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Jリーグはホントに開催スケジュール変更を強行する気なのかな?8月スタートで被る被害は実在するのか。~佳境に入った金曜開催でルヴァン決勝進出の勢いそのままに快勝 10/20 VS柏レイソル~

Ciao!!
おひさしぶりですね。ルヴァンカップ準決勝のレビューを予定していましたが、ツレがインフルになりまして全く余裕なくバタバタ過ごしていたら終わっていましたΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
でも、1stLeg敗戦を見事に跳ね除けて決勝進出を成し遂げた選手たちに拍手拍手です(。>ω<ノノ゙パチパチ♪。
ではでは、今回は以下のような話題に触れていきたいと思います。


8月開催が一気に過熱!


さて、気を取り直して最終盤に入った今季のJ1のお話をしていこうと思っていたのですが、なにやらここ最近で一気にJリーグが8月スタートの議論を進めているというお話。

かねてからずっと議論されていたことですが、AFCがACLとUEFACLのスケジュールを同期させたことで年跨ぎ開催となり、従来のままだとリーグ開幕前に佳境に入ったグループリーグを戦う必要性が出てきてしまいました。
それでなくても、移籍ウィンドウが開いている時期がヨーロッパと違うこともあり獲得交渉がまとまらないなどの実害も出ており、特に今年になってから本格的にリーグの8月スタート5月終了へのスケジュール変更の議論が加速していました。

しかし、毎回必ず立ちはだかるのが日本海沿岸、東北地方の積雪問題でした。
プロの興行ですから、ただ試合が出来るだけでは成り立ちません。
インフラが動かなければ、サポーターどころか選手達ですらスタジアムに入ることも出ることも難しい状況に陥ってしまいますからね。

その他のとってつけた理由。
例えば、4月に高校を卒業するルーキーがいきなり佳境の中に入っていくのかとか言う何もJのことが分かってない人がいますけど、ホントに分かってないですよね。
最近のJは普通に在学中から2種登録して、場合によっては普通に試合に出てます。
要は卒業する前からチームに合流しているわけで、何を今更言ってるのって話ですよね?
ユース所属はもっと早くに出てるので問題にすらなりませんよ。
次は、6月、7月やらないだけで8月スタートでは真夏に開催するのは変わらない説。
その人に聞きたいんですけど、8月に開幕する=体はフレッシュな状況で夏に試合するのと、2月から始まって半年戦って来てから夏を迎えるの。
どっちが体が楽ですか?って話ですよ。
日本の夏はもう熱帯地域なわけで、体力消耗している状態で戦えばそれだけパフォーマンスは低下しますし、熱中症リスクも格段に上がります。
同じ夏に試合するにしたって体力がある状態でやった方がまだマシってことくらい考えれば分かるだろうにって感じですよね。
このように後付けで出てくる理由はホントに取って付けた言い訳のような理由でしかないです。
なので、この開催時期の変更の障害はたった1つ。
気候だけなんですよ。

2023年2月は日本海側の積雪が例年よりも少なかったことが今年の議論に熱を帯びさせているのかもしれませんね。

批判的な記事に批判的な意見。すべてが通り一遍なんですよね┐(´∀`)┌ヤレヤレ


10/21にかなり批判的な立ち位置での記事が出ていました。

「無責任にも程がある」サッカーJリーグ秋春制移行へ、新潟社長は「屈辱」と反対…SNSでも根強い反発
媒体的に信頼性の無いメディアなので特に気にも留めてはいないんですけど、相変わらず火に油注ぐだけで何か解決に関して私見を述べたりしないんだなと呆れてしまいました。
これがまずこれを読んだ時の感想です。
気になる方は後でチェックしてみてください。

この記事では先だって新潟の社長さんのコメントも記載。
「メリットが感じられない。今のフォーマットで30年やってるんだから、それをもっとブラッシュアップすればいいじゃない。」って言うのは分かるんです。
でも、次の また、スタジアムがクラブ専用ではない場合、他の利用者との日程調整が難しくなるとし、「地域密着を掲げるクラブにとって、他の団体に迷惑をかける立場になることは、屈辱以外の何ものでもない」っていうのは全く理解できないですね。
日程調整が難しくなるだけで不可能ではないですよね?
金曜日と土曜日使いますっていうなら日曜開催にしてもらえば良いじゃないですか?
裏返すと今までやってこなかった仕事が出来て面倒だってだけでしょ?
リスケジュールの都合であれば、そこはJFAやJリーグがやってくださいよっていくらでも分担できるわけです。
それを”屈辱”ってwww。
こんなことを急に言い出すのは前段にも言いましたが、やりたくないから後付けのとってつけた言い訳を大げさに言っているだけなんだと気づいてほしいですよね。

