幸せになるための不幸を避ける思考法Ⅳ
余談ですが、現在北海道に住んでいるため、4月になってもまだまだ寒い今日この頃です、、、
つい先日まで東京にいたので寒暖差で体調を崩してしまいそうで不安です、、、
読者様もお体に気を付けてください!
さて、今回もロルフ・ドベリーさんの著書である「Think smart」で学んだことを紹介させていただきます。
ねたみを避ける
人はだれでも「ねたみ」という感情が芽生えた経験はあるかと思います。 例えば、友人と自分の金銭面を比べ、友人の方がより裕福であったときに所有している金銭の差をねたんだり、必死に勉強したのにも関わらず友人にテストの順位で負けたときに頭の良さをねたんだり、です。
しかし、よく感じる「ねたみ」という感情は不合理な行動を起こしてしまう原因になる、と著者は述べています。
具体的には、自分の利益にならないことでも、必要以上の労力をかけて「ねたみ」という感情を消そうとするなどです。
自分よりも年収が高い同期の昇進を妨害することは、自分にとって利益になることはないし、逆に妨害したことが同期にばれることで信用を失ったり、、、
また、「ねたみ」を感じる対象は、自分と年齢や職、暮らしなどが似ている相手であるとも記載されています。
確かに自分と年が10歳も離れていて、全く別の職に就いており、自分の住んでいる地域とは環境もすべて異なる場所に住んでいる人に「ねたみ」を感じないと思います。
著者は、「ねたみ」を感じる原因は、「人と自分を比較する」ことだと述べています。
ここからは自分の見解ですが、「比較する」ことで自分の欠点が明確になり改善できるというメリットもあると考えています。特に同期と自分を比べた際に、自分ができるようになりたいことが同期もできている場合は、自分と同期を比べて改善案を考えたりできるわけです。
そのため、私は「ねたみを感じるのは自分と似た環境にいる人に限り、不合理な思考になってしまう」ということを知っているだけで十分なのではないかと思います。
もし「ねたみ」を感じたときは、上記のことを思い出すだけで楽になるのではないでしょうか。
表面はきれいに見えるもの
例えば、大学や企業の説明会に行った際に、「有名企業への就職○○名」や「従業員の満足度○○%」という文句を聞いた経験はないでしょうか。
確かに聞こえは良く、説明会に参加したことが無駄ではないと自分を肯定するためにも、その大学や企業は良く見えるものです。
しかし、多くの大学、企業は実現できた目標は大きく扱うが、実現できなかった事実は隠してしまうものです。
私たちもネガティブな面は見られたくないと思うのは普通だと思います。
そのため、本書でも書かれていますが、客観的な情報を得るためには「達成できなかったことに目を向ける」ことが大切です。
もし読者様が何かの説明、プレゼンを聞く機会があれば、
・「失敗に終わったプロジェクトはどのようなものがあるか」 ・「実現、達成できなかった目標はなにか、また、どのような目標をたてて失敗したのか」
上記のような質問をすることをお勧めします。私も実践します。
得意なことで何もかも解決しようとすること
恥ずかしいのですが、サッカーを6年間続けた自分は、バレーの授業の際に足を使ってレシーブしていました(笑)理由は手を使って球技をすることに不慣れだったことと、自分はサッカーが上手いと思われたいことです。
上記の例を見ると、とても稚拙で真似したくないと思いますが、以外と同じようなことをしてしまう方はいると思います。
例えば、PCの扱いに慣れている学生が、図を使って説明することが多い授業にPCを持ち込みドキュメントやスプレッドシートにまとめるなど。
実際は紙媒体のものに手書きでまとめた方が分かりやすく楽なのにです。
このような偏った見かたをしてしまわないようにする対策は本書には書かれています。それは、「多くの思考モデルを作ること」です。
それはできるだけ自分の専門分野とは離れている方がより良いそうです。
私は教育については専門的な知識を持っていますが、他の分野については、疎いため、経済や芸術についての分野も学ぼうと思います。
原因は複数ある
