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2021.6.1 XIIX LIVE TOUR「USELESS」 at 昭和女子大学 人見記念講堂を振り返る(清々しいほどにネタバレあり)

・はじめに

XIIXのUSELESSツアー初日に行ってきました。昨年行われるはずだったツアーが中止になり、そんな状況の中制作されたアルバムUSELESSを引っ提げての待望のXIIXのワンマンツアーがようやく始まりました。備忘録的にまたnoteを書いてみてはいますが、終わった後にはワンマン最高!XIIX最高!みたいな語彙欠落オタクに成り果てたのでいつも以上にまとまりの無い駄文が出来上がりました。個人的な記録なのでいつも通り誰も見てねえかスタンスで挑んでますが、以下盛大に今回のツアーについてネタバレしてますので未参加の方は即お帰りくださいませ。あと少ない海馬の奥の方の記憶を呼び起こして綴ってますので多々脳内補完があります。間違いとかあっても知らん。



・本編

17:45開場、18:30の定刻を少しすぎて開演。暗転した瞬間SEが流れる。アナウンスがなかったためかお客さんが立っていいのかどうか戸惑ってるのがわかって微笑ましかった。ホールだもんね。
入場SEは超絶かっこいいやつ(VIVA LA ROCKやLIVE HOLICと同じでした)。
斎藤さん、ズボンのポケットに手を突っ込みながらなぜか小走りで登場。チャラい。

ステージはとてもシンプルなセット。輪っかが連なったようなオブジェが左右に3本ずつ天井からぶら下がっており、これが照明と連動してとても綺麗だった。
サポートメンバーは下手からDJヒロロン、ドラムよっち、キーボード山本健太さん。

Halloween Knight
ベースイントロめっちゃかっこいい。大きく左右に揺れながらダイナミックな演奏のすってぃさん。
1作目のリードトラックであるStay Mellowをブラッシュアップしたような曲とインタビューで言っていた通り、この曲も2作目を代表する曲で始まりとしてとても華やか。斎藤さんが1作目が期待してたほど届かなくて「今に見てろよ」という気持ちを盛り込んで作ったと言っていたけど、それがアルバム1曲目、そしてライブ1曲目という開幕を告げる瞬間にぴったり合ってライブでさらに大きく広がる曲。
Halloween Knight終わりで斎藤さん「XIIXです!」と挨拶。

LIFE IS MUSIC!!!!!
挨拶に被せる形でイントロが流れる。冒頭のは咳払いはなし。すってぃさんがBメロで手拍子、お客さんもそれに合わせる。サビ前に片手を挙げて煽る。色々なサポートをされてる方なのでそういうの上手い。斎藤さんの両手のふりが大きい。

No More
ギターリフが特徴的でポップでかわいい。ライブだとそれがより際立つ。お客さんが乗り方を探ってる感じとかも含めてツアー初日の感じが新鮮。斎藤さんが大きく上下にリズムをとって歌ってた。髪を右から左へ流すようにサッとかきあげてて、前髪長すぎて目みえてなかったのかなと思ってしまった笑、珍しい。

MC
斎藤「改めましてXIIXです!」
客席から拍手が起こる。長い拍手に更に客席を煽る斎藤さん。会場全体を笑顔で見回しながら「あららららら〜」とボソッと言っててかわいい。
斎藤「ありがとうございます。暖かいですね(ペコペコしてる)。久しぶりのワンマンライブです。僕たち2020年にデビューしてその時にワンマンライブをやったんだけど、当時はアルバム1枚しか出してないから持ち曲全部やっても1時間ちょっとしか間が持たなくて、どうやって1本のライブにするのか試行錯誤するっていう絞り出しスタイルだったんだけど」
須藤「けっこう苦肉の策だったよね」
斎藤「そしてその肉をいかにいい肉にするかみたいな、笑。でも2枚目のアルバムを出したことによって今回はやっとアルバム2枚分曲があって、あの曲セットリストに入るかな〜とか、あの曲のアレンジはライブだとどんな風になるんだろうとか、そういった楽しみ方をしてもらえるんじゃないかと思ってます。そして僕らもそれを楽しんでいこうかと思いますので、最後までどうぞよろしくお願いします!」

フラッシュバック
ゆったりした曲調で体で音に揺れながら聴くのが気持ちいい曲。リズムの溜めが面白い曲と言ってたけどまさに。
「そうそう実はさ、ここだけの話」は小声っぽく歌う、「偽りなく声を荒げて ガッデムこんなにもやってる」の声を荒げた歌い方が凄まじくかっこよかったなあ。「世界を変える偶然〜」はコーラス隊との声の重なりが最高。
ラスサビ前の「ステイバック〜」で音源通り客席からもクラップが起こる。

