『人生は縛りプレイだからこそ面白い。』YouTubeチャンネル登録者数38万人の人気ゲーム実況「二グ」が、新卒入社を決めた理由。【SINRA GAMING】
こんにちは!SINRA GAMINGです。
このnoteでは、様々な活動を行っている人の一日に密着していきます。
初回のゲストは、YouTube登録者数38万人。
ゆっくり実況者として活動されている二グさんの一日をご紹介します。
YouTubeで活動する傍ら、社会人としてのキャリアも歩んでいる二グさんは、なぜ二足の草鞋で活動を続けているのか。
そこには、長年活動されている実況者ならではの理由がありました。
ゲーム実況者兼社会人「二グ」のゲーミングライフスタイル
ー一日のスケジュールを教えてください。
二グ:
基本的に毎朝10時ぐらいに起きて、テレワークなのでそのまま仕事をはじめ、20時ぐらいまで仕事をして、ご飯を食べて21時から24時までゲームや撮影を行い、翌朝5時まで編集作業をしています。
ー毎日5時間ぐらいしか寝ていないのですね。
二グ:
早い日や遅い日がありますが、平均して3時半ぐらいまでは毎日作業しています。
ーそれだけ睡眠時間が少ないと、かなり生活が大変じゃないですか?
二グ:
大変というよりかは夢中で気づいたらその時間になっているので、大変というわけではないですね。
二グのゲーム遍歴とMinecraft、ゆっくり実況との出会い
ーゲームを始めたのは何歳の頃ですか?
二グ:
ゲームを始めたのは小学1年生の頃で、確か親のセガサターンで「ときめきメモリアル 対戦ぱずるだま」でした。
いわゆる王道RPGもやっていましたが、当時はそれよりもパズルゲームの方に夢中になっていました。
その後はDSを経て、小学4年生から中学に入るまでWiiで遊び、中学1年生の頃にMinecraftに出会いました。
ーMinecraftに出会ったきっかけはなんですか?
二グ:
当時あまり友達が多くなかったのですが、数少ない友達の家に遊びに行った時にその家にゲーミングPCが置いてあって、「どんなゲームを遊んでいるの?」と聞いた時の答えがMinecraftでした。
ーその友達のおかげでMinecraftに出会ったのですね。
二グ:
そうですね。そこから友達の家に入り浸るようになり、友達のパソコンでMinecraftを遊ばせてもらったり、ゲーム実況の存在も教えてもらい、実況者ごっこなんかもしていたりしました。
ーかなり長い間その友達とは遊んでいたのですか?
二グ:
そこまで長くはなくて、その年の秋ぐらいまでしか遊んでいませんでした。
中1の春、中2になる前ぐらいにはもうゲーム実況を始めていましたね。
ー秋から春にかけては何をしていましたか?
二グ:
とにかくひたすらにゲーム実況を見ていました。
その時に「方向音痴のマインクラフト」シリーズや「科学の力使いまくって隠居生活」、「ダイヤモンドブロックでトラップタワー」シリーズに出会い、ゆっくり実況にのめり込んでいきました。
その時からいわゆる王道のMinecraft実況よりも少し斜めに逸れた実況動画が好きで、バニラのMinecraftは全くと言って良いほど遊んだことはないですね。
ーMODでずっと遊んでいたということは、中1の春にはゲーミングPCを購入されたということでしょうか?
二グ:
いえ、実家のノートパソコンで遊んでいました(笑)
当時確か15FPSくらいしか出ていない環境で遊んでいたので、カックカクな状態でゲームをする習慣はそこで慣れました。
Windows ムービーメーカーで実況動画も作っていたのですが、BGMとSEを合わせて編集することが出来なかったので、どちらを取るか苦渋の決断を強いられていた思い出があります。
「ゆっくり実況」が大好きなのに、専業を選ばなかった理由。
ー今のお話を伺っていると、10年近く実況動画を作り続けているということでしょうか?
二グ:
そうですね。飽きないですね…
僕にとってゆっくり実況って将棋に近くて、最善がないというか、作る側として完成系がないなと感じます。
10年やってもゆっくり実況のゴールが見えないですし、むしろゴールを遠くにするため、ゆっくり実況の幅を広げるために今なお続けているのかもしれません。
ーゆっくり実況が大好きな中で、専業で動画を作る選択肢もあったと思います。その中で社会人との兼業を選んだ理由はなぜですか?
二グ:
2つあって、1つ目は「駆け出しの頃の夢を叶えた」からです。
実況を始めた時に、「工業MODのMinecraft」という王道ではなくニッチなジャンルの動画で100万再生を取るという夢を掲げていたのですが、この10年でその夢を叶えることができたから、就職しようと思いました。
2つ目は、僕が凡人だと気づいたからです。
ー凡人ですか?
