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クラフトビールと作られたスター

割引あり

 俺は今北の大地にいる。

 北の大地の精神と時の部屋に幽閉されて缶詰で仕事をさせられていた。

 仕事はめっちゃはかどったので、今日まででここ北の大地でやらなければならないことはおわった。

 俺は思い出した。

 精神と時の部屋に入る直前にエロいおっさんに釣れられて北の大地のクラフトビールを出す店に連れてかれてIPA縛りで延々と飲まされた。

 クラフトビールはいい。

 とてもいい。

 クラフトビール屋に行くと結構いい確率で店員に昔付き合ってた女に似てる店員とか客がいる。

 そのクラフトビールやの店員も昔付き合ってた聖奈似ている女が店員にいた。その店員を見たときに、え、あいつめっちゃ若く見えるけど別人だよな、っていうか、あいつ札幌にいるって聞いたことないしなと、めっちゃ怪しみながらIPAを飲んでいたわけだが、味がうまいことしかわからなかった。

 そう、俺は今酒を飲んだあとだ。

 精神と時の部屋に入る前にクラフトビールを飲まされたからさっきまでクラフトビールを飲んでいた。今もホテルの近くのセイコマで買ったクラフトビールを飲んでいる。

 だから酔っ払っていて、頭がよくわからないことになっている。

 俺はクラフトビールを飲みながらカウンターパートのチリ人に宮崎や八尾の君たちはどう生きるかの素晴らしさと、三島由紀夫賞について語っていた。そして久しぶりにインターネッツを見たら○ヤッシーが政府の広報に乗っている日本\(^o^)/。みたいなのをみた。

 あれなんやねんって思ってたけど、まああ、俺は理系だから理系の眼鏡の白衣の痩せた男が柄と結婚したときにお前はなんで白衣を来てないのかとといつめられたときに、俺は微分方程式を特使可能がないバカだから白衣を切るような高尚なことはやないのだ、なんとなれば俺はこのくらいしかできることがないというようなことを言った記憶があるが、酔っ払ってるからよくわからない。
 ともあれヨッメのもとめたものは、

$$
\{痩せてる\capメガネをかけている\cap理系\cap白衣を着ている\}
$$

という集合の元が結婚の候補者だったらしいのだが、当時の俺は、

$$
\{痩せてる\capメガネをかけている\cap理系\}
$$

にぞくしていたので、妥協して結婚したと思うのだが、今となっては、

$$
\{メガネをかけている\cap理系\}
$$

しかみたしていなくて、本来なら今頃ヨッメに打ち捨てられ路頭に迷っているはずだったのだが未だに結婚生活は続いていて今も生きている。なんで生きているのかよくわからないが、多分ヨッメがいい感じにやってるからだと思う。

 俺は若い頃は無頼を気取って、サブカルクソ野郎とかは心の底からバカにしていた。

 あいつらはメインカルチャーに属せないからspecificな知識もartを子供の頃に身につけることもなく、ゴールデンエイジを地元の中学でぼんやり過ごした奴らが大学に入って何者にかならねばならぬwannabe圧力でそういうのが必要ないサブカルに飛びついてるのだと思ってた。

 なんか何を言ってるのかよくわからないけど、俺は今結婚して見にくい腹肉をヨッメに晒しながら生きている人生なんて高校生の時には考えることもなかったのだが、何故か今子供に偉そうにして生きている。
 事程作用に人生とはままならぬものであり、昔想像もしなかった人生を生きている。

 翻って、自分の人生が変な陰謀論の泰斗になってたり、なんちゃってサイエンスで政府広報に載ることなんて考えもしないわけだが、なんらかのサイエンスについての夢が破れてルサンチマンを抱えて生き続けていたらなんか適当なことを大学の名前を使って物事をよくわかってないやつに適当にお話したらめっちゃ褒めてくれて、色々とそれらしいことを言ってるうちにおだてられてこそこ有名になってたりしたかもしれないかもしれない。

 それはそれとして坂口安吾の時代の戦争に敗れてそれまでの自分の生き方を否定されたあとの無頼な感じに進んでいった人生や、形骸を断ずるに至った戦後の違和感というのは追体験し得ない喪失感をもったものと思うが、それと同じような喪失感を持って陰謀論にハマった先輩がいる。