Light & Shadow
ライブで何回も聴いたけど聴くたびに進化しててびっくりする。壮大でホールに映える。2Bから入ってくるギターが好き。
「混ざりきれない赤と青」という歌詞に呼応するように赤(実際は朱色っぽかったかも)と青のライトが中央で混ざりあっていて、全体的に照明が美しかった。
ホールの音で聴くベースソロ痺れたなー。音が重心に響いてでもこんなにも動いててすごい。

Fantome
曲前に音源にはないこの日だけのアレンジの音楽が流れててそれがとてもおしゃれ。かっこ良すぎる。斎藤さん新しい見たことのない白いセミアコに持ち替える。グレッチ?ギブソンぽいネックとヘッドだったような。ホワイトファルコンって言ってる人いたけどヘッドは黒だったから違うかも。大人な音で曲のセクシーさがさらに増す。
息の抜き方が美しい。最後の章節で「明日になれば⤵︎」とアレンジして歌っててそれがめちゃくちゃによかった。語尾を半分落とすような感じ。エロい。

おもちゃの街
昨年のCURIOSITYで初めて聴いたこの曲。曲の背景や持ってる意味を改めて知ったからこそ、こうやってツアーが再開できてお客さんの前で演奏されてるのを見て溢れる感情を今もあまり言葉にできない。「とうとうこれで最後のページ」からすってぃさんクラップ、お客さんもそれに合わせる。ただ美しいだけじゃなくて投げかける何かがある曲だなあと思って聴いてた。

MC
斎藤「いや〜演奏がいいですね」
須藤「ほんと最高ですね」
斎藤「すってぃやってみてどうですか?」
須藤「いやー楽しいですねー」
斎藤「あれ? XIIXとしては初ホール?」
須藤「そうだね。あと知ってます?今日ってめちゃくちゃ縁起がいい日らしいですよ」
斎藤「あーなんか言ってたね」←斎藤さん全く興味なさそう笑
須藤「一粒万倍でしたっけ。あと1枚目のアルバムのWhite Whiteの発売日もすごい日だったの知ってました?」
斎藤「あーデビューの日がすごい日だったんだよね。それって今日とどっちがすごいの?」
須藤「一粒万倍のその10倍くらいデビュー日のがすごいらしいよ」
斎藤「ちなみにこの言葉初めて聞いたって人います?」
客席に質問。お客さんチラホラ手を挙げる。
斎藤「半分くらいか。僕もそっち側です。これ何がどうすごいんですか?」
須藤「え?…気分がいい笑!」
斎藤「気分て、笑!」←爆笑してた
須藤「でも今日天気もいいしさ、こんなご時世にこんなにみんなに来てもらってさ、ツアー初日を迎えられるってさ、いい日じゃん」
斎藤「せやな〜」
須藤「わしゃ嬉しいよ」
突然の関西弁やりとり笑った
斎藤「あのーどういう風に捉えられてるかわかんないんだけど、おそらくXIIXのワンマンに今日初めて来たって人も少なくないと思うんですね。XIIXというバンドは僕ら2人だけで、あとは後ろの素晴らしいサポートメンバー3人でお送りしています。次はせっかくなので僕ら2人だけで1曲やってみようと思います。それでは、ご退室ください笑」←よっちヒロロンけんたさんにどうぞ!みたいに手を差し出す

E△7
斎藤さんの左脇にルーパー。横を向きまず初めにギターの音を入れ次にボディを叩く音を重ねてループを作る。
斎藤「このビートに(リズムに?)乗せてお送りします!」
すってぃさんと合わせて斎藤さんの「1、2、3、4!」のカウントからスタート。斎藤さんのギターは以前も使ってたFenderのストラト型の赤いAcoustasonic。アコースティックバージョンのE△7(White Whiteリリース配信や4th FLOORでやったようなアレンジ、それよりもテンポ早め)。曲途中斎藤さんが「すってぃ!」と紹介、すってぃさんベースソロへ。
ラスサビ、無音の溜めを作り溜めに溜めてすってぃさんを焦らす斎藤さん。一度フライングしそうになってて微笑ましい。最後の「叩き起こせ everything's gonna」の後本来音源にはない「be alright」を歌ってた。そして何より最後の「この一瞬だけ目をそらさないでいて」のボーカルアレンジがすごかった。音が上がっていくようなアレンジと力強いボーカルが好みすぎて心鷲掴みにされた。たまらない。この曲はSK’s session初回で披露されたオリジナル曲で、その時はまだシンプルなアレンジだったと思う(すってぃさんはサポートとしては入ってたけど)。その後すってぃさんの編曲により多彩な色が加わって、XIIXの楽曲としてリリースされ、それが更にアレンジされてライブで披露されたのはなかなか感慨深いなと。この先もずっと聴き続けていきたい曲です。

