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夜泣きも悪くない

実は夜泣きするのが、少し嬉しいっていうお話。

嬉しい3割困った7割といったところでしょうか。
大人しく寝てくれているのが1番良いのは分かっていますし、お母さん的には宜しく無い事でしょう。
分かってはいるのですが平日遊んでいられる時間が短いこと、一緒にいられる時間が短いことがかなり寂しいところがあるのです。

そんな時に寝室から目を覚ましてしまった息子の夜泣き声が聞こえてくると
きたきた!!
と少し喜んでいる自分がいるのです。

息子としては
目覚めた時に1人で寂しい、心細い、誰か来て!と泣くことになるので起きない方が良いのは分かっているのです。

お父さん1人だけが息子の夜泣きを少し期待しているのです。
困ったお父さんでごめんね、って感じです。

息子の夜泣きが聞こえてくると、お父さんはダッシュで寝室に向かい座り込んで泣いている息子に手を差し伸べるのです。
お父さんはここだよー。
おいでー。
と声をかけながら。

暗い部屋の中で一生懸命にお父さんを探す息子が可愛くて。
お父さんを捕まえた息子がギュっと抱きついてくる姿が愛くるしく。
抱きついた息子が落ち着いてスヤスヤ眠る姿は、いつまでも見ていられます。

時には横にいて、背中をトントンしてあげるだけでは落ち着かずに泣き続ける時もあるのです。
そんな時には座った状態で抱っこをしてあげて、前後に揺れる揺かごをしてあげると徐々に体の力が抜けていくのがわかります。
この瞬間も幸せで、安心してくれているなぁ。と思いますし産まれてきたばかりの頃の事を思い返す時間にもなります。

初めの頃は、お父さんでは全然落ち着いてくれなくて大泣きしてばかりだったのです。
少しずつお父さんにも慣れてくれて、腕の中で眠ってくれる事も増えてきました。
1つ進むと新しい問題が出てくるもので、腕の中の息子をどうやって布団に置くべきか。
背中スイッチに悩まされた事も懐かしいものです。

今では雑に布団に転がしても、横になっている息子を動かしまくってもスヤスヤ眠っているのです。
そんな事もあったな。と思い返せる事が、また嬉しいもので。

いつもいつも、この時間がどれくらい残っているのか寂しく感じてばかりで。
寝付かせる必要もそのうち無くなり、同じ部屋で寝ることも無くなるのかな、と。
暗い部屋で一生懸命にお父さんを探してくれるのも今の内だけなのかな?と色々考えてしまうのです。

大人しく寝てくれているとお父さんもお母さんも自分の時間を過ごす事が出来て大変助かります。
が、もう少しの間は泣いてくれても良いのよ。
って思って毎日寝室の物音に耳を傾けるのです。

そんな、可愛い可愛い息子の夜泣きを人知れず静かに望んでいるちょっと悪いお父さんのお話。

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