ゴールデンカムイ 283話感想と考察2


書き忘れてたので追記


あんこう鍋回が日清戦争中で、百之助が七つの時だったのは明かされましたが、あんこう鍋回のアイヌの子守唄についての考察。


「良い子でねんねしな」と大体日本の子守唄と同じ内容。  

「苦手な蛇に泣かなくて良い子」っていう意味。
アシリパさん以上に蛇にビビリまくってる貴重な尾形。
アシリパさんが前フリした通り「蛇」という単語を口に出すのも嫌なくらい。

アシリパさんは克服せざるえなかったですが、尾形…まぁ猫ちゃんなので蛇キライよなと。

猫の語源も寝る子が、短縮されたという説がありますし。ねんねこ。

日本の子守唄歌詞

ねんねんころりよ おころりよ 坊やはよい子だ ねんねしな

坊やのお守りはどこいった

以下略

坊やのお守りが帰った時のお土産は「でんでん太鼓」なのだよなと…

雷様の象徴

そういえば尾形母は浅草の芸者…浅草の象徴である雷門は何度も火事で消失、再建を繰り返しているんでしたっけ。

不死の象徴である、鳳凰も焼かれては復活を繰り返す。

以前、炎に焼かれる杉元のカバー絵考察で書いた通り、鳳凰は鶴見中尉の出身新潟長岡市のシンボル。鶴見中尉の父は長岡藩士と公式に発表されたので…

不死=父子

鳳凰=法王と読み換えできるのが日本語の面白いところ。

鳳凰は夜焼かれて死に朝に復活するので、太陽とも繋がりがあるとか。

夜日が沈む=死、日の出=誕生と復活


だから尾形は「愛(アイ)」と「神(カミ)」はひどく曖昧と言った。

愛は特に

英語のeye(目)、アイヌ語の「アイ」は矢じりですし。

eye(目)にアイ(矢)が刺さる…

アイ捨てる=愛すてる(愛してる)?東北北関東辺り訛りだと。

片目(eye)捨てるでもありますど。

アシリパさんに矢(アイ)を武器として使わないで欲しいというところも含めて。


あんこう鍋回の花沢父殺害(直接殺してはいない)、死神落語がモチーフですけど281話からの七つの子、通りゃんせは「家に帰る」唄なので、やっぱり蝋燭「消(け)える」と「帰(け)える」かけてるんだなと。

You Tubeで「消(き)える」っていうバージョンもありますが、それだとダブルミーニングにならない…

この死神落語、元々はグリム童話がベースなのですが大体の内容は同じでも、始まりが違う。

名付け親になった死神が、その子に情を持ってしまう話。

あらすじ

とある貧乏な家に、十三人目の子が生まれ、父親が名付け親を探すと言って捨てに行こうとする。

歩き回って最初に神様に出会ったが「アンタは貧乏人を救ってはくれない」と名付け親になって貰うのを断る。
次に出会った悪魔に「俺がこの子の名づけ親になったら金持ちにしてやる」と言われたが「アンタは人に道を踏み外させるから」と言って断る。
最後に死神に出会い「アンタなら貧乏人も金持ちも平等だ」と名づけ親になって貰った。

そして死神が「名づけ親になったからにはこの子を将来金持ちにしてやる」と父と約束した。

※この次点で死神にはこの子が捨てられ死ぬ運命が見えていた。だからこの子を金持ちにしてやると言って名づけ親になった。悪魔と言っていることは同じなのがポイント。

約束通り子供が大きくなると、死神の協力で「寿命を診断できる名医」と噂になりお金持ちになった。

噂を聞きつけた国王を前にして、本来寿命のはずの国王を助けてしまう。
その時死神に酷く怒られはしたけれども許されましたが、今度は王女の寿命が尽きかけ、王女の美しさに一目惚れした子が、もう生死は覆さないという死神との約束を破り助けてしまう。

そして罰として死神は、その子の命を奪った。
  
考察
本当は子を捨てに出ていったはずなのに、死神の説得で将来金持ちになるならと思いとどまるのがポイント。

死神が約束通り、寿命でもない人間の診断をさせ金を稼がせる辺りやっぱり、愛情があるんじゃなかろうかと。
そして死神の力を、私利私欲に使った子に落胆し罰を与えた。


死神の名付け親というタイトルなのですけど、鶴見中尉を堂々と死神と言えるのは尾形くらいだなと。

死神の子は死神…


落語のほうは、妻子いる男が借金苦で妻に家を追い出されフラフラしてて、死神の儲け話に乗る所から始まる。

そして、金持ちになったら妻子捨てた。 

後の話は大体同じ。 

オチは色々。


菊田さんとのら坊のエピソードが、もしもこのとき、悪魔が名づけ親になったらのifストーリーになってる。
カバー絵で割り当てられた数字が5(法王)と6(1と5に分けられて15悪魔)なので。


 


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