更に記事の後半では一般人による反対のSNSを紹介しています。
《無責任にも程がある 初めからこれ云ってたら加わらなかった地域絶対あったろ》
《JリーグもJFAも日本海側が世界屈指の豪雪地帯ということを理解してないでしょ 東京でのうのうと過ごしてるお前らと違って冬の環境めちゃくちゃ厳しい それを全無視して強引に秋春制に移行とかアホすぎるわ》

まずこれなんですけど、無責任ですかね?
確かに問題はありますけど、AFCの通達があって話を進めていかなくてはいけません。
それに現行ですら2月開催なわけですよ。
そこが数試合増えるだけですよね?
12月、1月、2月がっつり試合するってなったら話が違うでしょうけど、そこまでとは到底思えないですよね。
2つ目に関しても野々村チェアマンは札幌の社長だったわけですし、東北などの状況が分かっていないとは到底思えないわけですよ。
(# ゚Д゚)決して彼らを擁護するわけではないですけど。
ただ、自分は知ってるけど、相手は知らないと決めつけて煽ったり、馬鹿にしたりするSNSって本当にあるのか疑問に思いますね。
あまりにも知性が感じられないので。

《Jリーグは100年構想と地域密着をお題目に地方行政を動かし加盟クラブを増やすことでシェア拡大を図ってきた。今回のシーズン移行と決定プロセスはその梯子を外す行為。ならばせめて、Jリーグ100年構想の撤回を宣言するのが公益社団法人としての筋ってもんじゃないですかね》

《「あなたの町にも、Jリーグはある」という百年構想を掲げてきたJリーグにとって、どんな雪国だろうと山間部だろうと、日本全国津々浦々に「地域に根ざしたスポーツクラブ」をつくること、できることは「社会への約束」に等しいんです。秋春制への移行はそれを裏切ること、だと個人的には思います》

次に紹介されたのがこの2つ。
両方ともJリーグ百年構想に関して触れているんですけど、字数制限があるか仕方がないのかもしれないですけど、”何でそう考えているのか”っていう理由がないだけでこんなにも頭が悪そうな文章になるんだっていう典型ですよね。
どちらもこの変更が地域密着を何で裏切る話になるのかっていう理由が提示されてないんですよ。
推測になりますが、恐らくは山間部や雪国はホームでの活動が減るじゃないかって言いたいんだと思いますけど、スケジュール次第ではどうにでもなることなんだってことがちょっと分かっていらっしゃらないのかなって思います。

そして、締めが今回もSNSでの反応を見ると、実現のハードルはかなり高いと思えるのだが……。

うーん、何でSNSの反応が芳しくなかったらハードルが上がるんだろうか。(・・?
この手の記事っていつも思うんですけど、SNSを総合した民意みたいに扱いますよね。
でも、SNS使用している人の何%がJリーグを見に来るんだろうとか、Jサポーターの何%がSNSを使用しているのか、いないのかとか一切考えてない以上は全くそんなことは当てはまらないですよ。
更に言って、消極的賛成は基本的に何も言いません。
ことの推移がおかしいとなれば別ですけど、何も言わないサイレントマジョリティーを無視してノイジーな声だけを拾って反対運動する。
これって、立派な扇動なんですよね。
こんなメディアが多いから日本って新しいことが中々始められないんだと改めて感じました。

今更だけどもメリットとデメリットを再確認。

もう何度も議論されてきたことですけど、メリットとデメリットを整理してみましょう。

メリット1 海外とのスケジュールが合うことでスムーズな移籍交渉が期待できる。

今まではウィンドウのズレのせいで移籍交渉がまとまらないことが多々ありました。
また、選手の意向を重視するあまり残り期間を盾にされて不利な契約をのまざるを得ないなんてこともあったくらいです。
それが、この変更で同期するため無くなります。
送り出すこともそうですが、向こうから獲得するにも大きなメリットになるでしょう。
特に最近はレッズだけでなく多くのクラブがヨーロッパからのパイプを作っているので大きなプラスになると思います。

