ゴールデンカムイ27巻感想と考察
ウイルクとキロランケ、ソフィアと長谷川さんの関係の考察
本誌は鶴見中尉の狂気という印象だったけれども、27巻はキロランケの狂気が前面に。
「ソフィアのように…」のところ。そこウイルクが出したのは、前巻からの話の流れ的に妻(アシリパさんの母)の名かと。
前巻アシリパさんの母親の名前が公表されてるので。ソフィアへの手紙だからソフィアへ気を使ってキロランケがソフィアの名前にした
北海道に来てもウイルクはウイルクのままで、キロランケ俺は過去の名を捨てたのに…もあるかも。
キロランケの手紙の内容はウイルクに妻子ができて幸せそうにしてたから、自分も妻と子作ってみたけど、やっぱりソフィアを放っとけなかったから、ウイルク殺したという内容。
そこ長谷川さんに妻子ができて、幸せそうにしている所を見るウイルクというのにも繋がる。
樺太編キロランケのアシリパさんへの態度見るに、ウイルクと持ってるものが同じじゃないからっていう感が…ウイルクの所は女の子が産まれた。キロランケの所は男の子。
ウイルクは長谷川さんと同じく、女の子が産まれた。
キロランケ自分に娘が産まれなかったから理解できないんだ…で、アシリパさんの父ウイルクに成り代わりたかった。
産まれた子がアシリパじゃなかったから…ウイルクと同じもの持っていないからとか…狂気…
一方、長谷川さん。ここは樺太編からずっとブレてないところ。
私を父として認めて欲しいっていう…
そして鶴見中尉はウイルクとキロランケとソフィアの関係のこじれは、思想の違いと説明したけれども、やっぱりソフィアがキロランケ(ユルバルス)と一夜を共にしてしまった所からだろうなと…
アシリパさんは男女のもつれだと理解したよう…ソフィアはウイルクが好き。キロランケはソフィアが好きの一方通行だったというのを。
その辺りアシリパさんがいることで公平性が保たれてるというか、鶴見中尉はアシリパさんからそこを引き出そうとしたのかも。キロランケがソフィアを愛してたかどうかを第三者から確認したかった。
そして男女の恋愛関係、アシリパさんが理解したかどうかの確認でもある。
そこは経験や興味なくして、語れないもんなと…
ウイルクは使命が優先でそういうことに興味なかったというか、そういうことしてる場合じゃなかったから、長谷川さんの時、冷たい視線浴びせてたんだなと。
アシリパさんの生まれ年からして北海道渡って即妻ができて子づくりしないと年齢的に…
今のところ過去話のどこの空白が埋まるのか予測不能…なので今のところは。
鶴見中尉がソフィアのこと今すぐ殺しても構わない状況で、ソフィアたちを殺す大義名分と正義を作るためにアシリパさんがいる。
ソフィアは日本に金塊目当てで賊引き連れて来た時点で、ソフィアだけは幸せに…なキロランケの思いを踏みにじっている。
そして、ここまでこじれた根本、ソフィアはキロランケと寝たの何でそこまで罪悪感なのかイマイチピンとこなかったんですが…
ウイルクに「こんな事してる場合じゃない」って怒られる年齢でもないし、男女なら「そんなこともあるよな」くらいな感じだろうし、ましてや嫁入り前の娘が…って年齢でもないだろうに…
ここで罪悪感を感じちゃってるからキロランケが「やっぱり俺じゃ駄目なんだ」っていう劣等感が増しただけだなと。
いや、だったら何で断らなかった…
一夜を共にするのに、雰囲気に呑まれただけで誠意と責任持たないからこうなった。
ウイルクの前で、ぎこちないソフィア見たら「ウイルクのことやっぱり好きなんだ…俺と寝たのに」と思うに決まってるわと…理由が単純に処女だったから雰囲気に逆らえなかったというだけかもなと。
女武器にしてる活動家以前に、生粋のお嬢様だったのをすっかり忘れてた。
インカラマッはそっち方面でも女武器としてたから、女武器にするのは年齢的にキツくなってきて、そろそろ落ち着きたくて谷垣と…インカラマッと昔のソフィアは年齢的に近いかと。
遊んでると思ってた女子が実は処女でした…属性を、ソフィアでやるとは…急に恥ずかしくなって罪悪感こみ上げたからウイルクと目合わせられないという…
逆は勇作さん…お忍びで遊びまくってたから兄様に誘われていたたまれなくなった…そういう尾形は童貞…しときゃ良かったっていう後悔で勇作さんと「流石にしとる場合じゃないから」っていう理性の葛藤勇作さん悪魔の囁き。
寸前で踏み止まったということで、怖気づいたはブーメラン…
国境以降のアシリパさんと尾形の距離感が遠めなのはそういうことかと。
服脱がす寸前まで行ったから…朝チュン未遂(朝寝はしてる)手は出してないけれど、女性が納得するどころか惚れ直すような断り方した尾形って天然タラシだわと…遊郭の時も…
