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【プレイリスト紹介】Alive Until Sunset Tribute

第1 このプレイリストについて

 このプレイリストはアークナイツの作中に登場するバンド“Alive Until Sunset(通称“AUS”)”が現実世界のアーティストの曲を選んでトリビュートアルバム形式にしたらどうなるか…という自分の妄想をこじらせた結果完成した企画です。

Alive Until Sunset
左からDan(Dr.)、Aya(Vo.)、Frost (Gt.)、Alty(Ba.)

 元々自分は大学時代にパンクロックの沼にハマってから今に至るまでずっと音楽やライブを趣味にしていたので、ゲームの中でバンドがプッシュされていることやキャラのクールな見た目に惚れ込んだ結果、AUSの虜になっていました。
 ただ、作中での彼女たちの楽曲は現状2曲…それなら自分が“AUSっぽい、メンバーが好きそう”な曲でリストを作ってしまおうということでプレイリスト制作に至りました。
 ここではTwitterだと長くなってしまう一曲一曲の紹介をしていきたいと考えています。稚拙な文章ですが、よろしくおねがいします。


第2 今回のコンセプト

 今回は1作目ということで、AUSっぽい(メンバーの性格的に好きそうな)曲かつ、自分が普段から聴いている曲をメインに集めています。
 AUSの括りだけでまとめていくとプレイリストどころか2曲で終わってしまうので、既に「AUS要素どこよ!?」と言われそうですが、そこは大目に見てください…。
 当時は曲の数とかを特に決めていなかったので18曲と多めになっています。徐々にテーマをまとめたり普段聴かないアーティストをまとめたり…とコンセプトがまとまっていった感じです。


第3 曲紹介

No.1 Alive Until Sunset / Aflame Avenue

 AUSの持ち曲その1です。静かなイントロからいきなりギターリフが繰り出されるのがライブの入場曲(SE)として雰囲気ピッタリですね…。
 曲自体はイベント「青く燃ゆる心」でAUSを選ぶとステージBGMとして流れていました。当時は「あっ、ロックバンドいるやん!これにしよ!」という軽い気持ちで選んだバンドが沼のきっかけになるとは思いませんでした。


No.2 Alive Until Sunset / Alive

 AUSの持ち歌その2、これまた夏イベ「帰還!密林の長」のEXステージBGMで流れています。(ビックアグリーと鳥にイラつきを覚えながら聴いた人も多数いると思います。)
 曲自体はミドルテンポのギター強めのまさに「シンガロング、コールアンドレスポンスをしなさい」と言わんばかりのロックアンセムに仕上がっています。
 “I Feel So Alive”、“Tell me What's you Waiting for?”の歌詞でも分かる通り、ロックの肝「生への謳歌」を激しく歌った名曲です。(絶対、鷹のスタッフには重度のロックヲタがいるはず…)


No.3 mildrage / Against The Current

 3曲目からは現実世界のアーティストへバトンタッチします。トップバッターは神奈川県厚木市出身のバンド“mildrage”(2022年解散)。強烈なデスボイスとパワフルなクリーンのツインボーカルと激しい展開が特徴のメタルコアバンドです。
 “Alive”がミドルテンポの比較的ゆっくりとした曲だったので、一気に加速させたいと思いこの曲を選びましたが、相性抜群でした…。


No.4 UPLIFT SPICE / ∅∅∅

 4曲目はUPLIFT SPICE(現:THE MUSMUS)の楽曲“∅∅∅”。ハードさを残しつつ複雑怪奇さのあるAltyの印象(当時)が合う曲を探していたらこのバンドに行き当たりました。
 一気に現実に引き戻される冷ややかさと非現実的な狂乱状態を同時に味わうという奇妙な曲なのが最高です。


No.5 Earthists. / RESONATING LIGHT 2.0 feat. 小林亮輔(a crowd of rebellion)

 関東メタルコアの若手注目株の一角“Earthists.”のシングルから。以前リリースしていた同名の楽曲をリメイクし、新潟出身のバンド“a crowd of rebellion”のVo.を迎えた作品。
 Earthists.の最大の特徴である美しさを表現しつつハードコア要素も備えた芸術作品のようなメタルコアがこれでもかというほど伝わる楽曲。

