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入院のはなし(2021/07/29)

・こんにちは、sirasuです。


・入院した話をしませう。まあ感想文みたいなもんです。これを読んで今後病院のお世話にならないようにまっtr貰ったらいいんじゃないでしょうか。


・僕が入院し始めたのは25日。手術の日は26日。あとの2日はまあ安静にしとけよっていう日。こんなスケジュールで入院をしていた。入っていたのは、県病院的なでっけ〜病院。

・何をしてきたと言うかと言われると、抜歯ですね。カッコつけて言ってるけど、抜歯と言っても親知らずを抜いただけ。ふつうに歯医者で抜けや!って思うひともいるかもしれないけど、骨格とかの問題や一本づつ抜くのがダルいということで、入院した...はず。

・1日目(7/25)


・この日が一番楽しかった。いや、楽しいモンではないな。病院って。

・まず病室に案内される。みんなが考えるような、ありきたりな病室。全部が真っ赤な部屋で人が生活したら気が狂うみたいな話がよくあるけど、全部真っ白の部屋で生きていたら、それはそれで生の実感がないと重いんだけど、どうだろうか。ただ、白色は病院とか死のイメージは人間の知的活動の副産物なので、本能的にはそんなに関係なさそうだ。もしくは、全部が緑の部屋なら目がすごく良くなったりするんだろうか。

・大体、1日に4、5回くらいナースさんがきて、体温、脈拍、血圧を慣れた手つきで計測していく。血圧は、腕がグーっと圧迫された後に、脈が「ドク...ドク...」って聞こえてくる感じがすごく好きだ。あー、俺って生きてる!って感じになれる。ただし、めっちゃ低い。

・入院したのは2時。手術は明日の8時半と聞かされ、それまで暇で暇で仕方なかった。iPadは調子悪くて持ち運べなかったし、ベッドが狭すぎて勉強も絵も描けやしない。でも、なんか参考書とかを読むのは癪だったので、めっっっちゃスマホをしていた。ダークソウル実況をみて笑ってたような気がする。

・夕方になってきて、ご飯が出てくる。これが一番の強者であることはみんな知っていよう。病院食って基本まずいんですよね。味が薄い。まあ病院でジャンクフードがでたらそれはそれでビビるけど。最初のご飯は麻婆豆腐だったんだけど、すっげ〜美味しくなかった。麻婆豆腐なんて丸美屋とかの使えばいいじゃん。そういうわけにはいかんのでしょうが...。

・あと、一番困ったことは風呂ですね。大部屋なので、個室のシャワーがない。したがって、大きいお風呂を予約しなくてはならまいみたいなルールだったんだけど、そのルールの締め切りが6時半がデッドラインらしくて、全く知らない僕は呑気に8時くらいに風呂場に行って絶望しました。早すぎるって!健康的なおじいちゃんの風呂の入る時間ももうちょい遅いよ!?

・こうして、風呂に入れないまま、25日は終わっていくのだった。

・病院で入院している!という圧倒的な非日常感がすごく高揚してた気がする。夜の真っ暗な病院なんて見る機会ほとんどないし。気分はさながらバイオ主人公か、幸薄い病弱の白髪美少年。


・2日目(7/26)

・この日が最もきつかった。


・まず、朝になったら絶飲食。水も飲んだらダメ。乾燥しやすい僕は朝に水を良く飲むのでけっこう辛かった。あと、病院は飯の時間が基本的にはやいので、普段結構遅い僕はすごくお腹が空いた。

・まず、なんかすっげ〜キツイ足袋?靴下?みたいなのをはかされる。寝たきりなので血栓ができないようにするものらしい。そのあとは、よくある病院着みたいなのも着せられる。段々と手術という実感が湧いてきて、ドキドキしてくる。

