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「多様性」の可能性

最近、この「多様性」について
考える時間が少なからずある。

今日もまた、そのような時間があった。
しかも、1日に2度も。

1度目は勉強会、
そして2度目はテレビ東京系列の
「日経スペシャル ガイアの夜明け」。

勉強会の詳細は割愛するとして、
「ガイアの夜明け」には
少し言及しておこうと思う。

毎回、いろんな企業の様々な取り組みを
ピックアップして特集している番組だが、
今回はSDGs週間の特集として、
障害者アートに力を入れる
「ヘラルボニー」という企業を紹介していた。
簡潔に言うとこういう会社である。

福祉をベースに新たな文化をつくり出すことを目指す福祉実験ユニットで、株式会社としてビジネスを展開しています。
主な事業内容は次のとおり。
•知的障害のある作家が描くアート作品をプロダクト化して社会に提案するブランド「HERALBONY」の展開
•国内外の主に知的障害のある作家のアートデータのライセンス管理
•商品や空間の企画プロデュース
•企業のDE&I推進に伴走するアカウント事業

要は、「障害者アート」に付加価値をつけ、
販売している会社である。

最近少しアール•ブリュットに
触れる機会があって、
名前と商品は知っていたけれど、
細かい背景は知らなかったので、
非常に勉強になった。

ある種の障害者の
労働における「フェアトレード」的な、
アート🎨としての価値を尊重する姿勢は、
非常に興味深く、「生きがい」の創出という
観点からも非常に意義のあるものだと
改めて感じた次第である。

その一方で、
「ここで取り上げられている人は
やはりほんの一部で、
ある種の選ばれた人だよなぁ」と、
意地悪な視点を持つ私もいた。

「障害者アート」とくくることで
出る付加価値は少なからずあるとは思うので。
(アール•ブリュットはそういう両面的メッセージを孕むものだとは思っている)

ただそう言って議論を
止めてしまうのも勿体ない。

現在、日本のおよそ7%が
障害を持つ方だという。
実際私も今後障害になりうる
病気を軽度だが持っている。

多様性を認め合う社会を
醸成するひとつの取り組みとして、
やはり非常に有意義だし、
こういう空気が醸成されて、
「生きやすい」空気感が生まれるのは
良いことだなぁと思うわけである。

もっとも、「多様性」という言葉は
多様性じゃないからこそそこにあって、
その言葉がなくなるほどにお互いを
認め合う社会が醸成されたら
素敵だなと思っている。

今回、「障害」という一面で書いたが、
「多様性」には色々含まれているわけで
マイノリティがほぼゼロの形で
「最大多数の最大幸福」がなし得られたら
そんな幸せなことはないのにな、
とも思うわけで。

相手を理解し尊重するためにも、
しっかりとその人を理解したうえでの
適切な「仕組みづくり」「役割分担」は
不可欠ではあるよなぁと勉強するたび思う。

まぁいろいろと難しいのも100も承知なので
半径5メートルのところから
考えることは考えて、
行動できることは行動していきたいなと
改めて思った次第なのでした。

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