例えば、テニスのシングルスの大会で優勝した選手がいたとします。 優勝した理由は「その選手の技術、体力、メンタル等が大会に出場した選手の中で一番優れていたから」と思いがちですが、実はそうではありません。
優勝した背景には、相手選手が怪我をしていたり、コーチの指導力が優れていたり、多くの原因があるかもしれません。
この現象を「単一原因の誤謬」というそうです。 人はこの現象に陥りやすく、例えば団体スポーツで負けた原因を誰かひとりのせいにするなど、よく考えればそうではないことくらい分かるはずです。
本書は、この「単一原因の誤謬」に陥らないための対策と、その原因を改善するための方法が具体的に記載されています。
①考えられる要因をすべて書き出す ②出した要因を深ぼる ③要因の中で自分が変えられるものにだけ印をつける ④それ以外は削除する ⑤印をつけた要因を改善するための仮説を洗い出し、試す
「誰かのせいにする」ということは、誰かを傷つけてしまうと認識できているのであれば、ぜひ「単一原因の誤謬」にならないように意識してみてください。また、この現象があるということを認知しているだけでも抑止になると思います。
後悔をすることを怖がる
前提として、「後悔」とは間違った決断をしたと感じたり、もい一度チャンスがあればなと思ったりすることです。
また、後悔をより感じるのは、
・行動をしないことよりも行動をして後悔すること ・大勢の人とは異なる行動をして後悔すること
と著者は述べています。
例えば、学生時代に使っていたギターを年月が経った今でも家に置いてしまっているなどですかね。「いつかギターを弾く機会が来るかもしれない」といつまでも使わずにいることは不合理な決断ではないでしょうか
また、「期間限定」という文句に侵され、つい買ってしまうことだったり。 これも「このチャンスを逃したらもう買えないかもしれない」という後悔への恐れから決断してしまっていることだと言えます。
※この例はあくまで定性面を除いたものです。不快に思う方がいれば申し訳ありません。
このように、私たちは後悔することを恐れてしまう傾向があるようです。
今後は「後悔することに恐怖を感じてしまう」ことを認知して決断しましょう。特に「最後のチャンス」や、「期間限定」という文句には気を付けて。
選択肢があることで安心してしまう
私はこの項目を読んで、自分が思考の罠にはまっていなと感じました。
例えば服です。必要最低限の服があれば生活するのに十分であるのにあまり着ない服をタンスにしまっていたり、大学では様々な分野に興味を持ち専門科目以外を履修していたり。
一見ダメなことではないと思うかもしれませんが、「成功するか否か」という枠で見ると良くはないと感じるのではないでしょうか。
「エッセンシャル思考」という本でも紹介されていましたが、多くの方向に力を入れてしまうと本当に実現したい方向に集中できず、結果成功できずに終わってしまう恐れがあります。
このように、選択肢を持つことによって「不利益」が生じる場合もあるのです。しかし、人は選択肢を多く持っておきたい生き物ですので、(心理学でもこの現象は紹介されています)
選択肢を持っていることは安心するかもしれないが、選択肢を持っているほどコストがかかり無償なものではないと知る
ことが大切なのだと学びました。 ぜひ上記のことを意識してみてください。以外と無駄な選択肢があることに気付くかもしれません。
最後に
「幸せになるための不幸を避ける思考法」を長々と4回に分けて紹介してきましたが、今回で以上になります。
今まで紹介してきた思考の罠にすべて気を付けて行動することは、できないと思いますし、中には矛盾した内容も含まれています。
「こういう思考の罠があるんだな~」と知っているだけでも、今までかかっていたバイアスから逃れられると思います。
4回の内容の内どれか一つでも納得し、意識していただければ幸いです。
今度はまた異なる内容の本の感想、学びを共有させていただきます! 次回もよろしくお願いします!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?