ゴールデンカムイ 298話感想と考察2

まだ書きたいことが色々&今週お休みなので、その2

ソフィアが最期、長谷川さんを思い出して動けなかったのは、自分がひとりの人間を狂気に導いたと自覚したから?

ソフィアの初登場、胸丸出しはドラクロワの『民衆を導く自由』のマリアンヌ(自由の女神)だし。

フランスの自由、平等、友愛の象徴。

尾形が偶像崇拝について語ってた、キリスト教のマリア処女信仰のこともあるけども、こちらの自由の擬人化のことも。

鯉登少尉がフランス製の三輪車乗り回してたのも、パンよりあんぱんを選んだり…革命というかブルジョワ貴族の象徴。ソフィアもそうだけど。

鯉登少尉が走り出すと「鯉〜が走り出したら〜」の曲が流れる

一応、この絵は革命と自由の象徴なのだけれども、扇動的過ぎると言われたり。
7月革命の絵なので、夏と革命となるとそろそろあの曲の出番?

夏を制する者だけが 恋を制する〜

今は逃げ恥中なので…とりあえず腹空かせた鳥が帰らないと…髪と目と肌の色が夏の人が。

世代感的に、どこまで曲とかネタ拾ったらいいか良くわからない…ネタ的に30代〜40代昭和生まれターゲットなのは確かだけど。

ソフィア関連でいちばん狂気に墜ちたのはキロランケなのだけれども、ソフィアはそれを知らない。

鶴見中尉の狂気は少しばかり、パフォーマンスも入っている所がやっぱり恐ろしいところ

狂えないのは大切な人がいるから、鶴見中尉も尾形も倫理観を繋ぎ止めるブレーキ役の人がいる。月島もいご草ちゃんや父がいるから自己嫌悪に陥る。


鶴見中尉の狂気はどちらかというと、任務中に妻子作ってしまった。
妻や子を安全な所まで送り届けなかった。っていう自責のほうが強いかと前にも書いた気がするけれども。

そこで終わらせなければ、妻子置いて、日本に帰ることが心苦しくなったかも知れない。
どうしても早急に日本に帰らなければならない事情ができたから、強制終了だった。

娘には戦争とは遠い所で生きて欲しかったけど、時代が許さなかったというのはあるなと。
若くて健康な男なら誰しもが軍人として戦争に行く時代だし、ましてや父親が軍人ならなおさら危険がつきまとうわけで。

フィーナさんも父親が軍関係者だったから、日本人である長谷川さんとの結婚許されたんだろうなというのはあるだろうし。

一般市民には換金不可能な金塊と政府にとって都合の悪い土地の権利書という厄介なもの遺した一族に恨みまったくないとは思わないけれども、やっぱり恨みの矛先は一族亡き者にして金をぶん取ろうという中央に対してだよなやっぱり…

中央と言っても、花沢師団長と第一師団長の独断っぽいけども。

そこ杉元と谷垣が退場しない限り永遠にその話にたどり着かないし、アシリパさ んやフチにも金塊と土地の所有権があるから中央から命狙われてるという所から解放されない。フチも…谷垣が鶴見中尉どうにかしてしまったら命の保証はない。


なぜわざわざ尾形が谷垣追い出して、鶴見中尉がフチの家に見張りつけてると思ってんだ…と。

そしてアシリパさんの一族から離れられるなら何でも良かったインカラマッなはずが、アシリパさんの所へ戻る谷垣は裏切りでしかない…

アシリパさんが先に進むのを邪魔する谷垣が出てきたということは、いよいよ金塊争奪戦アシリパさんと鶴見中尉と尾形、月島、中央以外の登場人物は清算で佳境だなと。


いま最終章ということは、新章も…


いや、まだアシリパさんが杉元選ばないとは限らないけれども。

杉元っていつでも話打ち切れるし、話延々と引き伸ばしもできる存在なのだよなとしみじみ…そろそろ杉元が鶴見中尉との取り引き材料にアシリパさん人質に取って鶴見中尉が付け狙うという同じことの繰り返しは、流石にここで終わりだわと。

