見出し画像

孤独のグルメ(2021/09/09)

・こんにちは、sirasuです。


・学校に行かずにオンラインばっかしてると時間感覚が狂うな。もう昼か。なんなら今日って木曜なの?

・希釈しすぎたカルピスみたいな毎日を送っているせいで1日の重さが確実に2/3くらいになってしまっている。うう...っ。

・運動もしてないし、家でゴロゴロしてるだけだから、不健康極まりない。寝転がって起き上がると立ちくらみがするし、電車に乗るためにチャリで駅に行くだけで息切れをしてしまう。おかしい...。去年の今頃はバリバリ毎日5kmとか走ってたやん!

・やはりコロナは惰性な人間を破壊する...。毎日コツコツと積み上げれる人にとってはコロナは外出自粛イベントだが、僕みたいななにか圧力がないと真価を発揮できないやつはこのコロナでだいぶやられてしまっているのではなかろうか。ましてや受験期という人生の帰路でそのイベント発生は詰む可能性が非常に高い。ぐうキツい。

・まあ自分の脚に鞭打ってがんばっぺ。



・今日は祖母がご飯に行こうというので、ご飯を食べに行った。久しぶりの外食だ。

・なんかこの日記、味噌煮込みうどんの出塁率がバグってないか?何故かというと、僕の好物だからである。それ以外に理由などない。

・久しぶりに食べたけど、う、美味い...!!コクのある赤味噌と鰹を感じる出汁が合わさったスープに、うどんの癖に二郎系くらい硬い麺が合わさり最強に見える。

・名古屋飯ってバカの飯だから、バリカタ、味濃い、色茶色というカスみたいな飯ばかりだ。海原雄山ならキレ散らかしているだろう。でもうまいんだからどうしようもない。

・大人になってこの地を離れた時、トンカツを味噌でなくソースで食べることを考えると今から憂鬱だ。味噌汁も赤味噌が無くなり、合わせ味噌か白味噌が主流になると考えると胃が痛い。地元愛ってこういうことをいうのかな。



・最近読んだ漫画、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」。すげー面白かった。


・Twitterとかでけっこう人気でイラストとかがTLに放流されてたりしたけど、なんか見てなかったんだよね。流行り物に食いつこうとしない逆張り精神が如実に表れている。

・そうしていたら、好きなVtuberさんが熱心に語っていたのを見てしまったので「こりゃみるしかないっぺ!」と意気込んで読んでみました。

・結論からいうとこの漫画から得たものと失ったものが多すぎた。


・この漫画はボッチで日陰者の主人公、黒木智子がリア充になるべく高校生活で奮闘するという漫画である。日常ギャグ漫画なので、ストーリーもへったくれもない。

・この主人公の智子(もこっちとよばれている)はとーにかくゲスでクズなやつである。正直振り切れすぎて、胸糞を通り越して清々しいまであるが、ここは山手線だったので胸糞にまた戻ってくるという、ゴミみたいな性格をしている。そのくせ、小心者なのに無駄に行動力と自尊心があるためもう手がつけれない。


・物語前半は、ボッチのもこっちがリア充となるべく行動するが、とにかく世間とズレた痛々しい発言と行動をして最終的に世の中に成敗されるという、なんともコアなテイストのギャグをやっている。

・この前半部分がとにかくキツい。正直読む手を何度も止めてしまった。まず、もこっちの痛々しい発言と行動が共感性羞恥を呼び、さらに中二病の経験があった奴からすると心の奥底のトラウマをほじくり返される。なんなら更に塩を塗り込まれる。これがとにかくキツすぎる。見てらんない。死にたい。

・そして作者が実際に経験したという、有り得ないほどリアルなボッチ描写が見る者全てを轢き殺す。やめてくれよ....。なにが好きでこんなお辛い漫画を読んでいるんだ...?

