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快楽を覚えた息子の話

こう言ってしまうと語弊がありますね。
厳密には快感を覚えた息子、と言った所でしょうか。

数日前からお鼻がズビっていた息子。
去年買ってから数度しか使っていないお鼻吸引器を使ってあげていたのですが
これがなんとも好ましくなかったようで

駆動音を怖がる。
鼻の穴にノズルが入るのを嫌がる。
イヤイヤをして暴れるから鼻の壁などを吸ってしまい、更に泣く。

このような負のスパイラルが出来上がっていたのです。
以前使った時は去年の年末頃で1歳未満でまだまだ体も小さく、暴れてもそこまで大変では無かったのです。

しかし今はもう1歳7ヶ月。
拒否に使うエネルギーの大きいこと。
こちらの拘束のすり抜け方も熟知しています。
関節全部外せるのかな?ってくらいぐにゃんぐにゃんに脱出していきます。
力も強くなり、正面向かせようにも頑として首を動かしてくれないのです。

ですが僕も大人ですので。
力負けしている場合ではありません。
心を鬼にして吸引ノズルをぶっこむのです。
あの吸い取る感じが気持ち良くて僕は吸引器で息子の鼻を吸うのが好きなのですが、わかってもらえるでしょうか?

なんやかんやあってお鼻スッキリでご機嫌な息子は夜もしっかり寝れるのです。
朝になるとまた吸引ですが。

そんな息子がここの所
「コレは良いものだ!」
と理解したのか吸引器を用意しているとほんのりとテンションが上がっているのです。
最初は逃げていた息子ですが、本体にノズルをセットしていたりすると足元に寄ってきます。
コードをコンセントに挿す頃には僕のあぐらの上にちょこんと座ってスタンバイ済み。

「まだですか?」
と言わんばかりにこちらを見てくるのです。
その愛らしくも頼もしい姿にお父さんは感動します。
何て強くなったんだ、お前はすごいよ。
そうしてノズルを鼻に突っ込むのです。

1発目。
大人しく吸われて気持ち良さそう。
2発目。
ちょっと気持ち悪いのか身を捩る。
3発目。
少し泣く。

ちょっと前の余裕の表情は何だったのか。
まだ全然吸引器に負けてんじゃん。

それでもやっぱり気持ち良いのか
吸引後は大変ご機嫌です。
鼻水を吸い取られる瞬間とその後の通った鼻に快感を覚えているのでしょう。
鼻が詰まってくると僕やお母さんの元に来て、フスフスと鼻を鳴らすのです。
やり過ぎもどうなんだろ?と思いつつ適度に吸引してあげると

快感!
ちょっと待って?
うーわ、イヤだわ。泣こ。

このステップを繰り返すのです。
快感を覚えて吸引に協力的になってくれるのは助かりますし、楽になった息子を見ると良かったねー。とも思います。

もし叶うのなら
快感だけじゃなくて我慢も覚えてくんないかな。

っていうお話。

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