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息子は寂しいみたいです

毎週の事なのですが、お父さんは日曜日の夜に息子とお休みをする時に絶対話しかける内容があります。

「明日からお父さんお仕事でいないけどお母さんと仲良しで良い子にしてね」
と。
息子が産まれてからお休みの日が終わる時には必ずこの言葉を伝えて、お父さん的にも心の整理をするのです。
そうしないと明日からの息子との時間が少なくなる事実に耐えられないので…

今まで息子がこの言葉に反応することはほとんど無かったというか、何を言われているのかよく分かっていないような感じだったのです。

もちろん産まれてすぐの頃は聴こえてすらいなかったかもしれませんし。
最近色々と言葉を理解するようになってきていても、仕事、が分からないのでしょうか。
「良い子にしてね」
の部分にだけ反応してか
「ふんっ!」
と頷きながらの返事はしていましたが。

そんな息子にいつもの様に言葉をかけたのですが、今日は初めての反応だったのです。
ハッキリと
「イヤイヤ」
と息子が口にしました。
ここのところ少しずつではありますが、食べたくないものやお風呂に行きたくない時に
「イヤ」
と聞き取れるか取れないか、くらいの言葉を口にすることが増えてきていました。

それが、今日の寝室でおやすみなさいのチューをした後にお父さんがかけた言葉に
「イヤイヤ」
とハッキリ言ったのです。
たまたま言っただけかな?と一瞬思ったのですが、その直後にふぇ〜と息子の泣き声が。

消灯後なのでよく見えないのですが、1度お母さんの胸の中に抱かれていた息子が起き上がって泣いているのです。
これにはお父さんもお母さんもビックリ。
今まで毎週かけていた言葉に今回の様な反応をした事がなかったからです。

確かに今週はお父さんの仕事が忙しく、いつもに比べて帰る時間が遅くなり構ってあげられる時間も少なかったです。
それでも今までだってそんな週はありましたし、今までは泣いたりイヤイヤしたりはしませんでした。

たまたまそんな気分だったのか。
これまでも寂しかったりイヤだったけれど伝え方が分からなかったのか。
それは息子にしか分かりませんが。

えー、と少しお父さんお母さんが動揺している間も息子のふぇ〜泣きは徐々に大きくなってきますし、お母さんの元を離れてお父さんにギュっとしにきました。
何だこの可愛い生き物は。
と改めて思いつつも、このままではいけません。

とりあえず落ち着かせる為に、今日のお出かけで息子が楽しんでいたことをたくさん話しかけるのです。

「今日は大きい滑り台楽しかったね」
「福引のガラガラも初めてで楽しかった?」
「船もカッコよかったね」
「ブーブーもいっぱい乗れて嬉しいねぇ」

などなど。
話しかける度に「うん」と頷き落ち着いてきた息子の隙を見逃さず。

「明日からお仕事だけど良い子に待てる?」
と放り込むのです。
楽しい話や嬉しい話で少し前向きな息子は今度は泣いたりしませんでした。

「あい」
と暗闇の中で挙手した気配を感じ、再びお母さんの元へ送り出します。
そして、おやすみなさい、と。

意外な反応に動揺しましたが、明日からお仕事でいないのが寂しくてイヤなくらいにはお父さんの事好きなんだな、と嬉しくもなります。

ウチの息子めちゃくちゃ可愛いわ。
っていう惚気。

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