・具体的に一番辛かったエピソードを紹介する。

 もこっちにクラス会のお誘いが(一応)来るのだが、ボッチなもこっちは行っても辛いだけと思いドタキャンをすることにする。しかし、部屋を掃除中のお母さんにクラス会のお便りを見られてしまい、「楽しんできなさい」と3000円を手渡さられる。
 この時点で大分キツいが、その後もこっちはもこっちなりにおめかしをしてクラス会の集合場所に行く。のだが、クラスの人々から誰にも気付いて貰えない。耐えきれなくなったもこっちは、一人集合場所を後にして、本屋で立ち読みをして時間を潰す。
 そして家に帰るとお母さんが「楽しんできたみたいでよかった」と言うのであった。

・僕はここで心が折れてしまった。無理だろこんなん。

・一応もこっちが色々やらかしても周りの人々が結構優しいので、いじめとかの陰湿なところにいかないからギリギリギャグとしての体裁を保っている。あと、もこっちが無鉄砲であり、しかも失敗してもめげない鋼のメンタルを持っているので一応は見てられるレベル。

・これを読んでいる僕は、「これが20巻...!?死んでしまうよ...?」と思っていた。嬉しいことにボッチではないが、コミュ障や人見知りのきらいがある僕からすると共感できることが多すぎるのだ。店員さんにハキハキと喋れなかったり、そこまで親しくない人に話しかけられるとどもってしまったり...。まるで自分を写し鏡にされているみたいで泣きそうになった。

・しかし、読んでしまう。続きが気になってくる。何故だ...!今僕はこんなに胸に風穴が空いて、ダイソンの扇風機みたいになっているのに...!!!麻薬だこれは...!!!!


・と思って読み進めていくのだが、ここで物語は意外な方に転ぶ。

・なんと物語はボッチ自虐日常ギャグ漫画から、クズ系主人公百合ハーレムギャグ漫画へと変貌を遂げたのだ。飛躍しすぎだろ...。つまり、ボッチのもこっちに友達ができるのだ。

・具体的な転換期は2年生秋の修学旅行編である。大体の漫画は修学旅行編で物語が加速するのだが、この漫画においては修学旅行からがスタートラインなのだ。

・もこっちは修学旅行を心底嫌っているため、人数が空いた班にこっそり入って適当に過ごす計画を立案し、班決めのHRを仮病でサボる。しかし、蓋を開けてみると、もこっちに友達がいないことを気遣った(ありがた迷惑)担任によってもこっちが班長に任命されていて、しかも班員は他のグループの人数制限によってあぶれたはみ出し者たちの寄せ集めだったのだ。

・そこから何やかんやあるのだが、ついにもこっちがクラス内にしゃべることのできる人間をつくることに成功する。

・ここからはプッチ神父のスタンドよろしく、物語が一気に加速する。いままでのゲス発言全開のもこっちと、それに反応する一癖も二癖もある友達という構図が出来上がり、そしてそれがドンピシャではまったのだ。さらに物語のボルテージは一気に上がり、キチガイじみた言動の友達と、カミソリくらいのキレキレのツッコミをするもこっちという最高のシナジーが生まれ、さらに(解釈によっては)「これって百合なんじゃ...?」ともとれるストーリーが完全に今後の舵取りを決めてしまった。

・2年秋冬はこの作品でもトップクラスに面白い。



・もちろんギャグだけではなく、ホロリとくるようなボッチだからできる哀愁みたいなところも僕は結構気に入っている。

・主人公は大分ふざけてはいるのだが、しっかり成長しているところも垣間見えるのは結構嬉しい。もともと友達がいなかったもこっちだからこそ、友達を強く思う気持ちが表れているのはすごくいいところだと思うし、孤独の辛さを知っているから、基本的には去るもの追わず来るもの拒まずのスタンスをとっているのはもこっちだからできる生き方だと思う。

・最初はハンバーガーを一人買うだけでも一苦労だったもこっちが、店員にしっかり注文を伝えている様など涙が出る。


・まあ長々と話したけれど、かなり面白い漫画だった。最近の話はすこしもこっちが丸くなりすぎて、友達関係も薄く伸ばされている感じがするから、さらなる面白さを追求していただきたいところである。

・一番好きなキャラは、うっちーです。



・では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?