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ペットボトル最強伝説


大した話ではないのです。
お母さんやお父さんが子どもの為に
「こんなおもちゃ買ってあげよう」
「こんな本だと興味持つかも!」
なんて色々考えてモノを買っても、最終的には

ペットボトルや梱包材には勝てません。
っていうお話です。

息子が生まれてから貰い物のおもちゃであったり、買ってあげたおもちゃであったり。
読んであげようと用意した絵本や、興味を持ち出しているモノの図鑑を買ってあげても結局はペットボトルなのです。

色んな音の鳴るプーさんやアンパンマンのおもちゃのボタンを押すよりも。
ペットボトルで自分の頭や床をポコポコ叩く音に夢中になり。

大好きな乗りもののおもちゃを走らせてみても。
外箱を一生懸命触り続け。

カラフルな絵本やかわいいイラストの絵本を読み聞かせてみても。
コピー用紙をビリビリに破ることに関心を示す。

なんとも子どもの興味というのを引くことは大人には難しいものです。

僕はペットボトルの容器自体に用は無く。
どれだけ丁寧な梱包をされていても中身に関心があり。
何も印刷されていない紙になんて目もくれません。

ですが息子は違います。
彼にとって世界中が興味と不思議に溢れているのです。

中身の残っているペットボトルはフリフリしてその音を楽しみ、空のものは何かにぶつけることで響く音を楽しむ。
目の前に実物のおもちゃがあるのに、外箱に印刷されたトラックやバスを一生懸命指差してソレが何かを教えてもらう。
真っ白な紙に何かを書くわけでも、まして印刷するでも無く、ビリビリと破る手触りに興奮する。

僕と息子は見ている世界が全然違います。
僕にとって不要なモノでも息子にとっては無限の遊びの可能性を秘めたおもちゃになるのです。
きっと息子には世界中がキラキラしているのでしょう。

羨ましい話です。
息子は自分の興味が赴くままに、目の前のことにだけ心血を注げるのです。
だからどんなモノにも関心を抱ける。

僕は大人になって、興味を持つという事が減った気がします。
何かに関心を持っても、頭に浮かぶのはその後の予定や時間のこと。
常に時間ばかり気にして生きているような気がします。

「もうこんな時間だからやめておこう」
「時間作れたらやってみよう」
「なかなか時間がなくて…」

こんな言い訳に近い事ばかり考えてしまいます。

何でも興味を持ち楽しめるのは子どもの特権なのかもしれません。
大人の僕は、息子にそんな時間が少しでも長く続いて欲しいと願っています。
大きくなって興味を持つ力が薄れていってしまう前に、息子の関心のある世界を少しでも広げてあげる事が出来れば、と考えています。

だから、お金出して買ったおもちゃでも遊んで新しい世界の扉を開いてよ!

っていうお話。

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