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開始早々のNo9の一撃で一気に流れを引き寄せ、オランダブラザーズ初のゴール共演で3年連続のベスト4。日本相手に4発喰らったドイツ目線を最後に少々。

Ciao!!
台風が過ぎ去ってまた暑くなるという嬉しくない予報がバッチリ当たった週初め、皆さん気温差ありますのでどうか体調お気をつけください。
こんな湿気の中で我らが浦和レッズはルヴァンカップ準々決勝2ndLeg。
ガンバ大阪を埼スタに迎えました。
スターティングラインナップは
GKに周作。
最終ラインが右から明本、岩波、マリウス、オギの4人。
中盤が岩尾と安居。
2列目が右から小泉、隼平、関根。
トップにリンセンの4-2-31でした。
1stLegからの変更はGKに周作、2列目に関根が戻り、トップがリンセンになった3点。
対するガンバは
GKが東口選手。
最終ラインが右から高尾選手、佐藤選手、福岡選手、黒川選手の4人。
中盤がアンカーに山本選手。
インサイドにダワン選手と石毛選手。
前線が右から食野選手、イッサム ジェバリ選手、ファン アラーノ選手の3人という4-3-3。
1stLegからの変更なしのメンバーでしたね。
確かに水曜日の1stLegが決して悪いわけではなかった印象ではあったので、ポヤトス監督としても同じメンバーで行けば追いつけると言う確信のメンバー構成だったのだと思います。

注目ポイントは1stLeg同様、ボールを握って攻めなくてはいけないガンバに対してどこで押し返すことが出来るのか。
やはり90分持たれっぱなしでは破綻する可能性が大いにあるので、自分たちの時間をどう作って、出来るのであればゴールに迫っていくのか。
やはり、リンセンをどう使うのかにかかってくる試合なのかと思います。

さて、試合を見ていきまして。
試合はいきなり動きます。
8分。
リンセンが右サイドに流れて得たCK。
岩尾のキックは密集ではなく、その後ろへライナー性の速いボール。
これに反応したのはリンセン。
密集に入るフェイントから戻りながらニアに入り込んでのヘディング。
完全にフリーではあり、ボールが速かったことも確かにありますけど、戻りながら、距離ある状態で東口選手が反応しきれない速く強いヘディングするのは高い技術と強靭なフィジカルの強さを見せつけてくれました。

(((o(*゚▽゚*)o))) ようやくだけどね!!!

この試合で一番望んだ開始早々のリードで、出鼻をくじいたレッズはここから大人の試合運びを見せました。
ターンオーバーとはいえ、リンセン以外全員がACL優勝試合経験メンバーですから、カップ戦の2ndLegでやるべきことは熟知してますよ。
この日のレッズは中を絞めて、外へ外へ追い込むディフェンスで楔を撃ち込ませず、更に隼平、リンセンがアンカーの山本選手をサンドするプレスを展開、容易な配給をさせない狙いを見せて相手の攻撃を寸断していきました。
早々の失点で気落ちしたガンバがそれを掻い潜ることも出来ず、時間を上手く使っていましたね。
ガンバのチャンスは31分のFK。
中央、ゴールまで約23mからジェパリ選手が狙いますが、壁を直撃。
跳ね返ったボールをもう一回ボレーで打ちましたが、これはアウトにかかってしまって左に外れていきました。
前半を1-0で終えたレッズは隼平に代えてシャルキーを投入。
ガンバはダワン選手を宇佐美選手に交代しました。

後半最初のチャンスはレッズ。
50分。
右サイドの小泉から中に入ってきたオギがペナルティエリア手前で受けるとエリア左の関根へラストパス。
これをダイレクトで関根が狙いますが東口がファインセーブで追加点はならず。

好守から反攻のガンバは7分。
岩波のロングキックを弾き返したボールが前線のジェパリ選手へ。
少し流れたトラップをファンアラーノ選手が引き取って右にいる食野選手へ。
食野選手は岩波が引き出されて空いたスペースへスルーパス。
リズミカルに繋がってジェパリ選手が抜け出した形。
完全に周作と1対1の状況だったんですが、右足ダイレクトで打つ前に周作がチャージ。
ジェパリ選手は左に持ち出してそれをかわしますが、予想以上に大きくなったようで体が流れてしまい、左足で打ったシュートは大きく枠の上へと外れていきました。
珍しく周作がシュートが外れたのを見て派手なガッツポーズをしていたんですけど、たとえかわされたとしても簡単に決めさせないところへボールを追いやるプレッシャーのかけ方に更なる進化を感じましたね。

