収が一割増だったという話らしい。

 ここで一つ考えてほしいのは、争いが起こらなかったことである。もし平民たちがそこで不平不満を抱えようものなら町中で一揆が起こったり、教科書に載るような大きな争いが起こったに違いない。つまり、これは享保の改革が財政難を乗り越えるという観点で成功したことを示しているのだ。

 まとめると以下のようになる。

・享保の改革前は、金銀が取れなくなり財政難
・そこで吉宗が享保の改革を打ち出す。
・大名からも米を取る、裁判の基準を決める、金銀の貿易を抑えるなどする。
・大きな争いも起こらず、幕府の収入アップ→大成功!

 ポイントは、単語や人物名、行ったことだけでなく、これを物語のように流れとして覚えておくことである。『桃太郎』という作品を覚えている人なら、例えば桃太郎はどのようにして生まれたか、誰を仲間にしてどこに行ったかなどを聞かれても容易に答えられるはずだ。

 これと同じで、歴史も今のように物語、エンタメとして覚えておけば、そこから「享保の改革を行ったのは誰か」と聞かれても「上米の制とはどのような制度か」と聞かれてもすんなりと答えられるわけである。物語が堅苦しいならば四コマ漫画でもよい。

最強の本『マンガで分かる〇〇』シリーズ

 歴史を面白くないと考えてしまう過去の私のような人は、歴史がまだ暗記科目なのである。その根底を一瞬で覆してくれるのが、『マンガで分かる〇〇』シリーズだ。

 当然ながらマンガであるから微小なフィクションはあるだろう。しかし、流れを捕らえるには十分すぎるほどである。これで、歴史というものを何かしらの人の営みであり、リアリティを持つエンタメであると理解することで、学校の授業だったり問題演習の時に役立つ知識を身に着けられるわけである。

 私もあの時気づいていれば...。後悔は先に立たないことをまたひとつ感じたしらすであった。

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