※a crowd of rebellionは下のリンクから曲を聴けます。別のプレイリストに入れていますが、こちらも凄いです。


No.6 Pay money To my Pain / Another Day Comes

 自分のロック人生の中でも特に影響を与えたバンド“Pay money To my Pain(PTP)”の初期の楽曲。ここから入って、今改めて聴くと曲の展開が激しいだけでなく、どこか哀愁も漂わせる何とも言えない独特な魅力があるように感じます。
 下の動画は2020年2月に名古屋で行われた伝説のフェス「BLARE FES.」に出場したときのライブ映像。2013年末に活動を休止して以来のライブに涙が止まりません。


No.7 Graupel / Fade Away

 東京を拠点に活動するメタルコアバンド“Graupel(グラウペル)”の2020年にリリースしたシングル。疾走感とパワーに溢れるサウンドが特徴のバンドですが、この曲を境に更にスタイルに磨きがかかったような印象です。
 1つ目のサビで視界が開けるようなスクリームに突入してそのまま上昇していくような展開がAUSの“Alive”のコンセプトアートと重なっている気がします。(早口)

“Alive”のコンセプトアート

 また、Graupelはこの画像と似たような場所(雪原)で配信ライブを行ったこともあるのでそういうところもプレイリストに入れた理由になっています。


No.8 Crystal Lake / Devilcry

 日本出身のメタルバンドの中でも際立って世界での知名度が高い怪物“Crystal Lake”のアルバムから“Devilcry”をチョイス。
 最近のメタルコアでは下の楽曲のように、ギターサウンドだけでなく随所に電子音を取り入れた「落ち着いて騒ぐ」曲がかなり増えていますが、Crystal Lakeは、このスタイルを得意とするバンドの1つです。(2017年の作品の時点で既に2020年代の主流となるメタルコア要素が出ている。)
 冬景色から始まるMVも美しいので見て…(懇願)


No.9 Dead By Sunrise / Too Late

 AUSのモデルはLINKIN PARKとDead By Sunriseなのはロック好きドクターの間では周知の事実(のはず)。
 LINKIN PARKのメインボーカル、チェスター・ベニントン率いるバンドです。(余談ですが、海外では有名バンドの各メンバーが結成したバンドのことを『スーパーグループ』とも呼びます)
 AUSに縁のある、かつ前の曲の雰囲気を壊さない曲を探した結果、この“Too Late”になりました。どこか物悲しさの漂う美しい曲ですね…。


No.10 DEFTONES / Diamond Eyes

 アメリカのバンドとなると個人的にこのDEFTONESは外せませんでした。
 一言で表現すると「エロい」。初めて聴く人はこんなメタルがあるのかと驚愕すること間違いないと思います。
 落ち着いているのにどこか焦りや激しさのある展開、耽美で落ち着いた印象と裏腹に重くのしかかるような重圧感に駆られる凄まじい力を持った曲をこれでもかと生み出す極悪バンドです。


No.11 My Chemical Romance / Welcome to the Black Parade

 近年、エモが再びアメリカでブームになっているそうです。
 それはさておき、エモといえばマイケミ(マイ・ケミカル・ロマンス)ですね。特にこの曲はその名の通り、壮大なマーチの始まりのような展開から一気にノリノリなロックへと変貌していきます。まさに耳から摂取する抗うつ剤と呼べますね。
 2022年10月には彼らをヘッドライナーとしたモンスターフェス“When We Were Young”がラスベガスで行われる予定です。下のリンク先からもわかるようにまさに「夢のような」フェスになりそうですね。


No.12 BRING ME THE HORIZON / wonderful life feat. Dani Filth

 アメリカの怪物バンドとくれば、イギリスの怪物バンドの紹介なしでは終われないですね。
 次はイギリス、シェフィールド出身のBRING ME THE HORIZON(通称“BMTH”)、滅茶苦茶知名度がありながら「周りの評価なんぞ知るか」と言わんばかりに音楽性を変えてくるメタモンのようなバンドです。
 この曲は特にその雰囲気を痛烈に描いた毒のある曲です。愛も毒も混ぜこぜにしながら突き進むBMTHスタイルに惚れます…。
 全てを取り込みながら成長を続けるこのバンド、一挙一動見逃せなくなるオカルティックな魅力があります。


