ゴールデンカムイ292話感想と考察


キラウシ……凶運の男と観音様の加護がありますように。

新刊ソフィアが加筆で掘り下げられるかと思いきや…な辺り見ると使命を持たない者は…

杉元とソフィアに関して、被害者からしてみれば加害者のお気持ちなんて知ったこっちゃないから、ソフィア掘り下げられないんだなと。

杉元のお気持ちがいくら語られようと他の登場人物からしてみたら、何度か手差し伸べてるのに拒否してる時点で、知ったこっちゃないのと同じく。


鯉登父が海に…な所で親殺しは巣立ちへの通過儀礼な尾形…
砲撃同士の戦いも狙撃手同士の戦いも同じ。一発撃ったら相手に居場所がバレて撃ち返される。 

一発で仕留めない限り先に撃った方が負ける確率が高くなる。

片目犠牲にしてでも動ける体でいなくてはならないし、死ぬわけにはいかない尾形。

居場所分からなくするためとはいえ、こういう黒にバックに白文字な心象風景的表現殆どないので新鮮。

唐突ですが、BLEACHバトルのシンプルな心理駆け引きが好き。

ゴールデンカムイの駆け引きも、系統が似てるなと。

自身の力過信した方が負け、手の内先に明かした方が負けっていう、勝利の条件じゃなくて敗北の条件から逆算した駆け引き。

〇〇をしたら勝てるじゃなくて、敗北の条件を潰していくことで勝つ。

尾形は狙撃手なので、戦場において一発でより多くを救うため、戦況をひっくり返すために存在する。

狙撃手対決より、杉元と尾形の戦場での役割の対比が見られるのワクワク。

杉元は突撃兵の鑑。雑魚を蹴散らしビビらせ敵の士気を下げる役だけど、鶴見隊全員日露戦争帰還しているので、隣で兵やられても相手の士気は下がらないかと。ましてや友人同士の集まりじゃなく、目立てば出世や報酬アップに直結する互いにライバル同士の集まりで、ライバルいなくなればそれだけ報酬増えるから止まる理由がない。

まさに鶴見中尉が旗手の隊。

杉元の戦い方は、相手が望んで戦場にいない場合にしか通用しない。

杉元戦闘望んでないようで、戦闘狂だからどうしようもない…しかも本人はそれを認めたくない。


ソフィア手下が目の前で負傷したり斃れたりするのに耐え続けられるのだろうか…


尾形の役目はソフィアたちが持ち堪えられなくなる前に、土方組とアシリパさんを安全に撤退させることだなと。

籠城というよりは撤退戦

尾形の役割は分かるけれども、敵でも味方でもないヴァシリが行動の牽制になってる。

敵でも味方でもないなら、敵に回すより味方につける方法考えるだろうなと…


どうヴァシリを動かすか…そもそもヴァシリこの戦場にいるのかいないのか分からない。

乗ったのが鶴見隊の列車だったらいるだろうけども、だったら鶴見隊にいたりして…
「協力したら尾形に会わせてやる」って言うだけで簡単に釣れそう…だったらすでに味方だけども。

鶴見中尉も土方さんも目的はここで邪魔者を排除すること。

杉元やソフィア庇うの牛山センセしかいない…


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