特攻ディズニー隊、出動!

これは、仕事終わりに急きょ「明日ディズニー行かない?」と言われ、ノータイムで誘いに乗った男の物語の1片である。

睡眠時間は3時間半

そもそも仕事が終わったのが22時。

ツイッターには1件のDM。

珍しいなと思い開くと、ネッ友からのディズニーのお誘いだった。元々別な4人でディズニー行く予定だったが、1人が行けなくなりチケットが1枚余るため使ってはくれないかとの事。

なんということだ。翌日は仕事が休みじゃないか。メンバーが仲良しメンツであることを確認してほぼノータイムでOKを出した。
ということで何もツッコミどころもなく明日AM9:00からディズニー行きが決まったのである。

ちなみに仕事が終わるのが22時で、家に着いたのが23時20分頃。そこから晩飯を食うと既に24時を回っていた。
仕事の疲れもちゃんとあったのでシャワーは明日の自分に任せて就寝した。それが25時のことである。

んで起きたのがAM4時半。
睡眠時間にして3時間半。
普段の自分ならすぐに活動力を失い、午後になればスイッチを押しても動作しなくなる睡眠時間だ。
しかし、再度寝ると絶対に起きない自信がある。それくらいほんのり眠気が残っている感触だったので、思い切って起床。
家を出るまでの時間は、大喜る人たちの動画を見てドカ笑いするなど。大久保八億さんの昆虫の世界に紛れてしまったIKKOさんという題への答え、とても大好きです。

午前(油断と会話と魚肉ソーセージ)

AM6:26    出勤
この場合の出勤は舞浜駅に向かうことを指す。

家は町田なので当然ながら時間はかなりかかる。今回は乗り換えがいちばん少ない町田→新宿→東京→舞浜駅ルートで向かう。
ここでひとつの油断を産んでしまった。天気予報では雨とAlexaネキは言っていたが、外に出ると雨が降っていなかったので、折り畳み傘で挑んでしまったのである。これがいかなる油断かは後ほど。

舞浜駅に到着する頃には既に他のメンバーは駅の出口で待っていた。「薄着じゃないか?」といきなり突っ込まれたが、これもAlexaネキの「最高気温が13℃、最低気温が6℃です」を過信したため、自分ではなんとも思わず。
コーディネートは長袖Tシャツに上着1、薄手のジャンパー1。色はジャンパーだと上下黒。ジャンパーを脱げば上は灰色。どう考えてもこれからディズニー行くやつとは思えないファッションだが、これは意図通り。舞浜駅で降りるまでは京葉線に乗っている一般男性としていたいじゃんか。

友達からチケットを受け取り、開園まで待つ。自分たちが到着してた時には既に長蛇の列が。雨にもかかわらず客が多かったのは、卒業式を終えた中高生や、春休み中の学生の影響が大きいだろう。

列がどんどん前に進み、そろそろかと楽しみにしていたところ、床に見慣れないものが落ちていた。
魚肉ソーセージである。
見るからに不審物だったためソワソワしつつも無視したが、ディズニーは落とし物の格の違いさえ見せつけてくるものだなぁと感心したのである。

待つこと数十分、ようやく入場。
自分はディズニーに半分人数合わせで入ったようなものなので、乗るアトラクションはすべておまかせ。
まず最初に立ち寄ったのはお馴染みタートルトーク。ウミガメのクラッシュとお話ができる。
キショい質問でもしてやろうかと思ったが、それで場が凍りつくのも可哀想だったので、自分は「最高だぜ〜!」の合図で両手を上にあげるだけの上強ロボットと化していた。
配信者の友達は、「はい!」と誰よりもでかい声でアピールしたもののクラッシュは目もくれず別な人を当てる。そりゃ、積極的すぎるヤツは進行の邪魔になりそうと思ったクラッシュ側のIQが2倍くらい高いだけだ。
とある女性が「旦那さんの屁が止まらない」みたいな相談をした時に「そんなの誰も気にしてないぜ〜」とクラッシュが述べたあと、クラッシュのお尻から泡がプクプクプク。。。と。ユーモアとしても好きだったが、それ以上にそんなのアドリブで出せるものなのかとその技術に感動した。

午後1(飯、アトラクション、デュエマ)

