ゴールデンカムイ296話 感想と考察

土方さんと杉元共闘…


今回情報多すぎて、整理が追いつかず乱雑注意。


杉元、勢力的に第七師団にとってはロシアの賊(テロリスト集団)に加担するひとりだし、やらかしたこと考えたら死刑自体は確実。

ただでさえ軍逃亡で逃亡中に師団の兵士何人殺してるのか分からない上に、追い剥ぎまでやらかしてる。

第七師団で鶴見隊27聯隊の人間以外、土方組のこと知らないだろうなとは思うけれど、鶴見中尉と土方さんの二度目の邂逅があるとしたらどういう形になるのか気になる。 

門倉さんの父しか土方さんの顔わからないのなら、鶴見中尉も同じく土方さんの顔を知らないわけだけれども、そんなことはないなと…


鶴見中尉自身が写真家なわけだし、北見の写真館で土方さんの写真見たことあるかもなと。

そして土方組と鶴見中尉が初めて邂逅した時、土方さんどこから鶴見中尉のこと?と思ったけれども、やっぱりそれもウィルクから聞いたのかもなと。

大砲の購入元が鶴見中尉の父経由だとすると、土方さん鶴見中尉父を知ってて鶴見中尉に父の面影あるからすぐ分かったのかもだけど。

ウィルクが抱いていた土方さんにしかできないこと、土地の権利書の正当性の証明なのだろうけど、それは難しいかも思う。

戦死扱いなわけだし、若い頃の写真あったって中央相手には証明にはならない…生き証人の永倉新八や斎藤一も権力あるわけじゃないし、土方歳三が生きてるって話は悪魔の証明に近い。


対ソフィアに関しては、あれだけ派手に汽車ジャックしたら第七師団の増援来るとしか…

土方さんも鶴見中尉も、現場で先陣きった指揮を取るのが好きな人。

ちょっと土方さんカバー絵の意味回収されてきてゾワゾワしてきた…

巻の並び的に土方さんと鶴見中尉は交換性があるという意味が込められているのは女帝土方さん→皇帝鶴見中尉でわかってたけれども

女帝↔皇帝

死神鶴見中尉↔節制土方さん

だとしたら鶴見中尉の「お前の死神は私だ」発言は土方さんが回収することに…

14巻のカバー絵、鎖に繋がれてる土方さんの先にいるのは…犬童典獄ではなく杉元?

杉元の首輪引っ張る役。

網走での二階堂との鎖デスマッチ。

杉元銃剣での頬貫通が銃に変わるとか、伏線回収の何ものでもない…

作中において剣↔銃は土方さんの象徴だし。
「洋平、杉元がもうすぐそっちに行く」が宣言通りに…いや行く場所は同じじゃないけど…

タロットカード14節制のカードの意味は倹約、堅実、融合。

逆位置だと堂々巡りや悪循環を表すカードでもある。悪循環を断ち切る。

土方さんの鎖断ち切る絵は因果を断ち切る役という意味かと。

米津玄師caribouより

甲乙齟齬するアドバルーン


この戦いなんと言っても「おはよう」から始まるDriver's Highの「来世でまた会おう」と合わせると…

まぁ最新巻28巻収録分が椎名林檎の目抜き通り「最新のネオンサイン」→米津玄師Neon signe「また出会おうぜいつになるのか知らないけど」だもんな…

巻の連動的に…

交換性で言ったらサブタイトル「狙撃手の条件」回の扉で白石=狙撃手になってて尾形と交換性があるのだけど、20巻裏カバーのアシリパさんの手を引く尾形が白石に置き換わってると思うと、アシリパさんに追いつくことはない杉元に…

そういえば27巻白石カバー絵の背景メインカラーが20巻と対になってるんだった。

10巻11巻17巻並べると背景対になって連作になってるのも含めて。
こういう並べ替え、電子書籍じゃできない。

パッと咲いてパッと散るっていう「打ち上げ花火」歌詞引用は今のところ保留で…

20巻杉元のカバー絵は、キロちゃんの「十字架背負って全て捨ててきた」扉絵と対になってるものだし…

土方さんが杉元の所にいるとなると、北口にいるソフィアと夏太郎がどうなっちゃうか気になる。
鶴見中尉の思い通りに動いたとはいえ、人殺しには変わりないけれども、刺青人皮がばら撒かれなければ関わることもなかったのだよな…

刺青人皮争奪戦がなければ、茨戸は平和にならなったかもだけども。


作中明治で、幕末や戦国時代ではないから殺られたらやり返すができない。

そこは一貫してるかと。

でも、金塊争奪戦に関しては先に仕掛けたのは中央。
一個人の金銭や土地の権利を当人無き者にしてぶん取ろうとしてるなんて、権力乱用も良いところだし。

まぁ…明治政府がアテにしてた徳川埋蔵金は見つからなかったけども。
長い間国のトップやってたんだから、大金隠してるに決まってるだろうっていう考え自体がクリーンな政治とは無縁だわと…

そこに鶴見中尉や尾形が道理に基づいて対抗するからこそ、面白いのだし。

杉元の理不尽もそろそろ…
最初から杉元に関しては囚人狩りの部分以外に興味ないし、どうなろうと知ったこっちゃないないけども、そこに尾形や二階堂やアシリパさんが巻き込まれるのがどうにも…


