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VRChatはじめました

月日が経つのは早いもので、
もうすぐVRChatを初めて1年が経とうとしている。

今では、ほぼ毎日Vチャへログインしてる
ヘビーユーザーと化してしまった。
始めた頃は、こんな事になると思いもしなかった。

プレイ時間も気づけば、
この文章を書いている時点で、
1163時間が経っている。

恐ろしい。

この1年、VRChatを通じて、
沢山の人と出会い、
沢山の良い経験をさせて頂いた。

この場を借りて、
日頃お世話になっているフレンドの皆様にお礼を言わせて頂きたい。

ありがとう。

そんな訳で、せっかくだしなというのもあって、

まだ記憶が風化する前に、
私がVRChatに対して、
興味を持つようになったきっかけから、
今までのライフを振り返ってみたいと思う。

また、これから、
VRChatを始めようと思っている人へ、

こんなプレイの仕方もあるんだなと、
少しでも参考になって頂けたら光栄である。

VRChatに興味を持ったきっかけ


私がVRChatに興味を持ったきっかけは、
甲賀流忍者!ぽんぽこ、ピーナッツくんという2人組のVTuberである。

ちょうど流行り病が蔓延して、
世の中は外出自粛や、
リモートワークが普及し始め、
家にいる時間が増えた頃だった。

やる事もないので、
YouTubeを見たりする時間も増えていて、
普段見ているような動画にも、
飽き飽きしていた。

少しは違うジャンルの動画を見ようと、
普段はあまり見ないようなゲーム実況等を見ていた時、
ぽんぽこ&ピーナッツくんが紹介されていて、
「なんだこれは…」と衝撃を越えた何かが走った。

そもそも、VTuberとか言うジャンルを知らなかった私からすると、
アバターの姿でやりとりしてる光景自体が、凄いものだった。

そんな、彼女らの動画は、日常生活だったりの企画ネタが多いのだが、
その中でVRChatのホラーワールドに行き、
ピーナッツくんを驚かせるといった人気企画があった。

とりわけ私はこの動画が好きだった。
そもそも、アバター姿で喋ってる姿すら衝撃だったのに、
さらに、その姿でゲームの中を動き回ってるのだから驚きだった。

そこで、初めて私はVRChatに興味を持ったのである。

VRChatってなんだよ

ただ、この時点では、
私はVRChatというのが、まだ何なのか、
まったくもって良く分かってなかったのである。

検索してみたりした印象は

・Steamでダウンロードできる
・色んなアバターが飛んだり跳ねたりしてる
・なんか頭に被らないとダメっぽい
・どうやら、こういうのはメタバースというらしい。

この程度だ。私のリサーチ能力の低さを舐めないでほしい。

ぶっちゃけ良く分からん。
ってかメタバースってなんだよ。
MMOの一種か、何かなのだろうか。

調べれば調べるほどメタバース、メタバースって
いや、どうせネトゲとかやった事ない人が騒いでるだけでしょ。

っと、分からないが故に、
若干斜に構えて見てしまってた部分すらあって、
興味はあるけど、興味はないみたいな、

そんな曖昧な感じで月日は流れていったが
そんな不貞腐れている私に、転機が訪れる事になる。

それが、ぽこピーランド建設というニュースだった。

飛び込めメタバース

どうしても、ぽこピーランドには行きたい。

もはや、何か良く分からないから触らないって言う考えを捨て、
重たい腰を上げ、その良く分からないメタバースの世界へ飛び込むしか、
残された選択肢はなかったのである。

ただ、やはり知らない世界に飛び込むといのは、怖いものだ。

先ほどの通り、まだ私の中ではメタバース=MMO。
ウィスキーとバーボン。それは違う。
何にせよ、始め方をミスったら、
取りこぼし要素があるのじゃないかとすら思っていた訳だ。

そこで私は、何年ぶりか、滅多に行くことがない本屋へと足を向けた。

メタバースとは何ぞやって言うのを知るためである。
そこで、たまたま手に取った本がある。
それが「メタバース進化論」だ。

とんでもない衝撃を受けた。
なんなんだ、この世界はと。
ネットの中で生きている人たちがいるじゃないかと。
かつて、中学生の頃に見ていた「.hack//SIGN」のような世界があったのだ。

これはMMOとかネトゲとかの類ではない、
新たな、もう一つの世界だとすら感じた。
今まで、斜に構えて見ていて、ごめんなさいと、
メタバースの神様に向けて謝罪をした。

