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俺の推しの話(「推し、燃ゆ」オンライン読書会に参加した話)

 とある場所で、「気になっている本」として『推し、燃ゆ』を挙げたら、大阪工業大学知的財産学部水野ゼミの方が、zoomで行うオンライン読書会を『推し、燃ゆ』で開催するということを教えていただいた。しかも、『推し』のいる方限定(特に「推し」のいない方の読書会は3月7日に開催)ということだった。非常に面白そうな読書会だと思い、すぐさま、参加の意を伝えるDMを送った。担当者である水野先生は迅速丁寧な対応で、初めてのオンラインの読書会でも安心して参加することができた。(読書会自体は複数回参加経験有)

 非常に有意義で楽しかったので、記録に残しておくことにする。ちなみに、私個人の感想は以前書いたので、良かったら、ご一読くださいませ。

 <「推し」のいる方限定>という読書会だったけれど、そうは言っても、その推しは多種多様で、参加した6者6様で、オタクの数だけ推し方があるというのを改めて感じた、素敵な会でした。
以下はそれぞれの推しです。夫々の推しは、アイカツ「アイカツフレンズ!」・「アイカツオンパレード!」の湊みおさん、嵐の松本潤さん(紫央)、作家のもちぎさん。、某ラッパー&地下アイドル、演歌歌手の氷川きよしさん、アンジュルムのサブリーダー・川村文乃さんという形でした。(*先生の作成画像より拝借させていただきました)

 読書会は、ファシリテーター(進行役)の水野先生が参加メンバーに、事前に各自が記入した資料をもとに、適切な質問を投げることによって進行していきました。以下、質問と大雑把な内容です。

Q1 推しに、精神的・肉体的なウエイトをどのくらい使っていますか。

  この質問では、推しスタイルによって大きく異なった。「自分が崩れない範囲で楽しく」、「推しに恥ずかしくないようにと、自分の生活を省みるようになり、まともな生活が送れるようになった」というような意見もあった。
また、「推しは友達というような温度感で応援している」、「推しと1対1の関係性というよりはファン同士の交流も好きでそのウエイトも大きい。自分が上手くいっていないのを埋め合わせてくれる存在。自分の精神」という実生活で自分以外の他者が介在するパターンの関わり方で表現されている方もいた。また、「生活の5%」という数字で捉えて答えてくださった方もいらっしゃった。(もっとも、その方のお話を聴く限り、精神的なウエイトは80%くらい占めているのではと思うくらい愛が深くて、とてもにこやかな気持ちになった)

Q2 推し活をしている上で心掛けていることは?

 これは私が提示した質問だった。「推しは推せるときに推せ」という教訓を胸に推していること、自分の出来る範囲でオタ活をすることというような話をした。
他の方は、「(配信などで)課金はしないようにしている」、「(推しとは直接の交流があるので)連絡する際はほめ殺しする」、「病まない(週5ライブや炎上商法をするアイドルを推していたため、推しもファンも精神的に疲労することも)」、「(ハロプロの)シンデレラストーリーと言われるような<推しの物語>に参加したいという想いがあるので、彼女が望むなら課金もする」、「推しに恥ずかしい生き方をしないようにする」というそれぞれに熱い想いが伝わってとても楽しかった。
その中で「そのコンテンツを自分が創れるように頑張る」という若者の素晴らしいオタクスピリッツを聞かせていただいた。若者の夢が叶うことを願っている。

Q3 推しに迷惑かけないようにどんなことを意識していますか?

 「(推しと知り合いだが)詮索しない」、「噂はしない」、「自分の推しを上げて他人の推しを下げるような言説を公でしない」などの意見が出た。だし、「批判と侮辱の線引きは難しい」という意見も出て、至極まっとうだと思ったし、その温度感は推しやそのファン層にもよるので、難しいものだよなと思った。

Q4 同担(*同じ推しが好きな人)に対してどう思う?

 これも人によってスタンスは異なるところだった。私はというと、基本的に同担は大歓迎だ。同担が私の知らない過去の話や行けていない現場の話をしてくれるのは大変ありがたい。もっと嵐を松本潤を知れるのは純粋に嬉しい。また、彼の魅力について一緒に語り合いたくなるのだ。(もっとも、私のリアルな友達には松本潤推しがいない。何故だ。)
他の方はこのような感じだった。「お金を持っている方(自分より多くのグッズを買えたりするオタク)には嫉妬」という方もいた。その逆で、「同担は同じ夢を見る同志」ということをおっしゃる方もいた。
「推し」と一言に云っても、アイドルの数だけオタクはいるし、オタクの数だけ推し方はあるので、非常に興味深い話だった。

Q5 「推し」がやめてしまったらどうなるか?

 推しがその活動をやめてしまったら、オタクとしてどうなると思うか、という話歳ををした。非常にセンシティブなところではあるが、どの答えも愛を感じて非常によかった。
「(推しはやめたら飲み屋をやりたいといっているので)そこに呑みに行く」といった方、「他の活動をするならそのコンテンツがよければ追う、そうでなかったら心の中で応援する」、「一緒に年を重ねてきた唯一無二の存在だから考えられない」、「コンテンツは残っていくし、自分でそれを創造したい」というような意見がでた。
どれも愛と呼ばずして何というのだろうか。私の場合は、松本潤さんはもし表舞台に出なくなるときはジャニーズで演出などの裏方に回ると思っているので、彼の手掛けたものをまずは推して、そこに彼のスピリットを感じられれば、推し続けるのだろうなと思っている。松本さんの場合、ジャニーズを辞める時は、芸能界を辞めるときだと思うので、そうなったら、とにかく、「幸せに生きてほしい」と思うのみである。

Q6 「推し」とは?

 『推し、燃ゆ』の作中では、「推しは背骨」だったけれど、私にとっての推しは、自分に勇気を与えてくれる、モチベーションを与えてくれる存在として、「推しは筋肉」だなと思った。ついていなくても大丈夫かもしれないけれど、ついていることで、人生が太くなり、生きるのが少し軽やかになる存在。そんな存在が松本潤である。
他の方の意見も非常に興味深かった。「信仰の対象」、「昭和の雰囲気を持つような輝くスター」、「人生の一部分を楽しませてくれる人」「尊敬する先輩」というような意見が出た。
中でも一番印象的だったのが、「日常を揺るがす雑音(ノイズ)」という表現だ。これはもちろんネガティブな意味ではない。それが無ければ平穏だったのに、こんなにもワクワクさせてくれるなんて、という意である。めちゃくちゃ首を縦に振った。日常を楽しくするのは、「緊張と弛緩」だ。緊張をくれる彼女がいるからこそ、日常が華やぐのだ。6者6様に素敵だなと思った。

感想

 『推し、燃ゆ』の読書会というよりは、「推しのへ愛を語る会」という色合いが強かったけれど、それがまた楽しかった。私自身オタクのオタクというところがあるので、皆の愛の話が聞けて、非常に興味深かったのだった。

 総括すると、とにかく、「推しは推せるときに推せ」だし、「健康で文化的なオタ活」を目指したいものだなと思ったのであった。読書会、本当に楽しかったです。読む機会をくださり、ありがとうございました。

追記

 本日、私の推しが、LIVE映像のダイジェストをYouTubeにアップしました。どちらも素晴らしいライブだったので、よろしければ、ダイジェストでご覧ください。そして、近々来るであろう、円盤を良いと思ったらご購入いただければ、幸いです。嵐の未来はこれからも明るいです!



※もし、よろしければ、私に起きたハイパーハッピーな話についても、読んでくれたら嬉しいです。

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