埼スタ凱旋試合は両チーム退場者を出す乱戦も結果的には4-1快勝で負けなし記録継続。4/15 VSコンサドーレ札幌

こんにちは。
ちょっと週明けバタバタしましてアップが遅れましたが、不安定な気候の中皆さんどうお過ごしでしょうか。
今日(4/19)は暑くなるようなので熱中症にお気を付けください。

さて、我らが浦和レッズは4/15土曜日に芝の張り替えが終了した埼玉スタジアムに凱旋。
コンサドーレ札幌を迎え撃ちました。
この日のレッズはスタメンで1か所変更。
最終ラインに負傷の宏樹に代わってオギが起用され、右から明本、ショレ、マリウス、オギの4バックとなってました。
馬渡を使うかなと思ってましたが、名古屋戦も明本が右に回る布陣をテストしていましたので、その継続となりましたね。

札幌は独自のフットボール理論を突き詰めるミシャスタイルがレッズの時代より更に尖った進化を遂げ、ディフェンススタイルがマンツーマンという現代では中々体験しないものになってました。
攻撃も手数はかけずに縦に推進力のあるフットボールを展開していましたね。
天候が雨でスリッピーなコンディションもありますが、やっぱりレッズはボール押し付けられる展開は厳しいですね。
前回の名古屋戦も同じですが、そこまでの足元の技術もなければ、プレッシャーに耐えてボール回せるほどの胆力も無いですね。
結果的に押し込まれる展開になりましたが、ショレ・マリウス・周作のおかげで決定的なピンチと言うのは浅野選手がレッズの右サイドからカットインしてのシュート位ではありましたが、全体で言えば札幌の方が元気が良かったかなという入りの印象でした。

まぁ、それも前半34分で一気に変わりました。
終わってみてから言えば、やはりこのプレーが全体の結果に影響したのは間違いないでしょう。

札幌にとってのアドバンテージはやはりレッズの左、札幌にとっての右サイド。
金子 拓郎選手と浅野選手はそれぞれ自力での打開力もあり、クロスもシュートもどちらも選択できる強みでした。
このシーンでもレッズの左サイドから札幌が人数をかけてアタックしていたのを取り切った所からスタートしました。
自陣一番深い所で奪って小泉へボールが渡ると、フワッとした縦パスを慎三さんへ。
球足はゆっくりでしたし、1人で突破に行くタイプではない慎三さんなのでまさかカウンターに行くとは思わなかったんですが、恐らく札幌側もそんな感じだったんでしょうね。
慎三さんは1stタッチで一気に加速して1対1だった中村選手に並び、2タッチ目で前に出ようとしました。
中村選手は前に入られた慎三さんを倒す形となり抜け出せていれば、完全にGKと1対1になる状態だった為に一発退場となりました。

まぁ、正直言えば、距離もありましたし、あそこで慎三さんに抜け出されたからと言っても中村選手のスピードを考えれば追いつくことも十分可能な状況でした。
フォローも走っていましたし、倒す場面じゃなかったですね。
慎三さんもプレーの後に遅らせることが最適解だったと中村選手にも告げていたそうで、若さが出てしまった1プレーでした。

これで1人少なくなり、1トップのキムゴンヒ選手を下げて駒井選手を投入することになった札幌はやはり最終局面での迫力が一気に下がってしまいましたね。
最終ラインにまでプレスが掛からなくなった交代してからすぐに42分。
マリウスが神戸戦を思わせる素晴らしいフィードを蹴りこみました。
ラインの裏を抜けた大久保は1トラップからシュートしますが、これはクソンユン選手がスーパーセーブ。
こぼれ球に敦樹が飛び込みましたが右のアウトで撃ったシュートは枠の上を超えて行ってしまいました。

敦樹よ。決定的なチャンスで決めたい気持ちは汲むけど、中で慎三さん完全フリーだったぞ!!

