ゴールデンカムイ考察 佐一と梅子編


佐一と寅次と梅子の三角関係を改めて整理

概要
佐一と寅次と梅子は同じ村の幼なじみで佐一と梅子は梅子の親が佐一の家と結婚するのを決めてたけれども、佐一の家が一家共倒れで破談、寅次の家と結婚。


明治当時、梅ちゃんの家のほうに結婚相手決める権利があるということは、村の中でも梅ちゃんの家はお金持ちなほう。

そして梅ちゃんの親に佐一が選ばれたと言うことは、佐一の家のほうが寅次の家より金があるということ。

まずは佐一の家について

佐一の家は祖父と父が大工、おそらく祖母と母が半ば専業主婦かと。当時の大工は結構高給取り。

「いつも損な役割ばかり…」このセリフだけで大工と説明されてるの面白い。

損な役割=休日に村にいたら、近所の人に修理修繕頼まれる。しかも代金は野菜か米か魚…

佐一、父が外に働きに行くから、父の仕事っぷりをほぼ見たことなく育ったから働かないのかも。

佐一の父、家のことは妻と母に任せっきり。

佐一、休日村で父が働いているところ多少手伝ったりしたとは思うけれども、賃金ではなく食べ物引き換え…

だから金銭感覚0なのだろうなと…

普通はまぁ…家が農家じゃない場合自給自足じゃないから食材費浮くし喜んでやるものだけれども、どうやら人付き合い得意な陽キャか人付き合い苦手な陰キャかは遺伝子で決まってるらしいので、親からの遺伝かと…

そして家事できないのは家庭環境だろうなと…掃除洗濯、料理は女の仕事的な…

アシリパさんと1年以上一緒にいるのに、命令しないと料理手伝わないし、しようともしない…タダ飯食うだけ。

食えるもの持ってこないし…

ボディーガードにしたって働かなさ過ぎ…90%の日常ただアシリパさんの荷物持ちと監視、干渉、付いてくるだけとか、よくアシリパさんブチギレないなと…

一度、アシリパさんが稼いだ路銀持ち逃げされてブチギレたけど…

そもそも重い荷物持ちすら命令しないとしないんだよなと…鹿の解体の件で… 

土方組で安全に寝るところ提供してもらってるだけで、金取らない用心棒しつつ、なおかつ絶対にタダ飯食わない尾形…そもそも自分から売りに行ってるからタダなのだよな…


白石戦闘に役立たなくても、情報収集、料理当番、食材提供や交渉と色々働いてるから…トリプルスパイでバッティングの調整役も…

子だくさんな宇佐美家は、母が子守り忙しかったら兄弟姉妹で家事するだろうけども、佐一は一人っ子だから…


同じ一人っ子育ちでも、親の喜ぶ顔が見たい願望強い百之助は人の喜ぶことは何でもするし。それでも自己犠牲に走り過ぎないのは愛されてる自信があるからだなと、悲しむ人がいるの分かってるから。それでも結構無茶するけれども。

佐一人から褒められたこと無いわけではないよな。だって村で父と一緒に修繕の手伝いとか、村の人におつかい頼まれたりして感謝されてただろうし、頼まれごとは断らない性格だし。

でも家に帰って「面倒くさい」と本音漏らしてる父見て育ったから人付き合い=面倒くさいなのか…良くわからない。

遺伝もあるけど環境でもあるかも。

家は村の少し離れにあるだろうし。


ウエジは親のプレッシャーに応えられなかったけど、音之進は別に親からプレッシャー与えられて育ったわけでも、兄と比べられて育ったわけでもなく、勝手にあんな立派な人にはなれないって卑屈になっていったのだよな…そこ家庭環境でもなんでもなく性格の問題。

努力だけではどうにもならない部分もあるけど、音之進は親への忖度で剣に関しては打ちのめされたことなさそう…

何だろう…親に恥かかせたくない立派な人に…という意識の強さの問題もあるかも。


それでもできることと、できないことは当然あるわけで。
百之助や鶴見さんのようにまんべんなく能力が上位クラスとはいかない。

生まれ持った身体能力も、あるけどもそれなりの努力や鍛錬が必要なわけで。むしろ尾形は器用貧乏だからなにか一つでも絶対に負けないものというので狙撃手に特化した感が。

柔道も剣道も強いとは思うけれども、上には上がいるし接近戦は何せ負けたら肉体的ダメージ回復期間が長いというのがある。

狙撃なら負けたら即死だから、絶対に負けられない理由がある。


月島家の場合は逆?ダメ親父ならばせめて自分だけは真面目に…っていう反面教師的な…月島父は真面目な人だと思うからやっぱり性格は遺伝…

月島父のこともう少し明かされそうな気もするけれども。
なぜ人殺しと呼ばれるようになったか辺りは、基の母のことと関係ありそうだし、父見捨てられなかった根本でもあるだろうし、月島母のことは掘り下げられるかと…