タートルトークが終わったあと、チュロスやターキーレッグを食べており、昼ごはんには少し早かったためもう少しアトラクションった。アトラクった。

海底2万マイルなんかは名前ぐらいは誰しも聞いたことがあるだろう。自分たちはそこで海底の中に閉じ込められ、暗く狭い潜水艇の中グラグラと揺れるという中々理不尽な体験をした。しかし揺れの強度はそこまででなく、むしろ潜水艇から見える周りの景色やエイリアンみたいなやつ、クラッシュの骸骨(嘘です)を眺める余裕さえあった。
次は、無知な自分は初耳だったが、ソアリンというアトラクションだ。これは空を飛ぶことを夢見た女性が作った乗り物で、世界中を旅するといった内容のアトラクションだ。それがオススメされたものだからとファストパスまで使って乗ったのだが、あまりにも大正解だった。
まず始まった瞬間、自分たちが座っていた席が空中に浮き、前方が解像度の高い綺麗な映像に。南極大陸、オーストラリア、万里の長城、サハラ砂漠、東京、そして今いるディズニーシーの景色を上下左右に旋回しながら駆け回る。文字列では伝わらないが、映像や効果音、風が実際に吹き付けてくるなどのリアルさ、実際に我々がちょっと浮いた視点から見ていることで生まれる臨場感、実際に横揺れや上下に動く座席が生み出すドキドキ感含め最高だった。これは流石に誰かにオススメしたい。
氷山の映像が流れてきた時に、流れで「あーした天気になぁーれ」と靴を投げ飛ばしかけた。それくらい高さを感じられるものだった。

そして昼食。カレー。

日本食品さんありがとう

ナンがボリューミーに見えるのは恐らく初期ステータスの設定ミス。ナンの下に米とタンドリーチキンがあるが、量はほどほどで辛さも丁度良かった。

ちなみに、昼食を食べる前に友達と連れションした訳だが、そこで私はデュエマのカードを拾っている。おいおい、まだ格の違いを見せるのか。お腹いっぱいだぜ。

その後は基本的に友達が乗りたいアトラクションに向かう。次はインディ・ジョーンズだ。

午後2(後悔、我慢、休憩フリーフォール)

さて、ここいらでディズニーあるあるである行列の120分待ちを経験する。しかし、待ち自体は苦ではなかった。というのも、アトラクションの回転率自体はそこそこあるため、飲食店の行列とは違い結構進みはするからだ。その間周りの景色を楽しんだり、行列の場所であるジャングルのような雰囲気を楽しむのもアリだった。残念ながら隠れミッキーには出会えなかった。
苦痛だったのは天候だ。あまり触れてなかったが、ディズニーシー到着時から多かれ少なかれ雨が降っており、待ち時間120分のうち半分以上は外にいた。傘の角度しだいで濡れる服と荷物。浸水するスニーカー。撥水スプレーをしなかった圧倒的後悔がのしかかる。

インディー・ジョーンズのアトラクション自体は恐怖体験型優しめジェットコースターと言ったところか。前身と急ブレーキを激しく何度も繰り返し、恐怖心を煽るような演出蔓延る良いアトラクだった。
昔はきっとこれくらいで酔う感じだったような気もするが、もう自分は大人なので大丈夫だったわけだ。

インディージョーンズの後に行ったのは、体験型謎ときであるオズワルドチャレンジ。
火山のマグマを調整するための機械を取り付けた場所、そこにまつわる謎を与えられた地図をヒントに探るというものだ。
この謎解きは、色々な建物に行ってひとつずつ謎をといていく必要がある。つまり、外移動が必要なのだ。強まる雨足。肥大化する水たまり。濡れること前提で謎を解くメンバー。最終的には濡れた手で触った地図がぐしゃぐしゃになるBADEND(謎解きは無事できました)。
謎解きのレベルは高くなく、サクッと終了した。そりゃ幅広い年齢層に楽しんでもらうためのもの、松丸君監修なわけがないんだから。


ディズニーシーを取り巻く汽車のようなもので移動兼雨宿り兼座り休憩をしたのち、ニモと魚と戯れる系アトラクションへ。待ち時間が少なかったため行った。
ニモのアトラクションということもあり揺れは控えめ。この辺で足の付け根(股関節あたり)の痛みに気付いたため、とにかく座れることが嬉しかった。
更にスニーカーの浸水、突然強まった雨風で冷えた体を室内が温めてくれた。もう1回乗ってやろうかと思ったくらいだ。