二グ:
ゆっくり実況者として100万人を目指していたのですが、ニッチジャンルの個人実況者で100万人に到達するためには、歴史と戦う必要があると僕は考えています。
僕が大好きだったMinecraftの動画を超えるものを作らなければならない。
そう考えると日和ってしまい、自分には勝てないなと思ってしまいました。
僕は凡人であり、凡人なりの戦い方があるのではないかと模索した結果、就職することに決めました。
ー夢を叶えたこと、凡人であるという自覚を持ったことが、就職のきっかけにどう繋がったのでしょうか?
二グ:
周りの実況者の方や、それこそ100万人のチャンネル登録者がいるYouTuberの方で兼業の方はほとんどいないと思います。
専業という選択を行うと、同じ「専業」という天才ばかりの土俵で戦わないといけません。
そうした中で、学生時代からマルチタスクというか、学業も実況活動もそつなく熟せていたタイプだったので、仕事をしながらでもゆっくり実況者は出来ると考え、「仕事も頑張る」「実況も頑張る」という環境を開拓をしたいと思いました。
人生は、縛りプレイだからこそ面白い。
ーこの記事では様々な人のゲームと生活を発信する記事にしたいと考えています。二グさんは、生活の軸を「ゆっくり実況」にするという考えはなかったのでしょうか。
二グ:
もちろんありました。
「専業の方が上にいけるんじゃないか?」と就職するまではずっと悩んでいました。
内定はもらったものの本当に働いて良いのかギリギリまで悩みましたが、ゆっくり実況を仕事には出来ないなと思いました。
あくまでも「趣味」だという考えを変えたくありませんでした。
生活の軸にしてしまうときっと数字を気にしてしまうと思うので、面白い動画を作れないなと感じました。
時間を確保できるという面で専業にはメリットがあると思うんですけど、多分僕は縛りプレイをしたいのだと思います(笑)
ー縛りプレイですか(笑)
二グ:
きっと僕は王道の生き方が嫌いなんですね。
専業という形を取って、時間を確保してゆっくり実況に向き合うよりも、限られた時間でゆっくり実況を作ることが好きなんです。
人を誘って実況グループを作るとか、編集者や企画マンを雇ってチームを作るとか、様々なYouTubeの戦い方はあったと思うんですけど、あえて兼業でゆっくり実況を作り続けるというマイナスな方を選んでしまいました(笑)
でも誰もやっていない選択なので、競争が嫌いな僕にとってはこの選択の方が楽しいですね。
ー学業や就活、仕事で自分のやりたいことが出来ず悩んでいる人は多いと思います。そんな人へ、社会人とゆっくり実況者の兼業を選んだ身として、何かアドバイスはありますか?
二グ:
悩んでいる人全員に当てはまるかは分かりませんが、「ハードルを歩いて越えられる」ぐらいの高さにすることが大切だと思います。
僕はミスしちゃうと引きずってしまうようなタイプなので、当たり前のことを当たり前に出来る程度のことしかやらないようにしています。
きっと悩みの種は高すぎるハードルにあって、これも叶えたい、あれもやりたいと追い求めることが悩みに繋がっているのだと思います。
ある種の縛りプレイだと思って、そのハードルを下げることが大切だと考えています。
人生に正解はないので、どれだけ自分が納得できる生き方が出来るかが大切なのに、その過程で悩んでしまうということは、その時点で何かしらの社会規範に囚われているのだと思います。
だからまずは、今の環境を縛りプレイだと思って楽しんでみること。
それでも悩んでしまうのであれば、「どっちも取る」ということをしてみれば良いと思います。
僕も就職で悩みましたが、ゆっくり実況専業から社会人になるのと、社会人からゆっくり実況専業になるのでは後者の方が楽だと思うので、後者を選びました。
仕事は期限がある中で努力して、ゆっくり実況は自由な環境で努力できる。
その二つを楽しめるのは兼業の良いところだなと思います。
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好きなことを仕事にする時代。
そんな時代に、好きなことを「趣味で居続けたい」という姿勢を貫く二グさんに感銘を受けました。
二グさんのことが好きでこの記事をご覧になった方も、たまたまこの記事に出会った方も、毎日何かに追われる日々が続いているでしょう。
でも、そんな日々を出来事を楽しんでみる。
その中で自分の好きを見つける。
長く自らのスタイルを貫き、活動を続ける二グさんならではの人生観がありました。
二グさんのチャンネルはこちら!