メリット2 ACL参加によるチーム編成の不安解消。
シーズン跨ぎになるとACLグループリーグの佳境を新体制で始めなくてはいけません。
それもキャンプ明けすぐに。
これはACLがスケジュールを変えてしまったので、現行のままでは永遠に起こり続けます。
それが、新スケジュール下では起きず、継続した状況を作りやすくなります。

大きなメリットはこの2つでしょう。
続いては、デメリット。
といっても1つだけですけど。

デメリット  降雪による交通網の麻痺はどうにもできない。
インフラが停止した場合、興行開催が不可能になりますよね。
事前の気象情報で読める分には代替開催も可能ですけど、突発的に大雪が降ってアウェー客が帰れません位ならまだしも、スタンドから目的のホテルや駅にすら行けずに大多数が立ち往生みたいな話になったら誰もどうしようも出来ないですよ。
そして、これの解決はどうやっても1クラブ、1競技団体だけではどうにも出来ないっていうのが現状です。

私なりの結論

長々と書いてきましたが、最後に私なりの現時点での結論です。
まず最初に私はこの変更には消極的反対派です。
理由は後の所で書きます。

現状のままでも2月開幕なので、これが1か月1試合、又は2試合のところが3試合、4試合になるだけと想定します。
更に、開幕の時はホームとアウェーが交互に来たりするわけではなく3節、4節でホーム開幕なんてことも普通にあり得ます。
であれば、2月は新潟や仙台のクラブはアウェー多め。
でも、春先やGWなどをホーム連戦できるようにすれば、決して不公平にはならないんじゃないかなとは思います。
ただ、ヨーロッパのような1か月丸々ウィンターブレイクを過ごせない理由が、イングランドよりも多い試合数の問題ですよ。
私が最初に言った消極的反対派と言ったのかはこれに尽きます。
チーム数が多すぎるんです。
都道府県全部にあっただけでも47。
カテゴリー別に3つに分けても16以上です。
それに加えて2つも3つも4つもある都道府県もあるわけで来季2024シーズンからJ1もとうとう20チームになります。
それでカップ戦が2つ。
ルヴァンカップがレギュレーション変更で完全トーナメントになるとはいえ、試合消化が追いつくかどうか。
まずはここをしっかりと検証してから話をして欲しいものです。
ちなみに今季のレッズは確定だけでリーグ戦が34試合。
ルヴァンがグループリーグ6試合と準々決勝、準決勝で4試合、決勝1試合で11試合。
天皇杯が3試合。
順延になったACLファイナル1試合、新シーズンのグループリーグが6試合。
クラブワールドカップで最低でも2試合。
計57試合ですよ。
殺人的なスケジュールなのはレッズサポーターの方はご存知でしょうけど、他クラブサポーターの方もこれを機にご覧になって欲しい、そして、自分たちの応援するチームがこういうスケジュールを戦うかもしれないと想像して欲しいと思います。
これで天皇も勝ち上がってでもしていたらと思うと本気でゾッとします。

こんなスケジュールで動く必要が果たしてあるのか。
更に言って、経営的にも正直、同列に語って良いのかというようなクラブも多々あるのが現状です。
クラブライセンス制にしても結局は猶予期間を与えたり、なぁなぁにしてみたり、J3ライセンスに関してはつい最近、とんでもなくふざけた理由でライセンスをは認められたクラブが東京にあったりと、何かにつけてブレブレのJリーグは現実的な検証をして、可能か不可能かを判断して欲しいものです。
それと同時にただ”雪が降るから不可能”と言う思考停止した言い訳もいい加減聞き飽きました。
何度も言いますけどスケジュール変更はしなきゃいけないんです。
であれば、どうしたら良いのかってことをもうちょっと建設的に考えてほしいですね。

気を取り直してJリーグ30節を振り返る。

では、最後に10/20金曜日に行われた柏レイソルとの試合を振り返りたいと思います。
スターティングラインナップは以下の通りです。

ルヴァンカップからの変更点はトップがカンテ出場停止を受けて慎三さん。
トップ下の早川もケガを考慮してかメンバー外でこの日は関根がスターターに入りました。
大久保もケガから復帰してから初スタメン。
代表に行っていた敦樹が3列に復帰しています。
対するレイソルはマテウス サヴィオ選手がサスペンド。
ワンちゃんがローン契約の為に出場できず、小屋松選手と立田選手がスターターに入っています。

