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寒空の下どんぐりの皮剥き

今日は家族皆でお昼から大きなアウトドア施設にお出かけしてきまして。
大きな広場や庭園や、サッカーコートなどもあり施設の館内には季節毎の飾り付けなどもあって行くだけで子どもと過ごすのに適しまくった場所があるのです。

そちらに我々一家が遊びに行き。
とは言っても初めて行く場所では無く息子も3回4回程行っている、そこそこ近所の場所なのです。
それだけ充実した施設ですから息子も行く度にテンション爆上がりでクタクタになるのですが、問題というかいまいちスッキリしない事があるのです。

それは息子が充実した施設にあまり興味を示さずに自分の中で完結した遊びを楽しむ事なのです。
別の施設に遊びに行った時はアスレチックだったりモニュメントだったり、その場所に行った甲斐があったなー。と思うものを楽しんでくれるのです。

しかし、今日訪れた場所に関しては何故か自己流の楽しみを見つけて突き進むのです。
過去の訪問回でほぼ全てそうなのです。
ここじゃ無くても良かったじゃん!
と思わざるを得ないレベルで。

ですが最近は色々な事に興味を示して、様々な事を出来るようになった息子ですから。
今日こそは施設の設備で楽しんでくれるのでは無いか?
そんな淡い期待を胸に本日向かった訳なのですが。

結論から言ってしまうと今日もダメだったよ…って感じです。
クリスマスツリーのモニュメントにもイルミネーションにもそこまで興味を持たず。
めちゃ広の芝生広場で駆け回る訳でも無く。
サッカーコートで少年サッカーをやっていたのですが、それを見に行くでもなく。

ただひたすらにスロープを行ったり来たりの超往復を繰り返し。
何度も何度も階段を昇り降りして。
用水路を流れる水をずっと観察してみたり、と。
広大な敷地の施設の中のほんの一部分で完結しようとしているのです。

今日もいつものパターンか…と諦めかけていたのですが、突然息子が興味を示した物があったのです。
それは施設敷地内にある遊歩道に落ちているどんぐり。
どんぐりを沢山拾いたい!となった息子の希望を叶えるべく、お母さんとお父さんは全力でどんぐり拾いをするのです。

まぁまぁ、これまでに比べればこの施設に来た甲斐があるといいますか。
ギリ来て良かった!みたいな。

そして拾ったどんぐりがいくつかひび割れていたのを発見した息子は
「どんぐり、ふく、ぬーぐ?」
と言いながらお父さんにどんぐりを押しつけてくるのです。

息子の願いは何でも叶えたいお父さんですから。
ひたすらにどんぐりの皮を剥く事になったのです。
お母さんがどんぐりを集め、息子が運んで来て、お父さんがひたすらにどんぐりの皮を剥く。

そんな我が家の製造ラインが出来上がったのでした。
お父さん的には勿体無い気がしてしまう1日だったのですが、息子がいっぱい楽しんで自分のやりたい事をやれたのなら良いのかな、と。


どんぐりの渋川まみれの指先を見て思い、剥いた皮と中身は袋に詰めて家に持って帰ってきて、どうしたモノかと途方にくれたりもするのでした。

そんなお話。

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