予想通りのゴールレスと予想以上の攻撃陣の低調さ。強力3トップを抑え込んだリーグ最強の守備陣の力で勝ち点1をもぎ取る。 4/9 VS 名古屋グランパス

どーも、みなさん、こんにちは!
三寒四温どころか寒暖差が激しい今日この頃ですが、みなさんお体は崩されていないでしょうか。

さて、昨日のJリーグ第7節、レッズはアウェーで名古屋と戦いました。
先発メンバーに変わりはなく、GKに西川。
4バックに右から宏樹、ショレ、マリウス、明本。
中盤が敦樹と岩尾。
2列目に右から関根、大久保、小泉。
トップに慎三さんの4-2-3-1でした。
戦前は好調な上位対決。
それも前節、共に完勝を収めた両チームの対決ともあって好ゲームを期待するような声も多数ありましたが、終わってみれば両チーム無得点のゴールレスドローでした。

終わってから言うのは後出しじゃんけんで恰好悪いことこの上ないですが、あえて言いますと、少なくともレッズのゴールレスは容易に予想が出来ましたね。
やはり、3列目、2列目の得点に関与する能力がまだ低すぎるのが要因です。
伊藤 敦樹は前に飛び出せますし、スケールの大きなMFですが、いかんせんプレーエリアが広すぎです。
相手がプレスを掛けてくるチームであれば、スペースも生まれて仕事が出来るかもしれませんが、名古屋のようにブロックを作ってカウンターを仕掛ける相手において彼にフィニッシュワークまで関与しろと言うのはあまりにも可哀想です。
岩尾は毎度毎度のことですが、そもそも決定的な仕事をする選手ではないので論外ですね。
バランスを取ることは出来ますし、ポゼッションして試合を落ち着かせるのが彼の仕事だと思うので、セットプレー以外でゴールに絡めと言う方が不可能な要求のように感じます。

続いて、2列目ですが関根はスコルジャ体制になってから復調が見られますし、今後に期待は出来ます。
ですが、それ以外、途中交代の松崎を含めた3人は正直、まだまだ厳しい。
以前も書いたかもしれませんが、レッズは昨シーズンと比較して攻撃のスカッドのレベルが大きく落ちました。
サッカージャーナリストと言われている何人かは”レッズのサイドは激戦区”など言っている人が見られましたが、節穴だと気づいたのではないでしょうか。
チームを離れた江坂、松尾、ユンカーは間違いなくJリーグであればトップレベルと言える選手たちです。
反対に残った面々はどうでしょう。
大久保はこれから先の期待値は高いですが、まだまだ粗削りな若手。
関根も自分に合ったスタイルになったことで復活の兆しを見せてはいるものの、全盛期のキレが戻るかは未知数です。
小泉は1年目のセンセーショナルなプレーが底上げしているだけに見えます。
松崎はそれすらもありません。
厳しいことを言えば、途中交代で出てきて”俺が決めてやる”という意欲がプレーに見られないんですよね。
これは昨シーズンから感じていたことでもありますが、他所のクラブの若いアタッカーは元気よくピッチを駆けまわって、ボールを要求して、自分をアピールするのに、松崎はどこか遠慮がちでボールが来ても消極的なセレクトしかしてくれない。
アディショナルタイムの決定機逸も同じで撃って、GKに当たったり、枠を外したらどうしようみたいな考えでいるから中途半端になって止められてしまう。
そういう風に見えました。
本人的にはそんなことは無いかもしれませんが、こういう見方をする人は絶対に他にもいるでしょうし、そんな目があるだけで彼にとってはマイナスだと思います。
天性でもない限り、実戦で数をこなさなければシュートなんて絶対に上手くならないんですよ。
ただでさえ、限られた時間なのですから、思い切っていかなければあっという間にプレー時間なんて無くなってしまうと思います。

さて、これが私の今のレッズの2列目を構築している日本人たちへの認識です。
メディアが焚きつけているのが最悪な原因ではあると思いますが、あまりにも現状に対して期待値が高すぎる人が多いなぁとも感じています。
勝手にネガティブになって、選手を必要以上に貶めないで欲しい。
私も松崎を悪く言いましたが、まだ現段階でダメでも私は構わないんです。

昔、レッズには内館 秀樹と言う選手がいました。
オフト時代にキャプテンまで務め、クラブ史上初の優勝カップを掲げた選手です。
しかし、この選手はその2~3年前までスタメンに名前がある度に溜息をつかれる程下手な選手だったんです。
ボランチだったウッチーはとにかくトラップが大きいという致命的な弱点があり、そのせいでロストしてはピンチを招いたり、無理してファウルして警告なんて日常茶飯事でした。
それでも最後には先ほど述べましたが優勝カップを掲げるキャプテンになって、マンチェスターユナイテッドとの親善試合でエドウィン ファンデルサールというレジェンド級のGKが一歩も動けないスーペルゴラッソを決めるまでになりました。
その時はまだまだ強くなりかけで、ハンス オフトの下でチームの土台を作っている最中だったからという声もあるでしょうが、現在のレッズも同じようなものではないでしょうか。
ハッキリ言って、リカルドレッズは土台にはなりえない。
これからのスコルジャレッズこそがこれからのレッズの歩むべき道だと私は感じています。
それは、主体的に攻めて崩せるチームなんて世界中探しても存在しない。
あくまでも、相手とのせめぎ合いの中で良い形でボールを奪ってからの攻撃こそが最も効率的な得点パターンだからです。
そして、今年のレッズは堅い最終ラインをベースとしたプレッシングという新しい道を歩き始めたばかり、正にこれから強くなるチームではないでしょうか。

もちろん、モーベルグやリンセン、シャルクをチームに落とし込む方が手っ取り早く強くなるでしょう。
しかし、コンディション面で大きな不安を残すのも事実であり、彼らの代わりが一気にクオリティを落としていては安定した勝ち点の積み重ねなど期待できるはずがありません。
小泉や松崎は今季はチャンスを与えられることに甘えがあってはいけないと思いますが、どんどんチャレンジしてダメだった時はしっかりと反省して継続していく。

まだまだ名古屋のように心身ともにしっかりとした守備ユニットを持つチーム相手に何も出来なかった昨日の試合。
そんな中でも負けなかった。
決定機もあった。
若手はこの悔しさと充実を間違えずに力に変えて行って欲しい。
そして、負傷交代したキャプテンが軽傷であることを心から心から神に祈る暖かな春日和の月曜日。







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