ゴールデンカムイ 287話感想と考察


確かに砂金の雨。
ウィルクが鋳造した金塊はやっぱり湖に沈んだ?

函館領事館の地下→五稜郭は分かるけれども五稜郭→支笏湖にも運び出そうともしていたはず。
現物がなければ、犬童典獄が協力するわけないので、犬童典獄が支笏湖にいたのは偶然ではないなと。

犬童典獄に金塊を一部先払いするために支笏湖に金塊を?
仲介してるのは、どう考えてもやっぱり門倉さんだよなと…
網走監獄の最新鋭武器は、先払いされた金で…

ということは五稜郭にあるのも、ここまでたどり着いた報酬であって金が欲しいやつはここで持ち帰って「降りろ」ということだよなと…

天から役目が降ろされる。

最後までアシリパさんについてきてくれるのは…話の終わりではなくアシリパさんの友としてアシリパさんの目的に。


金の滴(雨)ふるふる周りに、レインメーカー…

思いつくのは映画よりも先にプロレスが…札の紙吹雪…金の雨を降らす男…


アシリパさんの微妙な顔…そして27巻収録分の「アイヌにとって黄金は価値のないものだったはずだ」という鶴見中尉発言とのリンクが…

そもそも黄金は古代はその見た目の美しさと不変性で呪術、儀式的価値はあったけれども、不変性からいつの間にか権力と富の象徴にっていう…

それよりも砂金のまま見つかったということは、一握の砂ともかかってるんだなと…


石川啄木『一握の砂』我を愛する歌 より引用

いのちなき砂のかなしさよ
さらさらと
握れば指のあひだより落つ


今回と27巻収録分と重なる。


石川啄木さん「一握の砂」明治41年の夏以後から、書き始めたらしい…ということはこの五稜郭決戦終わった後の顛末からってこと?

房太郎が杉元組と出会ったのはチョウザメ遡上の4月、宇佐美の「○これども…」は5月、そこから1か月後ジャックの犯行なので、現在作中は6月の半ば頃

大沼団子〜

鶴見中尉と団子といえばやっぱり、3巻の最初の花園団子串刺しだよなと…

杉元のロウソクボリボリの回収来る?

鶴見中尉の攻撃防ぎ切らないと金塊が手に入らないので戦うよなと…血の雨が降る。

まぁ…3巻のコミックカバー裏のあらすじ文で『不死身な人間などいない』『生き急ぐ』と盛大に前フリで杉元ディスられてるので…

そして4巻カバー裏のあらすじは鶴見VS土方激突…

「種を撒いた」ってそういうことよなと。

種=土方さんの3巻(タロットカードの3)


団子で談合っていう…


アシリパさんが微妙な顔してるのは杉元に対してじゃなく白石に対してでは?

白石こそカネ手にしたら何処かへ消えてしまいそうなので…

アシリパさんからしたら最も気を許せる相手だもんなと…信頼できる友と呼べる存在。

それがカネ手にしておさらばでは…

砂金一掴み手にしたら当面は遊んで暮らせる額になるかもだけれども、数粒ずつしか換金できないし、何処で採れたのか見た目で分かるから各地の混ざってたら怪しまれて、やっぱり一般人には使えない代物だわと…
軍と政府関係者と独自の換金ルート持ってる商人や財閥くらいしか無理

鶴見中尉の「(産地別じゃないと)金の含有量が違うから混ざり合わない」って確かに…

金属や鉱物の価値は産地によって振り分けられるの一緒くたにしたらそうなるわなと…

砂金そのもの自体が、北海道では産地別でないと換金できないことだったんだと…この大量の砂金をどうやって仕分けろと?

最初から「金塊夢ないな」と思ってましたけど。だってキンはカネじゃない…そのままだと日常生活で役に立たない金属、金持ちにしか需要がないからこそ価値が安定しているとも言える。

現代の電子機器には必要ですけど。

自由に換金できるなら、いくらでも欲しいですけど、この状態ではどうやったって権力者や金持ち以外無理…

如何に金塊が無価値なのか突きつけてくる。

金の滴、銀の滴はそのまま太陽にあたった朝露のことで権力批判の謡でもある。


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