個人的注目ポイントはトップに入った慎三さんとケガから復帰の大久保ですかね。
サイドは大久保が抜けてからドリブルっていう選択肢が無い状況が続いていたのでファイナルサードで勝負できる選手が帰ってきたのは大きいですよね。
更にカンテのように広いシュートレンジはありませんが、懐が深くボールのおさまり所である慎三さんにどれだけ楔を撃ち込めるのかが攻撃のリズムを作るうえで必須だと思うのでパスが入った瞬間に2列目、3列目の連動にも注目していきたいと思います。

さて、試合を見ていきたいと思います。
試合はいきなりハプニングから。
4分。
ピッチ中央、センターライン付近で関根と高嶺選手が接触。
高嶺選手自体は別に関根と当たったわけではなく、出したスパイクを関根がボールの後に蹴った形。
思わぬ堅いところを蹴ったことで蹴り足が変に跳ね返っているのがスローで見ると分かります。
解説の清水 範久氏もそれによって内側を伸ばしてしまったのではないかと言っていました。
この後、一度はプレーに戻りましたが3分後にピッチに座り込んでしまい、すぐに×印。
担架で運ばれてピッチを後にし、8分に髙橋を投入するという緊急事態に襲われます。

この交代で修正を迫られたレッズに対し、レイソルは前線からの速いプレスで襲い掛かりレッズゴールに迫ってきました。
交代直後の9分。
中盤での不用意なミスからショートカウンターを喰らうと、2人の山田選手がペナルティエリアまで持ち込むと最後はクリアして流れたボールを戸嶋選手がシュート。
これは周作が素晴らしいセーブでシャットアウト。
しかし、明らかに守備の意識が統一されてないところを狙われました。

失点こそ免れたものの、これで相手にペースを握られる形となり、守備ブロックを崩せずに前に運べないまま奪われてカウンターを喰らう形が続いて前半30分過ぎまでは良いところがまるでない前半でした。

それでも34分。
CKの流れから大久保が仕掛けてファイナルサードでファウルを貰います。
中央左寄り、距離的に24~5m。
右足で狙うには絶好のポジション。
岩尾が直接狙いますが、これはコースが甘くGKの松本選手がセーブ。

その3分後の37分。
今度は左サイドを髙橋が突進。
ドリブルで一気に抜け切るとマイナスの折り返し。
これは慎三さんの前でカットされますが、いきなりの途中出場となりましたが髙橋はしっかりと試合に入っている印象でしたね。

スクランブル発進も高いインテンシティを見せてくれた髙橋。

段々とボールを持って前進できるようになった40分。
右サイドからの攻撃は跳ね返されますがセカンドを小泉が拾ってホイブラーテンを経由して今度は左のオギへ。
アーリー目のクロスにニアに飛び込んだのは慎三さん。
結構距離がありましたけど、強烈なヘッド。
惜しくもゴール左に外れましたけど、完全に形が出来た攻撃でした。

前半はここで終了。

序盤はアクシデントでレイソルにペースを握られましたが、押し返してしっかりと形を見せつけた前半でしたね。
ハーフタイムにレッズは慎三さんを下げて安居を投入。
髙橋をトップに上げて安居がトップ下に入りました。

後半立ち上がりの52分。
レッズが素晴らしい攻撃を見せます。
左から右に流れてきてショレが持ち上がって最外の宏樹へ。
この時に安居は真ん中抜ける動きを始めます。
宏樹は前の大久保へ付け、中のレーンの敦樹が受ける形でボールサイドに寄りました。
これに古賀選手が喰いついたことでぽっかりとペナルティエリアにスペースが生まれ、安居はそのままスペースに飛び込み。
大久保は迷うことなくダイレクトでそこへボールを送り込みました。
安居はこのボールをエリア内右45度付近からダイレクトでシュート。
これは松本選手が素晴らしい反応で防ぎますが、跳ね返ったボールに小泉が飛び込んで右足。
力の籠ったシュートは松本選手の足のブロックを跳ね飛ばして尚、ゴールに突き刺さり先制に成功します。

嬉しい初ゴールのよしお!!

「偶然ではなく、チームとして意図して取ったゴール。」
小泉は自身の初ゴールをこう振り返りました。
確かにショレが持ち上がることでまずボランチを含めて真ん中に寄せて、サイドに振って開かせて、出来たスペースに走る。
ただ走るだけでなくボールをしっかりとそこに届ける。
結果としてエリア内でフリーの選手を作ることが出来て、弾かれても更に詰める選手もいる。
安居のシュートの時に大外には髙橋もしっかりと走りこんでましたからね。
30試合目にして1点目。
遅いは遅いです。
でも、その1発が一番大事な局面で出たのも事実。
これで小泉自身が吹っ切れてくれることをただただ望むばかりですね。

ヾ(≧∇≦*)/ やったぜ!!よしお!!