佐一は母は療養所に入れたというところ以外、特に掘り下げる所ないけれども、長男産まれたらそれで満足してしまって二人目考えなかったのか、それとも佐一母は妊娠しにくい体で佐一が産まれた時にはラストチャンスだったのか、その辺りは少し気になるけど。

アシリパさん母は年齢的に二人目…妊娠して…だろうなと思うと…家永ちゃんとか、佐一の家族構成で示唆されてる辺り…インカラマッが30歳近くて当時では高齢出産の年齢で難産だったのも相まって…


因みに佐一の父が大工なのは、身に覚えがめちゃめちゃある。

母の兄、伯父が大工で近所の人の修繕ほぼ実費だけでしてたり。

基本、北海道の一軒家は畑付きで、野菜作ってたり実費+親戚が農家だったりで米や野菜貰ったり交換したり。

因みに伯父は現金主義ではなかったけど。

小学校卒業してから半ば働かず引きこもり…15歳過ぎても引きこもり…よく梅ちゃんの家との縁談になったなと…

まぁ…父の休日に父の手伝いくらいはしてたから、そこはそんなに気にされてなかったのかもだけど、佐一の家に何事も無くて梅ちゃんと結婚したとして、佐一は真面目に働いていたのだろうか…無理そう…

一方、寅次の家は佐一の家より貧乏。

寅次が戦場での死を選んだのは格差婚故だろうなと…
梅ちゃんの目の治療費は、嫁いだのだから寅次の家持ちだし。

梅ちゃんが収入下の寅次の家に嫁いだということは、梅ちゃんの実家には兄夫婦がいるんだなと…比べられまくりで寅次は地獄…

寅次の両親からは別れたらと言われただろうし…戦死して遺族年金を貰うしかなくなった。

それにしたって…佐一に任せるは…最後まで自分に自信無かったんだなと…しんどい。

戦場で再会したわけじゃないから、寅次先に軍に入っていた佐一がそこそこ上手くやってるの見たからかも。

佐一、外面と戦闘力だけは高いから…

でもまぁ…上等兵選抜に選ばれる条件は満たして無いのだよなと…

佐一が銃下手なのは単純に視力があまり良くないからかと…視力検査表覚えればまぁ…合格できるし、本来ならギリ受からない視力かも知れない。

それより何より、上等兵になるには宇佐美のように成績優秀なおかつ、上官に気に入られる能力が必要だし…まぁ…うん…時系列的に菊田さんが第七師団に来てから宇佐美が上等兵になったので、宇佐美上等兵に推薦したのは菊田さんだなと…尾形は中卒コネ入隊でニ等卒経験無し、半年で上等兵になっただろうし…

菊田さんが第一師団にいたままだったら、佐一が上等兵に推薦されて上等兵になってたかもなと思うと…

因みに私は両目0.7右目だけ乱視なので、眼鏡ないとものが2重に見えて外歩けないけど、室内は平気だし読書も絵描くときもネットする時も眼鏡いらない。

細かい作業するとか、一点に目のピント合わせる時は眼鏡ないと気持ち悪くなるけども。

佐一も似たような感じかも日常生活において支障はないけど、利き目ピント合わせにくいという…

そもそも視力に問題ある人が銃持ったら危ないことこの上ない。

人と獲物見分けつかないかも知れないし、佐一に銃持たせたら駄目…


結核の親の看病してた啄木さんもそうだけれども、佐一数年もしたら結核発症する爆弾抱えてるんだよな…
アシリパさんと結婚したとして、アシリパさんと子づくりせずに看病させた挙げ句にアシリパさんも…その前にフチやコタンの人に…

そこは梅ちゃんとも同じく…「連れてって」と梅ちゃんが言ったときに駆け落ちするしか梅ちゃんと結ばれるすべはなかった。

NTRっぽく描かれてるけど普通に、親が決めた結婚だから…むしろ梅ちゃん、佐一に捨てられたと思ってるだろうなと…


愛か金かだけれども…そもそも普通の人は金が無いと生活すらままならないから恋だの愛だのどころじゃない。

親が認めない相手とは結婚できない時代だし、性格良くて安定して稼ぐ人間じゃないと結婚できない時代…まぁ現代はフィーリングさえ合えば…

月島父だって島で噂出る前までは、真面目に働いていた人だったから結婚できて基ちゃんが産まれたのだろうし…


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