決定的なチャンスはこれくらいで淡々と前半が終わり、後半に入ってもしばらくは数的有利を活かせない状態が続きましたね。
とにかく、ボールを持った状態で守る相手を崩し切る力が無いのは去年から何も変わっていないので、選手交代するまではセットプレー以外で点を取るのは厳しいかななんて思う内容でした。
後半19分になって小泉に代えてカンテを投入。
これでアクセルを踏んだレッズは23分。
ハーフライン付近で出足鋭くインターセプトしたショレが持ち上がり、寄せられた所で右へ。
ボールを貰った関根はワンツーのような速いタイミングでの折り返しを中へ。
それをインターセプトからそのまま駆け上がったショレがダイレクトで合わせて先制。

加入以来、CBとして歴代を探してもトップレベルのプレーを披露し続けているショレ。
189㎝という恵まれた体格でフィジカルレベルも相当高いですが、それを必要と感じさせない程に読みが的確で常に相手の先手をとるクレバーなプレーはUEFAのCLでバリバリやれてるレベル。
更にマリウスというパートナーを得たことで更にショレのパフォーマンスが際立っているように感じます。
ハイボールに強く、足元で受けてロングフィードが蹴れるマリウス。
セカンドボールの処理が上手く、奪ったボールを持ち出すタイミングに長けたショレというのは正に素晴らしいマッチング。
Jで最も堅いユニットであると私が考える根拠ですかね。
この日の先制ゴールもタイミングを図った完璧な出足のインターセプトからマンツーマンを崩す最適解である後ろの選手のオーバーラップという実に緻密で計算されたショレらしいプレーだったと思います。

さぁ、これで畳みかけていくにせよ、回すにせよ楽な状況になったレッズは、そのわずか2分後の25分。
ハーフライン中央やや右から敦樹がフワッとしたボールを中の慎三さんへ。
慎三さんはDFともつれる形でボールが後ろに流れる形に。
そこに左から入ってきた関根がボールを回収。
GKク ソンユン選手をかわしてゴールへ流し込んで勝ちこし(((o(*゚▽゚*)o)))。
・・・・・と思ったら、VAR介入。
敦樹が蹴った瞬間、関根はオフサイドポジションにいた為、オフサイドでゴールは取り消しとなりました。

ちょっと待て。慎三さんが触っていればオフサイドじゃないし、触ってないにしても完全にファウルだろ?Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン。

これで気落ちしていた所で更に2分後。
相手のバックパスを受けたクソンユン選手にカンテが激しいプレス。
レイトチャージが足に入って、一旦はイエローが提示されました。
しかし、またしてもVAR介入・・・・。
イヤーな予感は的中。
完全にカンテの足裏がクソンユン選手の脛を削っており、何の弁明も出来ない一発レッドとなりました。
仕方がないとはいえ、これで10対10。
1-0とスコアは勝っているものの数的アドバンテージは無くなり、モチベーションも向こうが一気に盛り返してくる状況になりました。
そんな状況で相手の反攻の意思を削いだのはやはりエースでした。
相手のCKをクリアしてボールを持ったオギが大久保と縦のワンツーで一気に左サイドを駆け上がってクロス。
これを胸で収めた慎三さんが右足でシュート。
これがスライディングでブロックしようとした青木選手の手に当たりました。
すぐに笛はならず、慎三さんは跳ね返ったボールをもう一度シュートするもボールが左に外れたところで再度、アピール。
ここで今日3回目のVAR。
2回目のオンフィールドレビューの結果、主審の御厨さんはペナルティスポットを指さしました。

このPKを本来のキッカーであるショレではなく、志願した慎三さんが冷静に突きさして大きな大きな追加点をゲット。

試合後、”札幌相手、あの埼スタの雰囲気の中で蹴りたくなった。””PKって時が止まる瞬間だし、全員が注目している中で蹴るPKはやっぱり気持ちいい”とコメント。
やはり、ストライカーにゴールが出るとチームの雰囲気も上向いていきますから、スコルジャさんはお怒りでもご愛敬ということでご勘弁いただきたいですね。

