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人も家も景色も変わっていく

去年の今頃の事ですが、家を購入したのです。
もともと一軒家に対する願望もお母さん共々ありましたし、息子が走り回ったりおもちゃで激しく遊ぶ事が増えてきたので良いタイミングかなと思ったのです。
近所迷惑とかも考えなければいけませんでしたし、当時住んでいた場所のご近所さんにも小さな子どもがいて色々良くしてはくれていたのですがここらで一発かましたろうかな、と。

そんな訳で購入した一軒家。
引越し当初は環境が変わった事に不安を感じていたのか、息子が泣いてばかりで心配でした。
引越しをした以外に要因は無いように思えたので、少し気が急いてしまい息子にストレスを与えてしまっているのではないか、と悩むこともありました。
もう少し大きくなってからの方が良かったのか?
まぁ、そんな不安も4日程で新居に慣れきった息子を見ると吹き飛んだのですが。

息子が1歳の時に現在の住居に入ったので、もちろんですが柵が何箇所にも設置されています。
入居してからずっと柵を乗り越えたり、柵の扉を開いての移動で暮らしているのです。
昨日いつものように柵を乗り越えた時にふと、
いつかコレも取り去る時が来るのか、と。
この柵を外した時にどんな気持ちになるのだろうか、なんて考えてみたのです。

寂しいような、便利になってせいせいするのか。
今の家に入ってからずっと見えている景色も息子の成長と同時に変わっていくんだろうな。
今はスペースが有り余っている家の中も息子の物が増えていって、お父さんやお母さんも捨てられない物が色々と出てきて家を圧迫していくんだろうか?
などなど。

息子が成長していくに連れて色々な物が変化していくのか。
炊飯器もそう、洗濯機もそう。
早いもので言えば前述した移動制限の柵。
息子が遊ぶおもちゃも今の物から変化していくでしょうし、テレビを載せているだけのテレビ台もゲーム機やソフトが増えていきブルーレイのディスクなんかも息子の好みに染まっていくのでしょう。

なんとなーく切ない気持ちになったのです。
今見えている部屋の景色やそこにいる息子のサイズ感もその内遥か昔の事のように感じる日がくるのでしょうか。
息子が座っている子ども用のイスも不要になって、お父さんやお母さんと一緒に食卓に着く日がくるのか。

毎日見ていてそれでも飽きずに、そこにいるだけで可愛い可愛いとなってしまう今の景色が終わってしまうのはとても寂しく思います。
成長していくに連れて別の景色を見る事ができるようになり、それもとても楽しみではあるのです。

この家も息子と同じように変わっていくんだろうな、と。
いつものように柵を乗り越えながら感傷的になってみたりしたのです。

それだけのお話。

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