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「あかか…いたた?」

息子が言葉を使って自分の気持ちを伝えられるようになってきているのですが、結果としてこれまでより甘えんぼさんになっているのです。
それと共に優しい子になってきている気配も。

それと言うのもこの間息子が椅子から転落してしまい、口の中を怪我してしまったのです。
その時にまぁまぁの出血をしてしまい、自分の血を初めて見る経験をしたのです。
それまでも擦りむいたりとかはしていたのですが、血!というよりかは滲んでいる程度だったのでショックではなかったのでしょう。

痛いと血が出る。
と学習したのか、ちょっとどこかにぶつけてしまったりすると
「あかか…」
と呟きながら近寄ってくるのです。
「あかか」と言うのは息子流の血の事でして、以前出血した際にお父さんが

「痛いのはさっきあかかと一緒に出てきたからもう大丈夫だよ」
と宥めた影響で、体のどこかに痛みが走るとあかかが出てくると思っているのです。
ちなみにあかかとは血の赤のことですね。

息子は自分が痛い思いをしてあかかが出るとお父さんがめちゃくちゃ優しくなることを学んだのか、柔らかいソファに手を少しぶつけても
「あかか…いたた…」
と寄ってきますし。
自分で遊んでいるクルマのおもちゃが足に当たっただけで、お父さんの前に座り込み
「あかか…ないない?」
と見せてくるのです。

味を占めたといいますか。
これまで絶対にその程度で泣いたり痛がったりしなかった事や些細な接触でも慰めて欲しそうに近寄ってくるのです。
甘やかしてしまってるな、と思いつつも息子可愛さにお父さんも痛いの痛いのとんでけ。とかするのも悪いのでしょうが。

そんな息子ですが、自分の痛さにだけ敏感になった訳ではなく。
お父さんやお母さんがどこかに体をぶつけてしまい、反射的に痛くもないのですが「いたっ」と言ってしまうとすぐに駆け寄ってきて
「あかか…?」
とぶつけた場所を見ようとしてくるのです。

以前までは痛がったりしているとその反応が面白いのか爆笑していた息子が痛みを知り、人に優しくなっているのです。
お父さんやお母さんが自分でも気づいていないような小さな傷を発見しては
「あかか!いたた…?」
と聞いてきます。

痛くないよー、と答えると。
「いたた、ないない!」
痛いよー、みたいな反応をすると何故か頭をヨシヨシしてくれるのです。
傷があるのが腕とかでも頭をヨシヨシ。

ちょっとした痛さでも甘えんぼさんが爆発してしまう息子にはちょっと困ったりもするのですが、お父さんやお母さんを心配する優しい息子には喜びを隠しきれないのです。

このまま優しい息子で成長してほしいな、と。
そんな息子が可愛い事を発表するだけのノロケ記事なのですが。

それだけのお話。

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