月と六ペンス モーム 光文社古典新訳文庫
スリックランドの破天荒な生き方に目が離せず3日で読了。身近にいたら絶対近づきたくない人物。パリでのストルーブやブランチがいい例で 周りを破滅に追いやる。
株式仲買人と画家とでは別人かと思うほどの落差。これはいったいどこからくるのか?
スリックランドの子供時代や絵への興味のきっかけ、創造のエネルギーがどこから?といったことが謎のままだし、本人の心情が全く不明なので 感情移入はしにくい。
しかし私たちは他者についてどれだけ知っているだろう。ごく一部のはずだ。
逆にリアルな物語になり 好奇心や想像力が、かきたてられる。天才の見ている風景は、理解はおろか想像もつかない。
タヒチに行きたくなった。
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