もし、メタバースが良く分からないってよって方がいたら、オススメしたい。
きっと、私のような衝撃を受ける事になるだろう。

大きな勘違い

この本を読んで、色々と私が勘違いしていた事が分かった。
それはHMD、頭に被る奴である。
ああ言ったVR機器がなければ、VRChatは楽しめないと思っていたからだ。
そう、必要がないのである。PCさへあればできる。
これで、かなり私の中での参入障壁はググっと下がった。

それと、目的や目標など、ともかく何かを目指したりするルールもない。
つまり、どう言う始め方をしたところで、
何かの実績を解除し忘れる事はないという訳だ。

ただ酒を飲みながら喋るのも良い。
その世界の中で、ゲームをするのも良い。
何かのキャラを演じたりするのも良いだろう。

そんな世界なんだと言うのが分かった。

いざ、VRChatへ

そうと分かれば、私の行動は早かった。
早速、VRChatでアカウントを作って、Steamでソフトをインストールした。
しかし、ここで手が止まる。

先ほど述べた通り、この世界には、これといった目標や目的がある訳ではない。
つまり、MMOのように、この村を出て、
このモンスターを倒すまでみたいなチュートリアルがないのだ。

困った。一体何をしたら良いんだと。

そこで知ったのが、
VRChatをやっている人なら、誰しもが知る
[JP] Tutorial worldである。

どうやら、ここに行けば、VRChatの色々を教えて貰えたりするらしい。
しかし、再度ここで手が止まった。

そう、私は極度の人見知りなのだ。
怖い。どうしよう。
知らない人から話かけられたら、なんて返せば良いんだろ。
私はPCの電源を落とした。

酒を飲んだ

そこから、数日だったか数週間だったか。
流石に、1年前の出来事を詳細に思い返すのは難しいのだが、
たしか、どこかで飲んで帰ってきた日だった。

お酒も入り、いつになく上機嫌だった私は、
あの時、諦めたVRChatの事を思い出した。

この酔ってる状態なら行けるんじゃないかと思い、
冷蔵庫からビールを取り出して、さらに酔いに拍車をかけ、
心臓がバクバクを音を立てているなかでVRChatへログインした。

もはや、今では耳にタコができるくらい聞いた、
トゥントゥトゥトゥトゥントゥントゥーン♪というBGMと共に青緑色した画面が現れた。

私はネットで調べた方法で、チュートリアルワールドへと足を進める。
そこには、壁一面にVRChatの操作方法等が明記されており、
動いてるアバターがチラホラ見えた。

うわー、知らない人がいるー!!

酔ってるとは言っても、帰りたくなった。
どうしよう…。
そう、周りをうろうろしていると、
そんな私を見かねたのか、一人の方が手を振ってきてくれていた。

このチャンスを逃してはならない!

直観的にそう感じた。

私は、勇気を振り絞って、
「あのー、初めてなんですけど、これ声、聞こえてますかね」
っと問いかけると、
聞こえてますよー。と返してくれて、
そこからは、その方が説明しながら、色々とVRChatについて教えてくれた。

