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お父さん歴が長くても偉くはない

昨日、友人夫婦の新居に招かれ子どもが生まれる前のオシャレハウスに色々と思う所があった訳ですが。
来月下旬に出産予定の友人夫婦ですから、色々な物を準備している所なのです。
それこそチャイルドシートはどうするか、里帰りの間旦那さんはどれくらいの頻度で顔を出せるのか。
などなど。

他にも買っておいたら後々便利な物の話だったり、お互い大人になった上に親になろうと言うのですから時が過ぎるのは早いものです。
夜通しで対戦ゲームをし続けていたり、ホラー映画のハシゴ旅をしていた頃には戻れないのか、と思うと一抹の寂しさがあったり。
それがお父さんになるということか…と得心してみたりと、さまざまな感情が渦巻く1日だった訳ですが。

そんな折、子どもの事について話をする中で。
出発前にお母さんと打ち合わせていた事がありまして。
大変だった事や苦しかった事は息子が産まれてから数えきれない程ありますが、その事をネガティブに伝えるのは絶対にやめようと言うことです。

実際問題、息子が産まれてからの数ヶ月はお父さんもお母さんも碌に眠れないまま仕事や子育てが押し寄せてきていました。
コレはどうしようも無い事実でほぼ全ての家庭がそうなっているハズなのです。
それを、案外平気、何とかなるなる。
みたいに伝えるのは嘘になりますし、下手をしたら
「どうしてウチの子は…」という風に重圧を与えてしまいかねません。

どうしたって、我々も人間ですから。
大変だった事や辛かった事に対してその話をしたくなりますし、頑張った肯定感みたいなモノが欲しくてついつい大袈裟に悪く伝えてしまいそうになります。

ですが、コレから散々大変な思いをするのは本人達もわかっていますし覚悟もしているはずなのです。
そんな人に想像を越えてくるぞ、とつ伝える事に果たして何の意味があるのか。

ほんの少し友人夫婦より子育ての先輩なだけで、子ども毎に対応は違いますし苦しみを感じる場面は違うのです。
お父さんとお母さんは2年早く息子が産まれただけで偉くもなんともない家族なのだと。
そう認識した上で、友人夫婦に話せるのは。

こういう場面でこういう道具があれば楽になる、というお得情報であったり。
こういう状況になったらウチはコレとコレを試してみたら多少は効果があった、という具体的な対策であったり。

なにより、大変なものは仕方ないがそれすら良かった思い出に必ず変わるという事を伝えるのです。

子どもが寝ないのは仕方ないし、抱っこしてもダメな時はあるから家中歩き回って深夜から朝方まで冷蔵庫前に座り続けた事も大切な思い出になるよ、と。

アドバイスできる事なんて無いですし、結局は慰めにしかならないものかもしれませんが。
それでもお父さん歴が少し長かろうが決して偉ぶらずに、友人夫婦にほんのちょっぴり寄り添えたらとおもうのです。

が、やっぱり正解がない事なので難しいと思うのです。
伝える事と言葉選びって大変。
と思った。

っていうお話。

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