更に攻勢を緩めないレッズは3分後の55分。
右サイド山田 雄士選手からジエゴ選手へのバックパスをスイッチにプレス。
大久保が縦を切って横パスを誘導。
出し先の古賀選手には髙橋と大久保が挟みこむ形で椎橋選手に追い込み。
この時、すでに椎橋選手の前には小泉が迫っており、戻す選択肢は古賀選手しかない状況を作り、高嶺選手へのコースを敦樹が遮断するという完全な追い込む形が完成していました。
無理な態勢で無理やり高嶺選手に出たパスがズレて岩尾が回収すると左に開いていた安居へ。
安居はエリア外でしたが迷わずミドルを選択。
ブロックはされましたが、前半には見られなかった連動したプレスでゴールに迫ってましたね。

そして、その1分後。
敦樹の縦パスがズバッと大久保へ。
右サイド一つ中のレーンで反転した大久保は左サイドへ斜め前にドリブルし、ファイナルサード入った位の所で前にいた小泉へ。
この時点で右SBの土屋選手が中に絞って小泉につく形になっていて、大外を走るオギは完全フリーでした。
更に右CBの立田選手もスライドが間に合っていなくて左サイドからゴールへの道が空いている状況です。
小泉は1タッチでターンして右足で走りこんでいるオギへスルーパス。
土屋選手もその時点でターンして追いかけますけど、フルスプリントしているオギに追いつけるはずがなく、角度的には厳しいところではありましたけど左足をフルスイング。
距離も近かったこともあって松本選手の反応も届かずにファーサイドのネットに突き刺さって追加点となりました。

成長著しいオギ。ユース出身者の活躍は嬉しさもひとしお!

オギも嬉しいレッズでJ1初ゴールとなりましたが、この形も個で崩すというよりチームとして連動した結果に見えますよね。
大久保に楔がずばっと入ったことで相手の寄せよりも早く反転、侵攻開始となりましたし、サイドプレーヤーが相手SBを引き付けて、外を開ける。
そこにボールを送り込んでフリーを作り、より決定的なフィニッシュワークに繋げる。
積極的にレイソルが前に出てきていた、そして、その結果として相手の強度が落ちたところを的確についたという側面もありますが、チームとしてどういう攻撃をしたいのかというのが良く分かるシーンで連続して結果にもつながったので、これからの期待感が沸く2ゴールになったと思います。

先発復帰でキッチリ仕事を見せつけた大久保。

ヾ(≧∇≦*)/ ヤッタ~!!!!!!

それにしても、オギの成長は著しいですね。
明本が離脱して、継続的に試合に出ていることもあるんでしょうけど、大久保がいない時は完全にオギの突破が一番の武器という位に依存度が高まっています。
スコルジャさんは10月中に明本も復帰すると言っているので、今後左SBは更に高次元のポジション争いになりそうですね。

さて、試合に戻りまして、レイソルはここで流れを変えるべく3枚替えを敢行。
椎橋選手、小屋松選手、戸嶋選手に代えて、仙頭選手、武藤、川口選手を投入。
それでも流れは変わらず、明らかに最終ラインのプッシュアップが腰が引けたのと戸嶋選手を川口選手に替えましたけど、前半のような機能的なスライドは出来なくなってましたし、レッズのプレー強度が上がったことで全く付いていけてなかったですね。
しびれを切らして70分にU23代表から戻ったエース細谷選手も投入しますが、単発のプレスは効果が薄く、レッズはここから76分に大久保を下げてエカニットを投入。
レイソルは更に78分に高嶺選手をドウグラス選手に替えて攻撃の活性化を図りますが、中々崩すまでは至らず。
レッズは88分に小泉を大畑、髙橋をリンセンに替えて時間を使いながら、しっかりと相手の攻撃をシャットアウト。
前半思わぬスタートで相手にペースを握られたもののしっかりと踏ん張って、後半は完全にワンサイドゲーム。
キッチリと勝ち点3を奪い、翌21日の神戸、横浜にプレッシャーをかけることに成功しました。

試合を振り返って、強かったんじゃないかと思いますね。
相手が攻め込んできても今は特に慌てず、騒がず耐えることが出来る。
その要因はここにきて覚醒した岩尾だと個人的には思います。

