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いつの間にか消えるおもちゃ

我が家は決して散らかっている訳ではないのです。
散らかっていないどころか、作業部屋以外はほとんど物を置いていないくらいのこざっぱりした家なのです。

だと言うのにも関わらず息子のおもちゃが何故か失踪してしまうのです。
さすがに大きいクルマのおもちゃだったりお気に入りの物はなかなか消えないのですが、バスボムの中に入っていたような小さい新幹線だったり自販機のおもちゃのコインだったり。

おもちゃ箱をひっくり返してもソファの間やマットの下を探してもどこにも無いのです。
まさか、と思い洗面所の棚やクローゼットの中を探しまくり洗濯機の中のズボンのポケットまで探し尽くしても見つからないのです。

そんな訳ないハズなのです。
息子の行動範囲を全て探しても見つからず、かと言って外に持って行ったりもしていないハズなのです。
それでも見つからないのです。
神隠しってこんな感じなのか…と思うほど。

息子もおもちゃが消えている事に気づかない内は何とも思わず普段通りに暮らしているのですが、お父さんやお母さんが息子のお片付けを見ている最中に
「アレどこにあるの?」
などと言ってしまうとおしまいなのです。

息子自身も、アレ!?ないぞ?となってしまうようで
「あれぇ?ないないね」
「あれぇ?あれぇ?」
と見つかるまであれぇ?攻撃をお父さんやお母さんに仕掛けてくるのです。

そんなに執着していなかったハズなのに無いと分かった途端に、大事なのに…みたいな空気を出してくるので一緒になって一生懸命探すのです。
しかし見つからないのが現実で。

またその内出てくるから今日はおしまいにしようね、と息子を諭すのですが息子は納得できないようで。
アッチコッチ既にお父さんやお母さんが探した所を探し直すのです。
息子が自分でどこに持っていくか覚えていなければお父さんやお母さんには全く分からないのですから。

最終的に諦めてもらって何とかねんねしてもらうのです。
次の日には息子もすっかり忘れているのでその場を乗り切ればどうとでもなるのです。
そのおもちゃが無くても息子は大丈夫ですし、お父さんやお母さんもそこまで困りません。

困らないハズなのですが、気になって仕方がないのです。
見つからないとわかっていても、ふとした時にアレの後ろ側とか無いかな?
あ、あそこは?
などと日常の中に紛失物捜索時間が発生してしまうのです。

悲しいかな、そこには無いと分かっていてもその姿を探してしまうのです。
息子のおもちゃなのにお父さんの方が恋しくなってしまっている、という謎の不具合が発生するのです。

ないなぁ、ないなぁ。
と、散々探したのに気づいたら当然のようにおもちゃ箱に戻ってきていたり。
お母さんにどこにあったか確認しても、気づいたら…みたいな答えが返ってくるのです。

息子のおもちゃの神隠しはホントにどういうメカニズムで起こっているのか。

誰か教えてくれませんか?
っていうお話。

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