杉元自身は死にたくないから引き延ばしに必死だけどアシリパさん人質に逃げ回るの1回目は人皮、2回目は金塊の鍵、今はは権利書で3回目だし。
仏の顔も何とやら…最後の晩餐の主は3回裏切っても泣いて侘びたら許してくれたけど。

鶴見中尉からしてみば、杉元がアシリパさんのことどう思おうと知ったこっちゃないだろうし「惚れた女のため」ドコヘやらだし。

そもそもが、真っ当に筋通して軍辞められなくて上官半殺しだか殺しただか知らんけど逃げ出してきたのが元凶で捕まるのが嫌で逃亡中に兵士殺して追い剥ぎ武装してるんだから、自業自得で擁護しようがない…そこだけは金塊争奪戦関係ない。

杉元が許される理由なんてこれっぽっちもないわと…谷垣の脱走も「女できたから命令に従えません辞めます」じゃ筋通らんがなと…金のため鶴見中尉に従ってる妻子持ちモブ兵が可哀想…

尾形脱走はまぁ…造反組炙り出すための茶番だから…自分で「脱走扱い」って素直に言うくらいだし。

金塊絡みで中央側につく人間一匹残らず始末しないと平穏訪れないし。


話的に最初から杉元詰んでて、それしかやることが無いのだけど…まぁ…谷垣もコタンに居座る理由がアシリパの周囲固めておけば断れないだろうだし…

二人がいたらいつまでたっても、アシリパさんに自由は訪れないけれども、アシリパさんから杉元と谷垣を切れないのが何とも…谷垣に関しては邪魔すんなとそろそろブチギレてもいい気もするけれども…そこは尾形か月島がブチギレしてくれるはず…鯉登少尉はすでに尾形にブチギレされたからいま地獄なわけだし。

白石は杉元に何でのこのこ逃げて来て一緒に逃げようとすんだとキレても…アシリパさんひとり逃がすだけなら、そんなに苦労はしないと踏んでたわけだし。二人お荷物過ぎる…


対中央…どうなのだろう…アシリパさん抜きでもできるかもだけど、尾形か鶴見中尉の手を借りてアシリパさんがお上に直接権利を主張、権利の放棄を宣言ということも?

その方が中央もとい第一師団長へのダメージは大きいかと…だっていま一市民抹殺してその財産奪って満鉄運営独占の資金にしようとしてるんだし。

歴史は動かないけど、フィクションとして目先の敵黒幕としての第一師団長がどうなるのか楽しみ。

その前に邪魔者の杉元、谷垣……

対中央となると、絡みにくくなる土方さんがどうなるんだろう?
鶴見中尉の両親話匂わせはあったので、土方さんとの関係何かしらあるのかどうなのか。


その前に土方組は、夏太郎と牛山センセ…

白石の立ち位置はどうなる?最後の晩餐的には網走でも今回の五稜郭でも杉元とアシリパさん引き離す壁役なのだけど、今の状況で杉元に手を出したりは無いかなと…多分。

脱獄王の名の通り、地獄の抜け道を知ってる。
アシリパさんの杉元地獄脱出までが白石の役目?

尾形とアシリパさんの前で「お前らに張る」と宣言したのだし。
1回目杉元いないときのアシリパさんに。
2回目尾形とアシリパさんが揃ってる時なのだから主語は…主語探しの国語テスト問題みたい。「(杉元とアシリパさんに)賭ける」だったら杉元奪還してすぐこのセリフでもいいわけだし。

ここまで解説必要なのかは不明だけど。


戦場に入ってから、理由を説明してくれる人がいなくてアシリパさんグラグラしてるのしんどい…尾形なら端的に言葉に出して説明するだろうなと思うから余計に。

でもそこ尾形がいて説明してくれたら、アシリパさん成長しないとも思うところ。
本物の戦場の非情さを知ってほしいというのはあるだろうし。
全ての事に対して答えも理由もあるわけでもないから。


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