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有言実行を決行だ!

そろそろ、エブリスタにて連載している作品が完結する。
受賞作とはいえ、10年以上前に書いたものは粗が目立って、読み直したらあっちもこっちも直したくなって、結果手を加えながら着地点を探った。楽しかった。当時の、書いていた場所とか、自分の生活環境とか状況とかいろんなことも思い出した。私は当時、自分の書くものに勢いがあることを知っていた。むしろ勢いしかなかった。それが才能だと思っていたし、書く作品のどれもが感動作だから、どれを応募しても選ばれないはずがないとも思っていた気がする。気がする、というのは当時の傲慢さ(良い意味です)が今の私にはまったくなくなってしまって、今のスタンスはどちらかというと、私が書けるようなものは他の誰でも書ける、になっていて、過去の自分がすごく遠い、という意味で。

とにかく、私はそんな風に30代までは人生楽勝♪だと思っていた。

夢に限らず、私が願ったことはなんでも叶うのだ。
叶わなかったことは、働いた悪事が露呈しませんようにっ!と神頼みしたことぐらい。(そこはちゃんと罰を与えられて生きてきた)
これまでの人生、自分の望む通りにしてきた自覚と自信があったから『30代で小説家デビュー』も当然、叶うはずの願いだと疑わなかった。

オリジナル小説を書き始めてわりとすぐスカウトがきて電子でデビューできたときも「ほらね」と思った。そこから道が開けるのではないか、と予想したけれど契約期間終了とともに作品の公開も終了した。

あれ?
と思った。おかしいな、ここで終わっちゃうって想定外だなと思った。

次に、ネットのコンテストで受賞できて(↑で書いた作品です)「ほらね」と思った。予定通り、予定通り。
なのに、受賞はしたものの出版化の話がまったくこなかった。

あれ?
と思った。なんで?え?え?
他の受賞作は結構簡単に書籍化されてると思うんだけど?

この瞬間、私が決めた『40才までのデビュー』の夢が消えた。たぶん、人生で初めての、『願ったことが叶わない』出来事だった。私はうろたえた。叶わないことに、打たれ弱かった。

そういう人はそこそこいるのだろうけれど、当時の私は自分だけが不運だと思ったし、運がないということ=負け組だと愕然とした。
この私が負け組なの?

コーチングとかコンサルとかスピリチュアルのレッスンに行って、そんなこと言おうもんなら即否定される、負け組/勝ち組 という価値観。
わかっちゃいるけど、そう思っちゃったものはしょうがないじゃない、ってことなんです。で、私はそう思っちゃう気持ちを知るために、選ばれないという体験しているから、だから結果オーライなんだけど、まあそのことを書くのは別の機会にして……

とにかく私に挫折を与えた受賞作が、もうすぐ完結する。
名残惜しいような、早く手放したいような、とても複雑な気持ちになる。

エブリスタで投稿していると冒頭に書いたが、実はカクヨムにも同時投稿していた。けれどカクヨムではちょうどコンテストの(恒例の)読者選考真っ只中だったため眼中にも入れてもらえず、めげた。
そうなると反応してくれるところでだけ更新するようになるあたり、私もまだまだ、青い。(かわいいじゃないか)

ここ数日はページ数の更新が多くて、ちょっともったいない気がしないでもないけれど、今月中に完結する、とお知らせを出したし、過去の受賞作にいつまでも手をかけているわけにもいかない。
だって次は、コンテスト用の作品に取り掛かりたいのだ。

あれ?
また挑戦する気なのか、私。

コンテストにはもう挑戦しないと、何度も言って、何度も破って、オオカミ少年になってるけどしょうがないよね、揺れるお年頃だから。いつになったら揺れないお年頃になるのかはわからないけどね。


よかったら、ページをめくってやってください。


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