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校則という名の縛り

これは、夜間の学校に行ってた話。
多分だか普通の高校でも厳しい校則があるのだと思うが、夜間になると多少校則がゆるい。
そこに赴任してきた熱血先生が来た。
服装は自由なので、基本なんでもいいのだが、
化粧や髪色など厳しくなって来た。
当時はヤンキー真っ盛りなもんで、これまた熱血先生は、無理矢理手洗い場に次々といわゆる校則違反とみなした者達を連れて行き頭を押し付け蛇口から勢いよく水をかけて違反者達の頭から顔からぐちゃぐちゃに水をぶっかけていた。違反者達はまったく懲りず、毎日同じ事が繰り返された。今やるとかなり問題行為だ。
そんなやりとりがある中、おじいちゃんとおばあちゃんが動いた。
おじいちゃんはいつもブラウンに白髪染してたのをみごとな綺麗な金髪にしてきた。
おばぁちゃんは、ド派手な化粧をしてきた。
熱血先生もこればかりは、年配の方に無理矢理水をぶっかけるわけにはいかないだろう。
ご老人達いわく、みんながやられてて、自分達には、注意すらない。それは、いかがなものなのだ?みんな平等にすれ。みんな働いてもなお学校に来て頑張って勉強してるではないか、ちゃんとした人権があると猛反発。
熱血先生の校則という名の縛りが崩壊した。
変わらず注意はするものの、強硬手段には至らなくなった。
人生の先輩達の機転と行動力に我らは尊敬と同士の絆を強く心に刻まれた。
ふと、映画ぼくらの七日間戦争を思い出した。
現役で戦争を体験したご老人達の新たな校則という名の縛り戦争は、おみごと勝利を勝ち取ったのではないか。

あの映画が訴えていたものは、今の時代には、どう届いてるのだろうか…。

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