ZZZZZ
この曲も新しい白いギターを使ってたような。
冒頭の微睡むようなギターが心地いい。歌詞の通りふらふら揺れながら聴くのが楽しい。ラストのパワーコードを重ねたギターはライブだとどう表現するのと思ったら、めちゃくちゃ高速でギュンギュンかき鳴らしながら爆音炸裂させながら弾いてた。ネックを上に掲げて弾き倒すという表現がぴったりのプレイ。

Regulus
この曲は照明が最高だったな。五方から白い照明がさしてそれが繋がって星の形のように見えた。その間には一等星の輝きのようなエメラルドグリーンっぽい色のライトが差し込まれててステージ全体が夜空みたいだった。この曲の背景を知ってるからそう見えただけかもしれないけど笑。White Whiteで新曲として披露されて(SK's sessionでもやってたかも)CURIOSITY、そしてUSELESSへと着実に受け継がれてきたような音が素晴らしかった。転調〜ラップ的メロディの言葉の載せ方がライブで聴くとよりリズミカルでピタッとハマる。

Stay Mellow
音源とは異なる鍵盤を連打したようなライブバージョンのイントロから始まる。ワウを踏みながら目を瞑り歌う姿が印象的。ラップ部分はもう貫禄さえある。最後もライブバージョンのジャーンジャーンって終わり方(語彙ゼロ)。

Vivid Noise
言葉数半端ないのにスムーズに止めどなく歌う斎藤さんさすがだなと感心しながら見てしまった。音も多くて耳も目も足りない。ライブ数重ねたらさらにとんでもないことになりそうな曲。「それを吹き消した」の吹き消し方の勢いが良すぎて笑ってしまった。音源が「ふっ」ならライブだど「ふっっっ!!!!!」みたいな。伝わらないですよね。

MC
斎藤「このUSELESSはアルバムとしてはかなり特殊な作り方をしたアルバムなんです。このアルバムは2/3もしくは3/4はどこにも行けず去年の今頃家で缶詰になって作ってました。毎日毎日ただただ曲を作って感じた事は、僕らは音楽からは離れられないんだな、という事です。次の曲は僕らの音楽への愛を歌った歌です。like the rain」

like the rain
一筋のスポットライトが斎藤さんに当たって曲が始まる。その後花の模様のような照明が四方に映し出されて回ってた。自分も含めて周りのお客さんが微動だにせず聴き入ってた。歌の持つ力ってすごいな。ブレスの入れ方ひとつひとつが作品のようで一音も漏らしたくないと思った。「当たり前の日々は当たり前のことが起こればよかった」という歌詞が刺さる。刺さって抜けない。今のこの世界でこんなに響く歌詞ないよなー。

アカシ
like the rainの終わりから繋がっているような導入メロディに流れイントロのギターへ。ビバラに続いてライブでは2回目の披露。歌詞には載ってないコーラスに耳を凝らしてみたけどやっぱり空耳できるようにdie(ダイ)とovernight(アバン)って入れてる気がするんだけどどうなんだろう。最後のサビで一瞬の無音の後に真っ赤な照明がブワッと広がったの鳥肌たった。

あれ(メンバー紹介)
in the Rough#2として発表された「あれ」のフルバージョン。1コーラス終わったところでCURIOSITYに続いて今回もこの曲でメンバー紹介。

斎藤「超ウルトラスーパーミラクルハイパー…えっとジャンピングなメンバーを紹介します!」
メロディに乗せてメンバー紹介。
DJ、ドラムパートとキーボード、ベースパートに分かれてセッションを交えてのメンバー紹介痺れる。
センター2人しゃがんでサポートメンバーの皆さんが見えるように配慮。
最終的にすってぃさんしゃがみながら床にベタっと座っちゃう笑
斎藤さんはすってぃさんが「ギター斎藤宏介!」と紹介。

Answer5
「最後の曲です!」と斎藤さんが言って始まるライブではもうお馴染みのAnswer5。え?もう最後?体感秒だけども。とにかく2人が楽しそうで見てるこちらも本当にワクワクした。終盤にワクワクってのも変だけど、こんな感情になるとは思わなかったなあ。


斎藤「どうもありがとう!XIIXでした!」


・アンコール

すってぃさん1番に登場し、舞台袖に向かっておいでと催促。
斎藤さん脇に手を添える小走りのポーズしながら登場、サポートの皆さんもそれに続く。斎藤さん黒い布を持ってきてすってぃさんに渡す。
すってぃさんそれを広げたらUSELESSのジャケットTシャツ。首を傾げながらも
須藤「グッズ色々作りました」と。←なぜ持ってきたのか謎、笑