No.13 The Amity Affliction / Midnight Train

 アークナイツ世界のAUS…ではなく現実世界のAUS=オーストラリア大陸も実はメタルの名産地なんです。そんなオーストラリアの国民的メタルバンド“The Amity Affliction”のシングルです。
 引き裂くようなシャウトとサビで解き放たれるようなクリーンボーカルの使い分けというメタルコアのテンプレを最大レベルで表現できる技術は勿論ですが、最大の魅力は陰鬱な雰囲気を醸し出す奥ゆかしさだと思います。聴けば分かります、このバンドはダークだと。


No.14 BULLET FOR MY VALENTINE / Not Dead Yet

 BMTHがアーサー王なら、このバンドはヴォーティガーン。そんな魅力のあるウェールズ出身の世界的バンド“BULLET FOR MY VALENTINE”の2018年リリースのアルバムから。
 このアルバムはバンドの中でも特にハードさを抑えた内容となっており、当時登場しだして、今のメインストリームとなったスタイルを積極的に採用した意欲作とされています。
 ソーンズ君みたいに騒がしい音楽は…という人にこそ聴いてほしい一曲です。


No.15 C-GATE / SAMSARA

 今、関東地方のメタルコアは若手の注目株がどんどん湧き出ている激戦区となっています。
 C-GATEはそんなバンドたちの中でも屈指の火力特化変態バンドの1つです。
 この曲では壮大さを最大限引き出していますが、続く別の曲では更に狂気的かつサバトのような混沌満載のスタイルを見せるなど、とにかく引き出しの多さに圧倒されます。見逃すことができないバンドの一つです。


No.16 We Came As Romans / Black Hole feat. Caleb Shomo(Beartooth)

 アメリカ出身のポスト・ハードコアバンド“We Came As Romans(以下、WCAR)”の2021年第2弾シングル。WCARが得意とする地に足のついた浮遊感がこれでもかというほど詰め込まれたインパクト抜群の楽曲。
SF的な表現が全面に押し出されながらもハードコアならではの無骨さも兼ね備えた流石の実力を示す一曲です。


No.17 BEFORE MY LIFE FAILS / THE BITE

 私事ですが、このバンドを知ったのは2021年の再結成後でした。再結成時にリリースされた楽曲に衝撃を受けてアルバムを聴き漁っていましたが、どの曲も「凄まじい」の一言でした。
 そんな東京を拠点に活動するメタルコアバンド“BEFORE MY LIFE FAILS”の解散前にリリースされたアルバムからチョイスしました。
 シャウトや激しい展開は少なめですが、壮大なテーマをしこたま盛り込んだ中身に「良い…」となること間違いないです。


No.18 Paledusk / LIGHTS

 今回のプレイリスト最後の楽曲はめんたいロックの言葉でお馴染み福岡県出身のメタルコアバンド“Paledusk”の楽曲です。
 最大の特徴は「ブレブレであることにブレない」こと。ジャンルと好き好みの話題はいつの時代も語られていましたが、このバンドを聴いたら「ジャンル分け」という概念は崩壊してしまうくらい展開がぶっ飛んでいます。
 しかもどの曲もとんでもないクオリティー。想像しているものを秒で飛び越えていく超サイヤ人ばりのインフレバンドです。
 この曲はそんなPaleduskの中でも強い意味を持つ曲で、ライブでもトリに披露されています。空の果てまで響くような清々しさがたまりません。


第4 終わりに

 以上の18曲が1作目の内容になります。今思えばかなりゴチャ混ぜにまとめたな…という印象です。
 次回作からは、各メンバーが選んだ(という設定)プレイリストということで紹介をしていきたいと思っています。
 かなり長くなってしまいましたが、お目通しいただきありがとうございました!