漕ぎ出せば早い

そこからは、とんとん拍子だった。

続々と、周りにいた人達や、後から入ってきた方々が集まりだした。
日本、韓国、カナダ、老若男女…etc。

本当に様々な人達がそこにはいた。

そこには、年齢、性別、国籍、何の壁もない、
まさに自由でフラットな世界が広がっていた。

お酒の力もあってか、本当に沢山の人達とお話が出来て、
最高のVRChatデビューが出来たと思った。

VRChatへ行く理由

そんな最高のVRChatデビューを果たしたと思った私だったが、
そこからはログインしなくなってしまった。

なぜ?と思われるかもしれないが、
ログインする目的がなかったのである
たしかに、色んな方と話せるのは新鮮で楽しい経験だ。

しかしながら、いつも新しい人と話すというのも、これまた難しい話。

同じ趣味だったり、同じ考えだったり、
何かしら共通の話題ってのがあれば、
話も盛り上がるかもしれないが、
特に目的もなく話に行こうとはならないのだ。

メタバースの世界で話せれば

少し話は逸れてしまうが、
私は株式投資や、外国為替、所謂FXを取引するのが趣味である。

時間さへあれば、チャートばかり見て、Twitter、今はXだったか。
そこでも、常にマーケットの情報を見ては、独り言を呟いていた。

そんな株や為替の話題は、
現実世界だと中々出来ないのだ。

そもそも、やってる人が周りにいないし、
マーケットが動く時間帯は、
PCの前、家にいるわけで、
その時の動きの話を出来たりはしない。

非常に孤独な趣味なのだ。

それこそVRChatとかメタバースの世界で、
チャートを見ながら、何か話したりできればなと思っていた時、
とんでもないツイートを見つけた。

経済指標を眺める会

株だったり為替というのは動く時間や事柄がある。

その中でも、特に為替市場というのは、
経済指標というイベントで、凄く動いたりする。

故に、マーケット参加者は経済指標が近づくと、
来週はどんな指標があるのかなと検索したりするのだが、
その中で、とんでもないツイートを見つけたのだ。

VRC証券取引所だと…
なんだ、その夢のようなワールド…。
メタバースの世界に証券取引所があるなんて。
腰は抜かしてないが、腰を抜かすくらい驚いた。

私は、もう一度VRChatへログインすることを決意した瞬間だった。

初めてのイベント

VRChatのイベントへ行ったことがない私は、
参加の仕方みたいのも分からなかったので、
主催者のsameさんにフレンド申請を送ったあと、
律儀に参加したい旨と、フレンド申請を送ったことをDMで送信した。
(今思えば、別にそのような形式をとる必要はなかった)

そして、いざイベント当日、
私は久々にVRChatへログインして、
VRC証券取引所へと向かった。

チーン!とJoinした音と共に、
まるでニューヨーク証券取引所のような世界が広がった。

マーケット参加者としては、その光景だけでも感動だった。

そして、足を進めると、
奥には主催者のsameさんの周りに沢山の方々が集まっていた。
恐る恐る近づいたら、
「おっ、いらっしゃーい」と声をかけて貰えた。

たまたま、近くにいた方も、気さくに話しかけてくれて、
何を取引しているなど、
この話がしたかったんだ!となった。

そして経済指標発表の瞬間、
そこにいる参加者たちの絶叫。歓喜の声。

いつも、一人で眺めていたチャートをみんなで見れて、みんなで騒げる。
ここは天国か?ここは楽園なのじゃないか?

本当にそう感じて、
感動して涙すら本当に流しそうになった。

さらなる転機

私はVRChatへログインする目的を見つけた。
これだ、私はこの為にVRChatをやっているんだ
そう思えた。

複数回、経済指標を眺める会に参加した私は、
主催者のsameさんがやっているBarSideFireにも訪れた。

時期は丁度年末なのもあって、
sameさんが来ている人たちに来年の抱負を聞いていた。

私の順番になった時、
来年は損切りできるようになりたい」と言った。

株や為替をやってない人からすると、
みたいな感じだった。
相場オタクの恥ずかしい仕草である。

sameさんが他の人に、損切りってのはねと説明したりしてくれてた。

つい楽しくて調子に乗りすぎてしまったなと
反省していた私に話しかけてくれた人がいた。

もしかして、株式投資とかされてます?

共通の目的を持ったフレンドさん達

話しかけてくれたのは、TAKさんだった。
そこで、後に常連となるVRC株式投資座談会を知るのである。

隔週でやっていると言う事、
話しかけてくれたTAKさんが主催と知って、
年明けに参加することを決めたのだった。

参加してみたら、本当に暖かい空間だった。
いつも話せない相場の話が、嫌ってくらい喋れる。

株や為替をやる共通の目的や、
話す話題を持ったフレンドさん達が沢山できたのだ。

天国だった。

アムロ・レイじゃなくても
「こんなに嬉しいことはない」と言うだろう。

毎日ログイン

それから、しばらくは指標や、VRC株式投資座談会など、
イベントに参加する事を目的に、VRChatへログインする日々が続いていた。

ただ、まだこの時は、
今のようにVRChatへ、ほぼ毎日ログインしてる訳ではなかった。
これには、大きなきっかけがある。

HMDの購入へ

私はずっとPCのデスクトップモードでログインしていたのだが、
みんなが動いてる姿を見て、私も動きたいという欲が高まりつつあった。

そして、その欲求はついに爆発を迎えるのである。

これは本当にVRChatライフを大きく変えるきっかけとなった。
もはや、私の拙い文章では、その感動を伝える事はできない。
それ程、とんでもない世界が広がったのである。