岩尾課長の日々の努力には頭が下がります。


今までこの場で岩尾を散々叩いてきました。
その理由はすべてが中途半端なのに全部をやろうとしていたからです。
フィットネスレベルが低いのに長い距離を走るポジションに下がって、更に最終ラインで体を張らなくてはいけないこと。
決して飛びぬけて足元が上手くないのに密集でボールを受けようとすること。
そのせいで常に攻撃の枚数が足りず、プレースピードが上がらずブロックの前を右往左往する試合が去年からずーーーーっと続いていたんです。
そして、結果として勝ち点3を奪えず煮え切らない引き分けが連続。
今年も横浜FCですとか京都、ガンバなど絶対に勝たなくてはいけない試合で取りこぼすから現在の順位にいるわけです。
そんな岩尾がですね。見るからに変わったんですよ。
兆しは28節のガンバ戦。
カンテが後半の頭に退場してほぼほぼ45分を10人で戦わなくなってしまった試合で、岩尾は正に獅子奮迅でした。
最終ラインから中盤を飛び越えて最前線迄飛び込んでいく。
その積極性が髙橋のゴールに直結しているんですよね。
そこから最終ラインでただボールを回す役だけではなくて、状況に応じて前で受ける形が少しずつ増えてました。
それが花開いたのがルヴァンの準決勝の横浜戦でした。
今までどうしても中盤セクションがひ弱で横浜との競り合いで負けてしまうイメージでした。
まして、敦樹が代表でいない状況で岩尾は新しいフォームを披露してくれたと思います。
1stLegは柴戸と組んで、ある程度バランス取りを任せて自分は守備もするけど、攻撃にリズムを生む仕事をしていました。
今までは最終ラインで作っていたものが相手陣近くで出来ることにより攻撃が活性化。
結果はPKで負けましたけど明らかに横浜より攻撃面で勝っていたといえる内容でした。
そして、2ndLeg。
安居とのコンビでしたが、より敦樹とのコンビに近い関係性でありながらラインを下げずにビルドアップはある程度CBに任せる形を見せ、パスの周りはスムーズになってましたよ。
それでいてピンチの場面ではフルスプリントして危険エリアを埋めるなど攻守に置いて重要な重しになっていたと思います。

正直、これが出来るなら敦樹より岩尾を外せないですよ。
プレースキックもあるわけですから。
その岩尾の動きで小泉も壁を越えたように見えますしね。
やはりボールを触るプレーヤー2人ですから後ろで回していると小泉も下がってきてしまう。
そうなると小泉は勝手な判断によるパスミスっていう修正しにくい欠点がありますから一気にピンチを招いて流れを持っていかれる場面が多すぎました。
しかし、岩尾が前に来ることで中盤より前で岩尾からのパスを受けられる場面が増えてより小泉の創造性を発揮できる機会も増しているように見えますよね。
この柏戦においてもプレスからのボールが直接岩尾に入って一気にショートカウンターで完結みたいなシーンが何度かありました。

35歳を迎えて覚醒の時を迎えた課長。
出来ることならば、あと1年、今のままのレベルを維持して欲しいと思います。

さて、柏戦勝利で勝ち点が53。
神戸との勝ち点差がこの時点で5差に縮まりました。
リーグは残り4試合。
24日にACLグループリーグの天王山であるホームでの浦項戦。
そして、27日にはアウェーでの鹿狩り、11/4にルヴァンカップFinalと厳しい戦いが連続です。
しかし、あえて言います。
負けたら、そこで終わりです。
全部勝って、それでようやく11/12、ホームの神戸戦に希望を繋げるんです。
3連勝して、今季2冠という勲章を引っ提げて神戸を迎え撃って欲しいと思います。
ただ、改めてみるとずいぶん贅沢ですよね。
ACL優勝したし、だからこそ、今季のACLにも参加できました。
ルヴァンは決勝進出。
リーグ戦もかなり厳しいとはいえ、この最終局面で可能性がある順位。

(´·ω·`) 去年はどうなっちゃうんだろ?って思ってたのに。

しみじみと幸せを噛みしめる毎日です。

さて、次回はACLグループリーグ第3節、突破を左右する大事な大事な浦項とのホームゲームをレビューしていきたいと思います。
ではでは、皆さまごきげんよう。 (。>ω<)ノ゙Arrivederci

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