ゴールデンカムイ考察 聖書編


出てきた聖書にまつわるエピソードを、ざっくり考察&解説


最期の晩餐

主が裏切り者の告発のために、弟子を集めた晩餐会。

ゴールデンカムイの話ではアシリパさんが主、晩餐会を開いたのは家永&尾形で裏切り者の告発者は杉元、裏切り者は尾形になっている。

尾形=マタイで晩餐会の主催者というか、資金源…

キリストの弟子の中で、唯一キチンとした職についている(た?)人。
なので貯金も常識もある。税金の取り立てという、お役所仕事ゆえに嫌われ者だったわけですし。
他のみんなは、どうやって生活してたのだろう。とかは…考えてはいけないところ…

なので、キリストの弟子になっても現実的で、マリアには夫がいたと書いてしまった人。

処女懐妊なんてあるわけないだろと…まぁ…

アシリパさんも処女懐妊なんてありえないと、否定したので…


杉元は誰からも産まれてないらしいので、処女懐妊派?


楽園追放

稲妻夫婦の話はアイヌ神話ですが、聖書の楽園追放の話でもある。

アダムとイブが蛇に唆されて、楽園で唯一食べてはいけないと禁じられていた果実を食べてしまい、神の怒りを買って楽園を追放され地上に落とされた。

大体の神話では
神の怒り=雷に例えられる。

女性のほうが、誘惑に弱いという話でもある…


バベルの塔

タロットカード16【塔】のカードの元になっている話。

16巻鯉登少尉

神に近づくための高層建築を人々が協力して建築していたら「神に近づくなんておこがましいわ、お前ら協力できないように言葉通じなくしてやる」と神に雷食らって怒られた話。

多言語の始まりの話。

なに言ってるか解らない、話通じなくなった象徴が鯉登少尉…そして神から雷食らう…

北海道民大体どの方言も、割と理解できるんですが、津軽弁と薩摩弁と沖縄弁だけは聞いても理解不能

そもそも北海道弁は各地域の方言ミックスなので、割と全国の方言使われてて、意味が通じる。西日本の方言多め。


カインとアベル

あんこう鍋回「呪われろ」の話の元

父へのプレゼントで兄弟がモメた話。
農民の兄は収穫したものを父へプレゼントしたけれども、あまり喜ばれなかった。
牧畜やってた弟は、妊娠した彼女と子供つれて帰ってきて、父に喜ばれたから「リア充ぶっ殺してやる」っていって本当に弟殺した。

彼女できない草食兄の嫉妬話。

そして、何とか草食兄に彼女と子供作って欲しい父が紆余曲折する話…

死んでもらっては、子孫がいなくなっては困るので、呪いと言いつつ、実は自分の子がトラブルで殺されそうになる度に7倍返しで息子守る過保護なパパの話でもある…

因みに、兄弟の両親は楽園追放されたアダムとイブ…


「豚に真珠」 

(マタイによる福音書7:6) 

原文は

犬に聖なるものを、豚に真珠を与えるな、踏みにじって噛み付いてくる

という感じだそうで。

尾形が杉元に、三八式の価値について言った言葉。

犬や豚のように卑しくなって物の価値を踏みにじるなという、自己への戒めの言葉でもあるらしい。

ただ単に「お前にはもったいねぇよ」っていう悪口。
「猫に小判」なら、杉元もピンと来たかもですが「豚に真珠」はピンと来なかったから噛み付いてこなかった模様。

高度な悪口…尾形にとっては神聖な価値のあるものっていうのも分かる。


目から鱗

こちらもマタイ福音書由来だそうで…

おめめポ~ンな尾形…こちら聖書由来で目覚めて悟った人という意味だそう。
コンタクトレンズの逆。目から鱗が落ちてよく物事が見えるようになった意。

北欧神話の片目を代償に、知識を得た神オーディンでもある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?