当時のツイートを振り返っても興奮しているのが分かる。
私が今まで見ていたVRChatはなんだったのか、
それくらいの衝撃だった。

というか悩んでいた時間がマジで勿体ない。
買ってVRChatへログインした瞬間に減価償却は完了した。
悩んでいた時間はただの機会損失にしか過ぎなかった。
もしタイムマシンで戻れるなら、自分を殴ってでも買うことを推奨した。

そして、もはや、そこからは書く必要があるのかくらいの、教科書通りのような展開だった。

バーチャル美少女へ

気づいたら、私はBoothで美少女アバターを購入していた。
たしかログアウトして直ぐに購入したはずだ。

何か新しい事へ挑戦するのは気が重いタイプの私だったが、
HMDで体感した衝撃は、その私すら突き動かすほどの衝動だった。

まったく持って訳の分からないUnityの使い方など血眼になって調べたのを覚えている。

やめられないバーチャルの世界

HMDを買った事により、さらにVRChatへのイン率は高まった。
なにせ、本当にバーチャルの世界に飛び込んだかのような没入感だからだ。

特に何かする訳でもないのだが、
ただワールドを巡っているだけでも楽しいのだ。

手を動かせばアバターの手が動き、
鏡には美少女になった自分が写っている。
まるで本当に、そのキャラになったような
感覚がするのである。

XSOverlayというソフトを使うと
目の前にPCの画面を表示させる事が出来た。
もはや攻殻機動隊だ。

少年時代に夢を見たような、
バーチャルの世界へダイブする感覚が味わえる。

もっと時間がかかると思ってた様な未来が、
すでに現実のものになっていたのである。

楽しくないわけがない。

前述した、メタバース進化論で語られていたような世界を
ここで初めて理解する事ができた。

なぜ、こんなにもメタバースに熱狂する人達がいるのか。
やっと心から理解できた気がしたのだ。

毎日やってるイベント

そんなドハマりしてる私に、さらなる吉報が届く。

フレンドの皆さんが毎日参加しているイベントにお誘いを受けたのだ。
これが、ほぼ毎日ログインするようになった始まりでゴールである。

残念ながらツイートのイベント自体は終わってしまっているのだが、
今現在でも有志の人達によって継続はされており、
これが今でも、毎日ログインするきっかけの一つとなっている。

仕事が終わったら、
お風呂に入って、
夕飯を食べて、
イベントへ参加し、

みんなで運動

終わった後は、
みんなで寝るまでワールドを巡ったり、

温泉へGO

ゲームをしたり、

ワードウルフ

雑談したり、

寝転がりながらおしゃべり

そんな楽しい毎日を、今これを書いてる今日も過ごしてきた。

夢が叶った

そんな楽しいVチャライフを過ごしていた訳だが、
ついに夢が叶ったのである。

そう、それはVRChatを始めようと思ったきっかけともなった出来事。
ぽこピーランドへ行くことだ。

制作者の方とも出会えて、
本当に感動してリアルで泣きそうになったのを覚えている。

そして、そんなぽこピーランドへ
出会えた株クラのみんなで行けたりと、

本当にVRChatをやって良かったと思えた。
メタバースへ飛び込んでみて良かったと思えた。

最後に

もしVRChatをやろうか悩んでる人がいたら、
是非とも、勇気をふり絞って飛び込んでみて欲しい

もしかしたら、
あなたの新たな世界の扉を開けてくれるかもしれない。

また、HMDを買うか悩んでいるなら、
悩む時間は全て機会損失であるから、買った方が良い。
これは割とマジだ。

と、ここまで言っておきながら、

きっと私は、
今の株クラの皆さんと出会わなければ、
VRChatにここまでハマることはなかったと思う。

それは例えHMDを買ったとしてもだろう。
ワールド巡りも飽きが来ただろうし、
ゲームにだって飽きたと思う。

VRChatが続けられるのはフレンドさんがいるからこそ。

株クラのみんな

だからこそ、私はこれからも大切にしていきたいと思っています。
どうぞ、これからもよろしく。

もしVRChatをやってみて、楽しさが分からないって方がいたら
共通の話題を話す人達が集まるイベントへ足を運んでみるのも、ありだと思う。
私のような人なら、それでVRChat沼から抜け出せなくなるはずだ。



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