さて、この物語最後を任されるアトラクションがタワーオブテラーである。

人気アトラクションゆえ当然のように120分待ち。これもインディージョーンズ同様列が進みはする。
このタイミングで、天気予報通り降水量のピークの時間になる。折り畳み傘ではカバーしきれない攻撃力が、凍てつく風に煽られて更にこうげきをぐーんとあげる。気温も下がってきており、寒い。冷たい。靴がぐしょぐしょで気持ち悪いと待ちと相性が悪すぎる三暗刻。
さらに、自分の折り畳み傘は一部破損しており、そもそもあまり撥水しない、1箇所だけ折れている、どこかから水が漏れ出ると言った具合なので、防御力はスカスカ。
挙句の果てに、立ちっぱなしや待ちの多さが招いた股関節の痛みがピークになる。3時間半睡眠だったことによる睡眠負債までもが襲いかかってくる。正直ここが1番キツかった。建物に入るまで1時間以上はかかった(2回目)ので、入れた時の温かさだけが味方だった。

ながーいアトラクション以外の感想を終えてようやく本編へ。
呪いの人形(名前は忘れたが、シルク・うどんトゥルトゥルみたいな名前)を買った大富豪が、翌日行方不明になる話が舞台。それを自分たちが手に入れた体で始まる。自分たちが乗ったエレベーターがその呪いの人形の力によりひたすら上下するのだ。
乗る前から「前も乗ったけどまじで怖い」「体が本当に浮く」「物も飛んでいくからカチューシャは外せ」など、踵を返したくなるような前評判を聞き、エレベーター(アトラクション本体)に乗ってからも隣の友達が「怖い怖い怖い!」と連呼するものだから、一瞬だけ客体になってしまう。
実はフリーフォールのような上下にたくさん揺れる系の乗り物自体が初めてで、ジェットコースターに苦手意識があったため、終わったあと「二度と乗りたくないとか言い出すんだろうな」と後ろめたい感じで終わるのかと思っていた。

ここからアトラクションが動き出す。
「お前は呪いの人形を手に入れてしまった。。。」みたいなアナウンスと共にフリーフォールと同様ゆっくりと上昇していく。周りも「始まるぞ…」という周りの硬いオーラが伝わってくる。しばらく上がるとアナウンスで「生きて帰れると思うなよ…!」と入り、ついに始まった!
まずは下に落とされた後、急上昇。そして再度急降下。これを何度も繰り返す。怖いのは、どこまで上昇して、いつ急降下が終わるのかが分からない点にもある。そのため、不定期に心臓が上の階に取り残されたり、「もう1回頂上行くの!?」みたいな裏切りまでセットでついてくる。
当然周りは楽しさか恐怖かでキャー!と叫んでいたが、アナウンスで「生きて帰れると思うなよ」と言っていたので、自分は死ぬ前に伝えたいことを叫べばいいのかなと思い、1人で「大好きだった!大好きだった!」と叫んでいた。
誰に向けて叫んだのか、そしてなぜそのチョイスだったのかは不明とのこと(他人事)。
とりあえず失神しなかったから良し。


タワーオブテラーから出る頃には雨が止んでおり、壊れた折りたたみをさす必要もなくなって心ウキウキ、体バキバキの状態で閉園間際まで空いているレストランへ。

オシャレ!!!(飲み物は紅茶)←オシャレ!!!

さて、ここで完全に忘れていた眠気がこの旅路のMAXを迎える。3時間半睡眠の負債がこれでもかというほどに襲いかかる。
待っている間や移動も含めてずーっと立っていたので、こうしてレストランで座るまでは眠気を感じることも少なかった(ビショビショだったし💢)。
全員が食べ終わり、お土産を買いに行こうという時に、冗談抜きに人より立ち上がるのに時間がかかった。椅子が、心地よすぎた。ドラクエでいう触れたらHP, MPが快復する謎の場所のような。

最後にお土産を買い、この旅はおしまい。

一目惚れして買ったわかめスープ
わかめスープって海鮮のイメージないね

ディズニーシーまとめ

学んだことをまとめておく。

  • 靴の撥水加工は多少でもしろ

  • ひとりディズニーという言葉もあるが、待ち時間がしんどすぎるので複数で行け

  • 雨が降りそうなら折りたたみでなく普通の傘を持っていけ

  • ポップコーンは美味い!

仕事と仕事の間に挟まれた休日で、ただ誘いに乗って行っただけだったが、疲れた以上に楽しめたなと感じた。特に自分が絶叫系ジェットコースター系を人並みに楽しめるとは思っていなかったので、より楽しんだ感は刻まれたと思う。

外出系のお誘いには予定がない限り乗っておくという最近の自分のポリシーが功を奏したと思っている。
この思考がなければ、雨が降るのが確定している日にわざわざ往復3時間もかかる移動などするはずないからだ。
このポリシーは忘れないでいようと思う。

昨晩乾かし始めた靴は、仕事から帰ってきてようやく乾いていた。おつかれさま。

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