そもそも14巻で始末される予定だったのが、生きてるから全部の予定狂ったっていう話だし。

そこ考えると、ソフィアが日本来るのも…鯉登少尉がキロちゃん殺したから…

ソフィアとキロちゃん勝手に逃げれば良かったんだし。
痴情のもつれに他人を巻き込むよと…いやまぁウィルクは当事者だけども。

情より合理性重視サイコパス気味に見えるウィルクも、義理人情理解してるからこそなんだなと。

サブタイトル『武士道』

武士道と言えば個人的には「質実剛健」と「忠義忠誠」だけれども、巻数的には「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)」かと

収録巻がタロットカードの8「力」にあたるので、やっとテーマのワード的感じが。

「正義」や「力」のカードでもあるけれども「力」は別名「剛毅」と呼ばれるカードでもあるので。

新撰組近藤さんの武士のイメージは「豪快」だったらしいけれども。

土方さんは「忠義忠誠」の人だなと…

土方さん犬童典獄にも忠義について言ってたし。

タロットカード絵柄的に「力」のカードは猛獣飼い慣らしでもあるので「従順」も意味するけれども。

あくまでも並び順的に力のカードが表なんだなと。尾形の時は絵柄『正義』だけれども内容は『力』のほう。

お上に頭下げたくない、尽くしたくないだけど出世したいって、そんな都合のいい話あるわけないだろと。

そういう人は現代では起業するわけだけど、そもそも職業的に武士って警察や軍に当たるわけで公務員が起業って、ただの反乱かクーデターでしかない。

そして反乱勢が勝ったわけだけど、都会に憧れ過ぎて中央以外はただのゴミ的な迷走したのが今の日本と…

少なくとも、徳川時代まではお上から役職与えられるだけで、優秀な証で、証与えられたんだから頑張らなねばならない的な感じだったわけで…だから地方が発展してた。

今だとやりがい搾取って言われそうだけど。優秀じゃなかったらすぐ一揆起きて引きずり降ろされてたりした時代でもあるし、民衆に好かれるの第一で権力闘争よりは健全だと思うけれども…
 

むしろ、明治政府のほうがやりがい搾取…同郷優遇、負け組藩出身は差別対象だし。

勝ち組なのに辺境勤務なんてやってられるかっていう…花沢父がそのタイプ。

勇作さんはそうではないけれども…

鯉登父は海軍の中将で現場責任者だから国防第一だけれども、花沢父は師団長で直接現場で指揮を執るのは中尉以下の階級だからこそ、無責任。
旗手の通り息子で一旗上げて中央返り咲きしか考えてなかった。

だから鯉登父と鶴見中尉が手を組んだ。
少数精鋭の指揮官という点でも、動かせる兵の最大人数的にも同じ。
鶴見中尉は正当な理由で応援要請したら、もっと多くを動かせるわけだけど。

今回で第七師団大増援のフラグがまた濃厚に…いまロシアの賊が目の前にいるのに国防に必死にならん奴なんていない的な…

ましてや戦争でいったん落ち着いたとはいえ、争ってる最中のロシア相手だもの…日露戦争延長線も良いところ。

指揮権で言えば、鶴見中尉と自分の父が対等な関係というのを分かっていない音之進。
そもそもよく知らないで陸軍入ったのは言うまでもなく、周囲見て学習するでもなく…


懐かしの名ゼリフ「事件は会議室で起きてるんじゃない現場で〜」とはまさに…

いちばんの問題は、北海道防衛松前藩が整備したのをそのまま引き継いだのにも関わらず、新政府が誰もやりたがらなかったことかと…

負け組に権力持たせたくない&息がかかってる人間にしか任せられないから人手不足で防衛拠点作れず、予算縮小したからロシアに南下された。

まぁ…龍馬や西郷さんも防衛拠点巡って三傑の2人と…だろうなっていう…西郷さんの経歴見たら残りのふたりに足引っ張られただけだし…

坂本龍馬の北海道開発構想が松前藩寄りだったんだろうなは、この作中だとそう思うところ。

そもそも東京防衛拠点って隣国に近くないから意味ないし、危機感もないし伝達に時間かかりすぎるから、ゴールデンカムイの鶴見中尉の話は北海道独自の防衛権限を…って話。

実際、第七師団にそういう計画あったわけで…

海軍は船だから防衛拠点ちゃんとできてるのだよな。



にしても毎回、アオリ文凄いなと「青を刺す」って「紅をさす」のもじり? 

刺青という書き方は耽美の象徴。

入れ墨は犯罪者の証だから、そことは分けてるということで。

「紅をさす」は頬を染めることだけれども、青を刺す…死亡フラグで「顔青ざめ」させるという意味では…

すでに杉元は頬に紅をさされてる。


シリアス回なのに、土方さんのヒラヒラ服は弾除けになってるけど、杉元のヒラヒラマフラーなんの役にも立ってないのにはちょっと笑った。

並ぶと際立つ相反するヒラヒラ…
 
尾形のヒラヒラも弾除けなのだよな。
しかも今の軍服はサイズ大きめで割とユルユル…


白石が権利書優先できるのは、鶴見中尉と契約してるから。
鶴見中尉が金塊手に入れたら換金ルートも安心な金手に入るし。白石は現金でしか動かない分いちばん公平。

杉元だけじゃアシリパさんと白石闘(逃)争の時間稼ぎできなくて、土方さん前線出なければならないの見ててキツイ…

巻き込んだ夏太郎のこともあるし、土方さん死なないで…

杉元やソフィアと心中するのだけは勘弁。夏太郎もこのままだとソフィアと心中してしまう…

1,10、20と杉元カバー絵で来てるので30巻は杉元?


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