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不屈の息子

今日はお母さんが美容室へ行きたいという事で。
車で30分ほどの場所へ送り届けてきたのですが、終わるまでの時間を息子と過ごす事になります。
待ち時間が大体2時間ちょっとということで結構気合を入れて息子の相手をする必要があるぞ、と。

なにせ息子は遊ぶ事に関しての達人ですし、大人とは比べ物にならない体力の持ち主。
厳密には「疲れ」という概念を忘れる事ができる才能の持ち主とでもいいましょうか。

そんな子を初見の大きめな公園へ連れて行くとテンション爆上がりの駆け回りタイムになる訳ですから。
自分で楽しく過ごす事も出来る息子ですが、公園は息子だけのものではありませんし2歳の彼には触れて欲しくないものや危ない遊具もあります。
結果としてはお父さんも常に追随してハラハラしながら見守らなければならないのです。

もう少し大きくなったらベンチで見守って、お父さんはゆっくり過ごす。
が出来るのかな、と思いながら辺りを見回すと息子より大きな子たちが息子より更に激しく自由に動き回り、翻弄される親御さんたち。
親はベンチで見守り、子どもはキャッキャ遊ぶ。
そんな光景は幻想なのだと思い知りいずれ来るであろう、少し大きくなった将来の息子に恐怖するのです。

息子と公園は大変ですが、イヤではありません。
一生懸命楽しそうに遊ぶ息子は可愛いですし、知らない内に
「こんな事出来るようになってるのか」と知れる部分が多くあるからです。

今日もお母さんから送られてきた動画でしか見た事が無かった、滑り台で遊ぶ息子を生で見る事ができましたし。
以前までは滑り台に近づけようとすると、足を踏ん張り抵抗していた息子。
今週の月曜日に児童館で、マットで作った高低差の低い滑り台をずっと遊んでいたと報告を受け。
つい昨日、近所の小さな滑り台を1人で滑った!と動画を送ってもらい。

そして今日。
一般的な高さの滑り台を公園で発見して、自分から駆け寄って階段を登ろうとする息子の姿に少し感動してみたり。
あんなに怖がっていたのに、なんて逞しく育ってくれているのか、と。
さすがに高さもあるし危ないので滑る時はお父さんが抱っこして一緒に滑りましたが。

息子だけに限らず、子どものその精神が素晴らしいと思ったりするのです。
怖いからやらないかも、イヤだから近づけないのかも、この子にはコレは向いてないかなぁ。
なんてお父さんやお母さんが思っていてもいつの間にか克服していたり、日によってチャレンジしてみる姿が良いですよね。

心配していたのはお父さんとお母さんばかりで、息子はいつの間にかあんなにも怖がっていた滑り台を楽しいものだと思えるようになっていて。
そんな姿を特別な事でも何でも無いように見せてくれるのです。
この感動を味わえる特権はその子のお父さんお母さんだけだよな、と。

繰り返し滑り台で遊ぶ息子に付き合いヘトヘトになりながら思うのでした。

っていうお話。

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