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真似をするというのは尊敬・覚悟・愛情が必要なのだ。

夜。

久々のピザピザの日記。

やっと来週から復職です。ピース

なんやかんやで3ヶ月、長くて半年しか続かなかった人生の中の『彼氏』という存在は、5ヶ月目を迎えようとしています。

彼は年上で超優しくて、漢って感じの不器用さがある。そんな彼は、昔バンドを組んでいたらしく、ギターもベースもできるらしい。
たまに私の背中をベースにしてスラップみたいにしてくる。

これからも私の身体だけでリズム取ってよね。

そんな彼はバツイチなのだ。
私もそりゃ、知っての付き合いだ。
もちろんうちの親は初婚だの、どーのこーのと私の将来性に不安を覚え、めちゃくちゃ怒られた末に「縁を切ります」などと言われた。
(今ではなんやかんやで、超絶仲良しになったけど)

彼の良さは恐らく私にしか分からない。
なぜなら、彼は実家や前妻から「カツ」を作ってもらった事がないからだ。

カツだけ?ってなる人も多いだろう。
まぁ、ちょっと話に付き合って下さいヨ。

私はある日、ヒレ肉を買ったのでヒレカツをした。
すると彼は「めちゃくちゃ美味しい。家でカツ食べたことないねん。揚げ物大変やろ、ありがとう。」と吐露した。
私は本当に驚いた。私の家では揚げ物は当たり前のように出てきてたし、料理検定3級所持者の私は揚げ物は朝飯前なのだ。

誰もが口にした事はあるであろう揚げ物を、彼は家で食べた事がないと言った。
その目は初めて物が見えた赤子のような眼差しで「美味しい!美味しい!」と言いながら食べていた。また作ってほしいと、彼からヒレ肉を買って帰ってきた。漢だな、やはり。

私は当たり前が当たり前じゃない事を改めて知った。ふと俵万智さんの【サラダ記念日】が脳内に浮かんだ。詩の中には色々な想いが込められているのだろうと考えた。

サラダは誰もが目にし、野菜が嫌いだから食べない、ヘルシーだから、ダイエットの為などという理由で通る道であろうサラダを【記念日】と称したのは、本当に素晴らしい表現だなと私は俵万智さんの詩に感動している。

そんな風に私も【ヒレカツ記念日】を作ってみようと思ったけど、俵万智さんの思いには勝てなかった。

オリジナルを真似るというのは、その方に対する相当の尊敬と覚悟、そして愛が必要だと思ったからだ。これは自論。

そんな今日はキムチ鍋。

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