試合から少し離れますが、このPKも試合後に物議を呼びましたね。
青木選手の左手がハンドの要件を満たしているのかどうか。
ミシャも”審判によって判定にバラつきが起きている”と不満を述べていますし、DAZNの番組で家本氏も”オンフィールドレビューしてハンド取っちゃうの?という印象。自分の中では青木選手のプレーに不自然なところはなく、ハンドは取らない”とコメントしていました。
私から言えることは”バラツキが出るようなルールなんだから、人や状況に左右されるのは仕方がない”ということですかね。
家本氏だって、”今に至ってようやく”後出しでそういう判断が出来るだけであって、”あの埼スタ”で”オンフィールドレビューしてくださいとVARに言われた状況”でヴィジョンにデカデカと青木選手の手にボールが当たったのが見せられているサポーターの前でノーハンドと言えるのかとなればどうでしょうか。
私はそんな人間中々いないと思いますよ。
ハンドに関しては、もう”手に当たったら全部ハンド”にしない限りは永久にこんな議論が起こり続けることでしょう。

さて試合に戻りますが、これですんなり終わればよかったんですが、43分に札幌の菅選手にカットインから強引にねじ込まれて1-2に。
この場面もねぇ・・・。

毎回言っているけど、守備で役に立たない足が止まってる岩尾をいつまでピッチに入れとくんだよ(#^ω^)!!
一発でかわされるとかあり得ないだろ!!!

なーんてことを思ってみたり。
このすぐに掲示されたアディショナルタイムが・・・・10分⁉Σ(・□・;)

ちょっとヤだなぁ~なんて思っていたらですよ。
右サイドに入っていたモーベルグが安居との縦ワンツーでサイドを爆走。
そのまま右足で中に入れたボールを大久保が詰めていたんですが、その前に懸命に戻っていた田中選手が掻き出せずにゴールへ蹴りこんでしまうオウンゴールに。
これでまた2点差にすると、その3分後。
敦樹が倒されて得た右45度40m程のFK。
馬渡がインスイングの速いボールを入れると、ニアで札幌の選手にかすってボールはファーへ。
そこに入り込んだマリウスがドンピシャのヘッドで4点目。
ここまで何度も惜しいヘッドがあっただけにこちらとしても嬉しい嬉しい初ゴールでした。

試合はこのまま4-1で終了。
雨の中、再誕した埼スタでの初戦を見事に勝利で飾り、これで公式戦8試合無敗となりました。

総評としましては、やっぱり前半の退場が全てだったかなと思います。
こちらも退場者出しましたが、やはりマンツーマンっていう特殊なことをやってる中で守りの中心である中村選手と前線のカンテでは事情が違いますし、その分、中盤の走らなくてはいけない距離も増えてますからね。
軽率なファウルで退場者を出してしまった札幌の自滅と言えるかなと思います。
レッズとしては、最終的に4点取って勝ちましたけど、前半の出来を見る限りでは名古屋戦から何かを学んだというようなことは感じませんでした。
強く、厳しく来る相手に対してのオプションがなく、今の2列目に可能性を感じるのは中々、難しいのかなという感じです。
やはり、モーベルグを右、トップ下にリンセンを置く形が理想形で、この2人のコンディショニングが最重要。
それでもACLのFinalは現行の日本人をベースにしたフォーメーションで行くことをスコルジャさんも明言していますので、それが終わったGW明けこそが再編のタイミング。
最終ライン以外で盤石と言えるのは敦樹と慎三さん位なものなので、ホントに今に満足しないでチームを作って行って欲しいです。
次はこれを書いている4/19、ルヴァンカップ第4節、湘南との一戦です。
場所は札幌戦と同じく埼スタ。
15日とは打って変わって夏日の過酷なコンディションですが、ここまで3分けと負けてはいないもののゴールが遠いルヴァン。
今度こそ勝ち点3をとって、グループリーグ突破を手繰り寄せてほしい。
ではでは、次回のレビュー迄、御機嫌よう(o^□^o)ノ


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