60分、今度はレッズの攻撃。
岩波から右の明本が受けると中で覗きに来た岩尾へ。
そこから小泉、岩尾、シャルク、小泉、リンセン、関根と6本の1タッチパスが繋がって左サイド関根が佐藤選手との1対1。
エリア内で縦へのフェイクを入れてカットインすると中にリンセン、走りこんできたシャルクがいましたけど迷わず右足シュートを選択。
東口選手が見送るしかなかったボールは惜しくも左に外れていきましたけど、1タッチの展開からフィニッシュまで繋がる今までのレッズには中々見られない素晴らしい展開でした。

シュートは惜しかったけど、展開は最高でした。

そして、そんな素晴らしい攻撃の後に待ちに待った結果が来ました。
63分。
右サイドでボールを持った小泉が一度はロストするんですけど、取り返して中へ入っていき左でフリーになっていたオギへ。
エリア左でこのパスを受けたオギはこれをダイレクトで中へ折り返し。
速いグラウンダーのボールを受けたリンセンは1stタッチでしっかりと打ちやすい所に止めると寄せられる前に左足。
これがニアサイド、ゴール左に突き刺さり欲しかった追加点をもたらしました。

苦悩に満ちた半年だったというのは容易に想像できます。
ここまでリーグ戦出場は26試合中12試合で出場時間364分。
1ゴール1アシストしか記録できてない。
45分以上試合に出たのが開幕戦しかないオランダ人ストライカーはいつしか不良債権扱いされてました。
フェイエノールトから来ているわけで決して安い年俸ではないからです。
今季は開幕前からポジションが不安定だったのも問題だったと思います。
ボックスタイプのストライカーが入って、トップ下にリンセンを置くことをスコルジャさんは想定してキャンプを行っていたにも関わらず、結局は空振り。
去年と同じくトップ起用になりました。
でも、リンセンのトップが上手くいかないなんて分かってたことじゃないですか。
元々ボールが収めてくれるタイプじゃないんだから。
結局は上手くいかずに慎三さんが頑張った序盤は後半からの交代出場がメイン。カンテがそのうちフィットしてくると、メンバーからも外れるようになりました。
人員整理と新戦力補強が望まれる状況になり、結果が出ていないリンセンが放出候補に挙げられるのは至極当然な論理だと思います。
実際、まとまらなかったもののオランダからのオファーは届いており、正直、なんで出なかったのかは不思議に思いました。
しかし、この日の2ゴールは正にリンセンが自身で語っていた通りの強みが活きたゴールだったと思います。
特別速いわけでも、強いわけでも、上手いわけでもない。
そんな彼がオランダで150ゴール以上決めてきたのはディフェンスを外す間の掴み方。
1点目は1人だけ密集から離れながらニアに飛び込み、2点目も戻りながらクロスを止めてシュートコースを作ってしっかりと決め切りました。
飛び出してのゴールやズドンとしたミドルではなく、皆で作ったチャンスをしっかりと決め切るエリア内の仕事人ぶりが遺憾なく発揮されたゴールだったと思います。

(」〃>Д<)」 でも、まだまだまだまだ全然足りない。これからケチャドバだー!!!

カンテのフィットは心強い限りですが、過密日程を戦うには不安が大きい。
リンセンの復調はレッズにとってマストであり希望の光です。
これをキッカケに相手ゴールへ襲い掛かって行って欲しいです!!

さて、試合に戻りまして、2-0。
トータルで3-0になって残り30分。
4点取られない限り負けが無くなったことでレッズとしては大きな余裕、ガンバとしては諦めが出ましたね。
レッズはペースを緩めて大きな展開で振り回しながら時間を消費。
ガンバはペースを上げたいけれども、点差もあってモチベーションが下がってしまったのかビルドアップというスタイルがブレて、単発の攻撃に終始。
69分に石毛選手、食野選手を下げて、倉田選手と山見選手を投入。
状況の打開を図りますが、レッズはここで明本に代えてショレ、小泉に代えて高橋を投入。
右SBの位置にショレを入れて堅さ、高橋を2列目に置いてフレッシュな足を使ったプレスでビルドアップに圧力を掛けてガンバの狙いをしっかり封殺。
32分には関根に代えてカンテ、岩尾に代えて柴戸を投入するなど、しっかりと選手の疲労をマネジメントする余裕も見えました。

83分に宇佐美選手が意地のミドルを放ちますが、枠を捉えられず。
その3分後の86分。
レッズはガンバに引導を渡しました。
岩波から右に開いたショレがファイナルサード入る手前くらいでボールを受けると中へ速いボールを撃ち込みます。
これをまずカンテがスルーして前へ。
中にいたリンセンに入って裏へ抜け出そうとするカンテへパス。
またはリンセンがトラップしてミドル。
この選択肢に備えたガンバ最終ラインを嘲笑うかのようにリンセンもこのボールを見送り。
このボールに走りこんだのは1stLegのヒーロー。
足をしっかりと合わせて撃ったボールはブロックに入ったディフェンスの顔面に直撃してコースが変わり、外巻きでゴール左に動いていた東口選手はこれを見送ることしかできませんでした。