MC
斎藤「いやー音楽は作ってみるもんだねえ。僕らたぶんいろんな新人バンドの中で1番音楽やってると思う笑」
須藤「そうだよね笑」
斎藤「先の話になっちゃって申し訳ないんだけど、昨日も曲作ってたしね。誰に披露するでもないんだけど笑」
須藤「かなり前のめりですよね笑。あ、今日はその曲やらないんですけどね笑」
斎藤「僕個人としてはXIIXではちょこちょこライブはやってると思うんだけど、ライブやるとすぐ次のライブがやりたくなるんだよね」
須藤「あ、わかる」
斎藤「今日もまだアンコールあるのに早く次のライブやりた〜いってなるんだよね」
須藤「あとさ〜実際ライブでやると曲達が浄化されるというか、報われるよね」
斎藤「そうだね。ライブをやることによってあそこはこうした方がよかったとかこうすればもっと良くなるとか、そういうのがわかってきて。そういうのが楽しいし、それがある限りは続けていこうと思うしこれからも続いていくんだろうなって思います。ま、長い付き合いしようよ。
短いですがこのメンバーでこれからツアーを回っていきます。巡り巡って戻ってきた時にまたどこかでお会いできたらと思います。今日はありがとうございました!XIIXでした!」

Endless Summer
斎藤さんが足をパタパタさせてリズムをとってたのがかわいかった。USELESSの中では最後の清涼剤、デザートのような曲とインタビューで言ってたけど、ライブだと瑞々しさが増してた。

ユースレス・シンフォニー
CURIOSITYで初めて聴いてからただただ泣ける曲になってしまった。音楽人としてのスタンスは保ちつつこんな世界だから敢えて開いたものをと作られたこの曲は、ギターソロ前にシンガロングを入れたりと今でこそできる作り方をされていてUSELESSの軸となっている。

「世の中からいらないと言われてるけど、自分にとってかけがえのないものだよ」って、いつかライブで歌いたいと思った

インタビューで斎藤さんがこの曲について言っていたこの言葉がすごく印象に残ってる。こんなん泣くじゃん無理じゃん。大きな会場がこんなにも似合う曲ある?(オタク構文)
某ベーシストの影響で一体感くそくらえ主義だし客として合唱は死んでもしない派だけど、この曲に関しては早く満員の会場でみんなが合唱してるのを見たいと思った。
すってぃさん、下手に来たり上手に来たり、お客さんを見渡しながら演奏する姿がかっこよかった。サポートメンバーの方へも寄って行って何か耳打ちしたりして楽しそう。そうかと思えば斎藤さんの方へ寄っていき顔を近づけたりしてて、あれ?これは某Uゾンでよく見る光景だぞ?と笑。歌の途中で斎藤さん笑っちゃって笑い声をマイクが拾ってた。かわいいな笑。
あと斎藤さんがラスサビで荒々しくイヤモニを外してた。そしてギターソロ、めっちゃ好き。
メンバー全員で目を見て合わせてライブ終了。


最後は斎藤さんがすってぃさんに手を差し出してどうぞと誘導してステージ中央へ、2人そろってお辞儀(ここ以外にも2人のお辞儀が揃う場面が何回かあって息ぴったりだな〜と思ってた)。
最後「ありがとーっ!」って斎藤さんがマイク通さず挨拶。すってぃさんも捌ける時に客席に挨拶してた。
終演は20:05ごろでした。

おまけ
斎藤さん使用ギターは白いジャズマスター、クリーム色が黄色く着色したストラトキャスター(ピカちゃん)、赤いフェンダーのアコースタソニック、白いセミアコ(ヘッドは黒)の4本。今回はいつものフェンダーの赤いマイケルランドゥモデルは使ってなかった。

・セットリスト

1. Halloween Knight
2. LIFE IS MUSIC!!!!!
3. No More
4. フラッシュバック
5. Light & Shadow
6. Fantome
7. おもちゃの街
8. E△7
9. ZZZZZ
10. Regulus
11. Stay Mellow
12. Vivid Noise
13. like the rain
14. アカシ
15. あれ
16. Answer5

-ENCORE-
17. Endless Summer
18. ユースレス・シンフォニー

・さいごに

ワンマンライブっていいなと改めて思った。斎藤さんがMCで新しい曲たちをライブでどんなアレンジするのかを楽しみにしてもらえると言ってたけどまさにそうで、ワンマンでしか見られないアレンジや見せ方に終始撃たれっぱなしでした。これは既存の曲であってもそうで、こういうのは回数を重ねるごとに進化していくんだなあと。あとすってぃさんが言ってたライブで演奏することで曲がやっと報われる話は客も同じで、ライブで聴くことで初めて完結するものもあるよね。SK's sessionを経てWhite Whiteを経て、今回1本のワンマンライブとしての完成形のようなものを目撃してしまったみたいな、そんな夜でした。最高だ(言いたかった)。

↓終演後の公式のツイート!


↓USELESS発売時のナタリーのインタビュー




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