・あとはエレベーターをつかってナースさんと手術室に徒歩で向かう。えっ!?徒歩!?てっきり、なんかベッドの上に寝てガラガラされてくドラマとかのあの感じを考えてたから、すこし拍子抜けする。まあ重症でもないやつをガラガラしてる余裕なんてないってことですかね。

・そしてすごくデカくて、生理用食塩水とかの薬品の匂いがするでっかい手術室に入る。イメージは映画館。一番スクリーンとか二番スクリーンみたいな感じで枝分かれして、沢山の手術室がある。正直圧巻の光景。


・凡そ寝るためではないであろう、カッチカチのかってえベッドに寝させられる。ここらへんで緊張感はMAX。6人くらいのナースさんが自分の体に別々のことを施していく。一人は麻酔の準備、一人は点滴の準備、一人は心電図...。なんだこれ!?怖すぎる!言葉で説明できないような根源的恐怖が襲ってくる。刃牙の死刑囚の死刑前みたいなシチュエーションだ。

・そして、酸素マスクみたいなやつの方から麻酔が流れてくるらしい。少しでウトウトしてきますよー、といわれてもなんのこっちゃよくワカラン。と思っていたら、たしかにウトウトしてきた。なんだか自分を構成する輪郭がブレブレになってく感じがして、ふわふわと浮きたくなるような快感まである。

・と思って、次の瞬間僕は自分の部屋に戻ってきてた。

・エッ!?!?気持ちが追いついてきて、視界が徐々にひらけてきた。隣には付き添いの母さん、自分は奥歯に激痛があること、全身ガチガチで動けないことなど、だんだん己の感覚が鮮明になっていく感じ。もう一回自分の輪郭が形成されていく。

・そこから手術は無事終わり、あとは安静にしとくれという旨を伝えられて病室に取り残される。


・ここから先はただの地獄。まず、奥歯が痛すぎる。血が止まらん。そのためガーゼを咬まされるが、それすら痛い。なんならガーゼがでかいのでえずきそうになる。唾を飲み込みだけで痛いし、喋ることなど不可能。

・つぎ。酸素を供給するための管みたいなのが入っているんだけど、これが邪魔すぎる。なんか異物感?があって非常に気持ち悪い。常時、鼻の中をこしょこしょされてる感じ。赤白帽子のゴム紐が大っ嫌いだった僕は、こういう身の回りの小さいイライラがすごく苦手なんだよな。

・最後。点滴を外せ!体の中に針が刺されている、というのはまだ理解できるが、そこから得体の知れない液体が流されているという事実が恐ろしい。そしてこいつのせいで全く動けない。また、尿意が凄まじい。まあ体に直で液体を流しているからそうなんだけど。

・いやまてよ?動けないのに、尿意がするってこれ詰んでね?と思い、一応動ける範囲で確認してみる。尿管らしいものは見つからない。血の気がサーっと引いていく感じがしてくる。「もらす」の三文字が脳内で警鐘をあげる。膀胱が破裂しそうで死にそうになってくる。やばいやばい!!!


・そしてついにナースコールをすることを決意。そしてナースさんはでっけーカブトムシみたいなプラスチックの容器を持ってきて、ここにしといてください、と言って帰っていった。嘘でしょ?と思ったが、理性よりも本能が動き出し、容器におしっこしましたとさ。チャンチャン。なんかすごく何かを失ったようなそんな気がする。

・あとは約束の4時がきて、酸素管は外されて自由に動けるようになる。ただ痛いは痛いので、鎮静剤の点滴を打ってもらってなんとか過ごす。キツすぎる。しかし、遂には痛みだけでなく、吐き気と頭痛まで襲ってくる。勘弁してくれ。

・夜中になって、寝たいが痛くて寝れない。しかもおなじ大部屋の患者さんが夜中に症状が出て、めっちゃ嗚咽音が聞こえてくる。なんなんだ、これ。最悪すぎる夜は結局、夜中の3時まで寝れなかった。






・思ったより長いな。明日もう2日分書きますね。


・では、また。

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