 彼は若い頃は尊大で、大変賢く、陰謀論みたいのは徹頭徹尾バカにしてかかっていた人で、大学生というのはこういうものを言うのかなとか思ってたのだが、いろいろな職業y上の挫折を経て何故か界隈では有名な陰謀論者になっている。Youtubeとかやってて、話してるところを見るのだが、パソコンのモニタの向こうの彼は大学一年生の俺のことを徹頭徹尾バカにして話す大学六年生の先輩だった。
 今となっては彼が昔はバカにしていた陰謀論者と同じようなことを言っている、昔と同じ喋り方を見て、不謹慎ながら俺はものすごい懐かしさを感じた。

 彼はクソバカな工学部の俺のことや、その他自分以外一切の人間をバカにして生きているような聡明な人物だった。今となっては変わり果ててしまったけど、昔の喋り方のクセが変わらないさまを見て人間っていうのはこういうふうによくわからないものになってしまうのだなあと思ったのだった。
 かれがまともな人間に戻ってくれたら嬉しいなと思うものの、彼の中では彼の主張が妥当なものとして彼なりの公理系で成立する理論を使って今日も養分を集めて、金を巻き上げて、高いマンションに住んでうまいものをくっているのだった。多分。知らんけど。
 若い頃の彼は使命感に満ち溢れた駄目な感じの先輩だった。

 彼が大学を余計に勉強して社会に出たとき、彼はブログだか、なんだかを書いていた。

 俺はネットウォッチが好きだったので、彼のブロブを見ていたのだが、最初はままならない現状を嘆き、それに対峙する若者だったのだが、あるときに段々彼の専門性について疑問を持つ日記が出てきたのに気がついた。当時はなんかよくわからないけど、賢い人は俺みたいな非線形シュレディンガー方程式とかわけのわからない経路積分を考えるし可能がないバカには到底考えつかないようなm数珠香椎ことを考えるのだなあとか思ったのだった。
 ちなみに非線形シュレディンガー方程式はこういう微分方程式だ。

$$
i\frac{\partial u}{\partial t}+\frac{\partial^2u}{\partial x^2}+ia|u|^2u=0
$$

みたいな形の方程式だとおもうのだが、今となってはよくわからないくらいに耄碌している。
 そう、俺は子供が生まれたときにもう別に微分方程式まじめにとかなくても生きていけるんだな、関数解析の例題をときながらこの俺の腕の中にいる温かい、度々人間の赤ちゃんの鳴き声みたいな音を出すとても尊い、俺の大好きな妻の体から出てきた肉の塊を世話してけばいいんだな、そうだ、群論、やろうとなっtのだったが、それはまた別の話。

 なんの話をしようとしてたか忘れたのだが、手元にあるクラフトビールは終わってしまって人生が急につまらないもののように感じられてきたので、簡潔に話をまとめたいと思う。

 じんせいというのは体外つまらなくて、でも意外性に満ち溢れている。

 だから人間が子供の頃に自分が将来陰謀論の泰斗になったり、ニセ科学の有名人になるとはおもってないのかもしれない。

 そしてそれになんらかのフィクサーがいるかというとよくわからない。

 フィクサーがいたとしたら、それは何らかの陰謀の文脈で語られるのだろうが、俺の先輩とかを見る限りはバックグランドの人間がいたとも思えない。ただ現状に満足できない彼は現状への不満をいろいろな人に触れ回っていたらしかった。
 しばらくその彼の魂の叫びから表出される彼の表情、声色、発言に共感する人はいなかったのかもしれない。ただ彼の言説は現状にまんぞくしていないいくらかの人を満足させるものだったのかもしれない。
 人間はどうやら自分の言ってほしいことを言ってくれる人が大好きなように見受けられる。俺はヨッメが大好きだ。