1stLegの好調さをしっかりと継続した45分だったのは間違いないですね。
関根の惜しいシュートにもしっかりと絡んでいましたし、何ならフリーで中に入ってました。
怪我明けですが、コンディションも上がってきた様子。
この日はオランダブラザーズ、兄として慕うリンセンと嬉しい初のアベックゴール。
リンセンの2点目の時に嬉しそうに肩を組むシーンはエモかったですけど、自身のゴールで更に花を添えた形になりました。

((o(´∀`)o)) 1回と言わず何回でもやってくれてエェんやで。

試合はそのまま試合終了。
押し込まれて守るような難しい展開も予想されましたけど、終わってみれば早い時間帯での先制点をうまく生かして効果的な追加点での完勝という結果に終わりました。
これでレッズは一昨年、昨年に続いて3年連続のベスト4進出、対戦相手は王者マリノス。
これからお互い過密日程に入る中での1戦になりますが、2年連続でベスト4で跳ね返されているので、ターンオーバーしながら結果に繋げてほしいなと思います。


さて、話題を変えましてですね。
ルヴァンカップ、ガンバ戦が行われた同日、9/10の早朝。
ヴォルフスブルクはフォルクスワーゲンアリーナにて日本代表がドイツ代表と対戦。
何と・・・・・4-1で日本が勝利しました!!!!
一度は追いつかれてから3点獲って引き離しての横綱相撲。
日本の方が格上感を見せるほどの快勝でした。
代表の活動は特に興味はないので、日本が充実しているようで何よりだなぁ位なんですけど、反対に日本に凹られたドイツには興味津々ではあります。

まず、この結果を受けて試合後こそフリック監督は続投を明言していたものの翌日にDFB(ドイツサッカー協会)は同監督の解任を発表しました。
すぐに予定されているフランス代表との試合は現在は代表チームのダイレクターであるルディー フェラー前ドイツ代表監督が暫定で指揮を執るそうです。
ちなみにドイツ代表監督がクビを宣告されるのは史上初のことだそうです。

ハンジ フリック体制で2021年から2年。
ドイツ代表のメンバーは未だに世界トップクラスのスカッドであると私は思っています。
普通にやれば、ドイツが勝つ。
まだまだ日本との差は歴然としてあるはずなんです。
ですが、結果は真逆。
これは、指揮官のフリックと代表監督という相性の悪さが最大の要因だったと思います。

フリックはニコ コバチがぶっ壊してしまったバイエルンを建て直してCLを含む3冠を成し遂げました。
しかし、その翌年からフロント、選手と溝を作ってクビになってるんです。
要は選手のマネジメントが上手いとは決して言えない監督なんですよね。
元々が圧倒的に能力差があって、何人かを上手くマネジメントできればある程度上手くいくクラブチームとは違い、活動期間が限定的でモチベーションコントロールにもコンディショニングには中々関与できない代表チームでフリックの良さを出すことは正直難しいと思うんです。
それが既にW杯での失敗で分かっていて、それでもなお続投という決断をしたDFBの決定こそが今回の凄惨なスコアを含め直近6試合で1勝1分け4敗という間違った結果に繋がったとしか言えないと思いますね。

さて、フリック解任となって気になるのは次の監督です。
私が気になっているのはユリアン ナーゲルスマンをどうするかです。
今年の3月にバイエルンを電撃解任された俊英はこの夏に再就職先を決めませんでした。
数々のクラブが新しい指揮官を求めていたにも関わらずです。
そして、現状でドイツ代表監督足りえる監督が果たして他にいるかと考えるとオリバー グラスナー?、ルディー フェラーを正式就任?、果てはルイス ファンハール監督まで噂が挙がっていますが、私見を言えば、

(  ̄3 ̄) ナーゲルスマンか、それ以外か (ローランド風)

だと思います。
ナーゲルスマンはバイエルンをクビになりましたけど、代表は未だにバイエルン勢が幅を利かせています。
そこにナーゲルスマンが入って良いことなんて1個も無いと思うんですよ。
もしも、DFBがナーゲルスマンを選ぶとすれば、当然、代表からバイエルンの影響力を削ぐという決断に他なりません。


逆にグラスナー

フェラー

保守的なファンハール

などの登用は現状維持した方向性だと思えます。
さて、来年には自国開催のヨーロッパ選手権が待っています。
列強の1つが優勝を期待されるビッグタイトルを前にどのような決断を下すのか楽しみですね。((o(≧∀≦)o))ワクワ≦

長々となりましたが、次回は9/8 京都サンガ戦のレビューをしていきたいと思いますので、もし、ご縁がございましたら、見てやってください!!
ではでは、皆さんごきげんよう!Arrivederci(。>ω<)ノ゙


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