ゴールデンカムイ 268話感想と考察

ご老人、チカパシの祖父だったのか〜と。
弟がいるということは、弟が亡くなったアシリパさんの祖父?

のっぺら坊の顔がない理由が明らかに?ですが、どうなのだろう?

キロランケの手紙の話ではキロランケがウイルクを殺す流れなのに、鶴見さんの話の流れは「尾形が網走でアシリパの父を殺した」と告白した通りな流れに。
キロランケの手紙と、ではなく尾形の話とのすり合わせになっている。

端的にまとめると、ウイルクをのっぺら坊にしたのは私だが、のっぺら坊を殺したのは尾形だと。

鶴見さんの使った毒矢という表現、家ごとに違う調合の毒矢という意味?

毒矢に当たった場合どんな症状が出るのかは、アシリパさんにしか分からない表現。鶴見さんはそれを知っていて毒矢と言った?


前回、ウイルクは長谷川さんの気持ちが分かっただろうけれども、鶴見さんも子づくりしたウイルクとキロランケへ怒りがあるのだろうか…

状況が似ているようだけれども、死罪となる重罪を犯したわけではない、長谷川さんとは妻子を持った状況が違う。
ウイルクが鶴見さんの部下だと言うのなら、ウイルクに罪を被せてしまった負い目があるでしょうし、ウイルクもソフィアを阻止するという役目を果たせなかった負い目が…
そこ、やはり当時15歳でソフィアを信望していた、ユルバルスの手前ということも…
この話の復讐の矛先は、やはりソフィアひとりに?

北海道で、住む地域毎の特性を尊重しつつ、自分を代表にアイヌとして一つにという無謀な話に出たのは、鶴見さんが何がなんでも止めるだろうなのかも。

その辺り、自死が禁忌とされているキリスト教徒らしいというか…
死にたくても自死できない。
誰かに頼むしかない。そこに、白羽の矢が立ったのが鶴見さん。

アシリパさん。父が死んだといっても、父らしきものの遺品(マキリ)しか、知らないわけですし。父らしきものということは、もしかしたら父のものじゃないかも知れないという含みも。

熊岸のセリフ回収に来る?
贋作には贋作特有の“こだわり”があるというところ。
ニセモノ彫ったのは直接遺品を触ることのできる、鶴見さんか尾形かと。


今のところ、途中で仲間割れになって殺し合いになったというのは、当初から予測できる範囲内の話でしかない。
遺品を残し、生首を残し自分を死んだことにしたのは、分からないでもない。
でも、胴体は?服も脱がせて着せ替えた?

生首だけ?次回でどこまで明かされるのか…

鶴見さんは男児が産まれたならば、茨の道な軍人しかないのだから、娘が産まれたならに嫁に行って幸せになって欲しかったんだろうなと…思うとやっぱり…
茨の道歩かせたウイルクの教育方針とは相容れないよなと。

でも、時代が時代なだけに…男子は戦争から逃れられない。

アシリパさんは、幼少から金塊守りとしての責任感を植え付けられた。
娘に何も知らせないままで、やり過ごせるわけも無くな状況だからこそ、強く育てた。
でも、鶴見さんは女が戦うことや、危険な目に遭うことを良しとしない人。
その辺り過保護な鶴見さんから、ある程度自由にアシリパさんが動けるように便宜を図っているのが尾形。

アシリパさんは、鶴見さんの望む受け答えをしなければならないので、互いにどこまで話を知っているのかの、探り探合いでもあるんだなと。


にしても、当時の鶴見少尉…袖破けたまんまなのが…また。
服自腹だもんなと…初夏くらいなのでいいですけど。
宇佐美はこの時、二等卒で入ったばかりなんだ〜とか。
菊田さん軍曹ということは、月島は伍長?
日露戦争で帰還したから、みんな昇級した。
宇佐美は伍長不在になったのに、そのまま。でしたけど、殉職で少尉に…

そこは語られているわけではない、鶴見さんの記憶の中での話なので、事実かと。

そうなると、ますます当時の尾形の階級が気になる。
二年後(1904年)の勇作さん入隊時には、すでに上等兵ですが…


にしても、あんこう鍋回尾形の語り方は本気でどこまでが嘘か本当か分からない。
詳細な設定をしてストーリー作り上げてからでないと、嘘つかないというのは見えているのですが、ほぼ一人語りで詳細に話す内容の嘘の配分が分からない。

アニメの誰目線なのか分からない尾形母の聖母子サービスカットは、何だったのだろうか…

鶴見さんの語り口があんこう鍋回と同じ雰囲気のある今回、明け方と示されたので、やはりあんこう鍋回は明け方…いやどう見ても明け方の空…  

アニメのあんこう鍋回は怪談でもないし、死神落語でもないし、明け方でもないという…
…津田さんの語り口だけはキチンと怪談という違和感。

アニメ、1期杉元とアシリパの出会い、2期あんこう鍋、3期イヌドロボーで、謎の満月三部作…そういう縛りなのかと。

鶴見中尉が語る、アシリパの父ウイルクの人物像

鯉登少尉はお国と民族のために決起した誇り高き人物と取るでしょうが、月島は罪人のクセに子作りして子に責任押し付ける最低な父と評価しそう…
前前回からまた、中立な鶴見さんへの心境が逆転しそう…
鯉登少尉そんな誇り高き人物を罠にかけ殺した。みたいな?

最初の狼と虎の分岐って…ウイルクとキロランケもですが、月島鯉登もなのかも。



囚首喪顔…コミック修正の時期ですな…

来月発売。

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