迫ったのはアシリパさんの方から…ここがあったからアシリパさんがジャックの前で言い放った「心をつける」に実感が…相手の心音を感じるという物理的側面もある言葉。
尾形相手は物凄く健全。
…まぁ…今のご時世、相手が健全だろうとどんなに真面目で収入安定で、時代背景があろうとダメなんだろうけど…
婚約者(許婚)=親同士が決めた望まない相手という先入観も相まって。
なのに無職、家なし、犯罪者、正常ではない執着心の杉元への片思いが許されてるのは良くわからない。
漫画としては面白いけどもヒロインが正義と法でフワッと許されるのか、一緒に破滅しかない。
ボーイ・ミーツ・ガールは苦手…杉元ボーイっていう年齢じゃないけど。
偶像(アイドル)になるのか?は、尾形にツッコミ入れられてるけど。
ソフィア、流石に15歳からずっと一緒にいる相手とそういう雰囲気になっても男として見れないのが普通だよなと…私なら無理。
その間10年会ってないとかなら、いきなり大人だから分かるけれども、子供から大人になる間を見守ってた相手には欲情しない。
逆は別。
欲情しないまま流されたから余計に罪悪感なのかも。流石に活動家として男性と一緒にいて、何をどうするか全く知らないとは思わないけれども。
子供扱いしている相手と致してしまったっていう…だから「坊や」としきりに…
いつ死ぬかも知れないから、ここでしておかなければ的なのも?
そこまでの緊張感あったのかは謎だけど、ソフィアは年齢的に30歳くらいで後がない。
キロランケは25歳でまだこれからでやっぱり後先考えてない…
尾形はいつ死ぬか分からない。そういう緊張感ある、狙撃手の負けは=死なので。
おあずけしたからには何が何でも綺麗な身でいなくてはならないし、死ぬわけにはいかない。
話戻ってアニメはそんなソフィアとキロランケとウイルクの修羅場に向かう途中、キロランケと目が合って微笑みかけるソフィアで謎すぎる。
ウイルクからしてみれば、女としてのソフィアに興味ないからどうでもいい話なのがまた…
ソフィア、ウイルクが振り向いてくれないからキロランケに絆されだったら、散々両天秤かけた挙げ句、キロランケを期待させた責任取れよとしか…
キロランケとソフィアがウイルクに気を使わずにさっさとくっついてくれてたら、ウイルクは二人から離れることも可能で長谷川さん巻き込むことも無かった。
ソフィアがキロランケとの愛を選ばなかったから…互いに選ばれるのを待ってたから永遠に交わらない。
そこ宇佐美のホクロくん…宇佐美は物凄く常識人だったから耐えられなくなった。
男にしか欲情しない。長男として結婚してお嫁さん貰って子供作るっていう責務果たせなくて両親に顔向けできない恥と、鶴見中尉と結ばれない苦悩…鶴見中尉宇佐美が望めば…っていう所も相まって…
性的対象なのに抱かれるのも望んでないし、抱くのも望んでない行き場がない。
弟がいたから死を選択できた。
弟がいなかったら、鶴見中尉のことは諦めて普通に結婚しただろうなと…
弟…リアル弟と「こんなことお前にしか頼めねぇよ」な百之助も宇佐美の弟なのだよなと…
キロランケはソフィア好きなのをウイルクの前で隠す気はないのに、ソフィアがコソコソするからソフィアを選べなくなった。
皇帝暗殺して革命家謳って逃亡生活でいまさら引き下がれないから?
ソフィアもキロランケも実行犯じゃないし、その時正しいと思ったで、その後どうなったかには興味なさそうなので、そこに罪悪感はそんなにないかと…活動資金目当てで北海道(日本)来るくらいだし。
長谷川さん完全にとばっちりだし、ウイルクもついて来たキロランケをどうしたらいいか手に余った。
ソフィアがハッキリした態度取らないからが元凶でしかない…どうやったってキロランケの方からはソフィアを選べないのだし。
何でいつの間にかウイルクがリーダーになってるの?だし。
2人はソフィアが決断したことに従うだけのはずが…
谷垣とインカラマッも鶴見中尉がとばっちり…
インカラマッがいいんだからそれでいい。
たとえ谷垣が無職家なしだろうとも…
ここでも、流石にそこまで谷垣手早くないだろうと大誤差な鶴見中尉が、産まれてくる子に対していらぬ心配しちゃう…
だって鶴見中尉自身が、この二人くっつけたわけだし。
そこは金持ち掴まえるの上手い夫婦だから、玉の輿確実な女の子っていうだけで納得するしかない。
他人の痴情のとばっちりばかり…
言えることは、後先の責任取れないなら致すな。
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