 ヨッメは俺の耳障りのいいことを9割言ってくれる 

 残りの1割で俺をけちょんけちょんndisってこの常識と法の支配する世界に引きとどめてくれている 

 ではその残りの1割の苦言を呈してくれる人がいないとどうなるか。

 彼は賢い。

 彼の言うことは凡人には凄く素晴らしいことのように聞こえる。

 その凡人たちが彼を褒め称えるしかしなくなったらどうなるか。

 彼は天狗になる。そしてもうちょっと過激なことを言う。

 過激な言説に現状に満足してない凡人は飛びつく。

 彼は彼を慕う凡人を見てこう思う。このバカな愚民たちは俺がちょっとこういうトリッキーなことをいうと喜ぶんだな、愚民を喜ばすのもインテリゲンチャのつとめただ、愚民のためにもう一丁過激なことをいってやろう。
 するとまたもう少し愚民が集まる。
 そのもう少し多い愚民に愚民がいってほしいもうちょっと過激なことを言う。
 新規さん入愚民はどう思うか。

 こういう考え方もあるんだ

 と思うかもしれない。

 そして彼は続ける。

 現実の世界は辛く厳しい。息抜きに愚民に高説らしきものを垂れると喜ばれる。

 アカデミアのオーセンティックな理論からは外れるけど、そう遠くは離れてないことを撒き餌に喋ってやる。そうするとそれまでそういうものに触れてなかった愚民はもっとよろこび、そしてまた別の愚民を読んでくる。
 愚民が愚民を呼ぶ。
 例えば、10人の愚民のうち一人が新しい別の愚民を読んでくる。
 11人になる。
 11人の愚民が11.2人の愚民を呼ぶ。
 そして、その11.2人の愚民が11.4人の愚民をよぶ 。かもしれない。しかしこうなったときにはもう終わりだ。

$$
\frac{du}{dt}=au
$$

という愚民の増加率du/dtは愚民の数に比例する。これを解くと時間が経つと無限大の愚民を彼は得る計算になる。
 この方程式の界は指数関数になる。
 愚民は指数関数的、つまりめっちゃ早く増える。

 もちろん世の中には彼に共感しない人もいるし、彼の友達の愚民も彼の言ってることがおかしいなともう人が出てくる。

$$
\frac{du}{dt}=au(u-b)
$$

みたいになる。
 これは頭打ちがあるが、あるしきい値を超えるとものすごい人が増える、いわゆるめっちゃかんたんな人工モデルに相当する。

 ところで、この方程式は数値的にはカオスを引き起こす。

 数値カオスという。

 またこれをFourier変換すると不安定なモードが出てくる。

 つまり、彼に共感する愚民がいくらかいる。そしてその愚民のいくらかは彼の言うことがおかしいことにきがつく。すると彼のもとにいる愚民は割とケイオティックに増えていく。カオスっぽく増えていくので、いくらかの人たちはそういう祭り上げられる陰謀論の泰斗にはならないかもしれない。しかしいくらかは頭打ちの値がめちゃくちゃでかい陰謀論の泰斗になる。

 僕の先輩はそうだった。

 ○ヤッシーは、理系の勉強が苦手な僕でもわかるくらい、ないわ。なのだが、そういう僕の先輩のたどったルートをたどるとわけのわからん理論の発信源、泰斗になる。彼が昔学問を志してた頃には考えられない変わり果てた姿だ。
 しかし彼の言うことにすくわれるひともいるし、納得する人もいる。

 教祖は信者の希望に答えられなければ教祖の座からひきづり降ろされる。

さしづめ今の彼はそういう状況なのだろう。しかしその位置、つまりなちゃってサイエンスをサイエンスっぽい何かというように主張しないと挙措の位置は維持できないし、周りの人も喜んでくれない。

 彼はとても真面目な人だった。

 周りの人の期待に精一杯応えようとしていた。しかし彼の能力では限界があった。
 当たり前のことで、どんな優秀な人でも一人でできることには限界がある。そして、その限界にぶち当たったとき、僕みたいなバカは俺はバカだからできないのが当たり前だと思うわけだが、彼のように真面目で他人の期待に応えようと生きてきた人間はどうなるか。

 自分で思いもしなかったタイミングで陰謀論の泰斗になっているのだ。

 かれと○ヤッシーが同じかはわからないけど、似てるなと思ったので書いてみた。この投稿は酔っ払ってかているので、基本無料で読めるけど、課金している。課金してくれた金は俺のタバコ代になる。俺のタバコ代を寄付するつもりで課金してほしい。
 よろしく、そして聖奈元気にしてるかな。

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