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自分を褒める素晴らしさ

って大人になってからすごく難しいことだな、と思っています。
何とか踏ん張らないといけない時や、イヤな事があった時に半ば空元気で無理矢理に
「自分は良くやっている」
と。
自分に言い聞かせている時くらいしかありません。

お父さんはお母さんを良く褒めています。
めちゃくちゃ可愛い息子を無事に産んでくれた事や、毎日息子の面倒を見ながら家の事をしっかりやってくれている事を。

お母さんもお父さんを褒めてくれます。
毎日仕事を頑張っていること、仕事から帰ってからの家事を請け負って息子の相手をしていること。

それ以外にもたくさん褒め合う事が多いのです。
が、お互いに自分の事を褒めることはありません。
自分は良くやっている!と無理矢理鼓舞している時くらいでしょうか。

お父さんとお母さんは息子をたくさん褒めています。
お片付けをしたら全力で褒めます。
ご飯を自分で上手に食べられたら褒めます。
イヤイヤをせずに大人しくお風呂に入る事ができたら、それだけでいっぱい褒めます。

そんな息子は、お父さんとお母さんに褒められずとも自分で自分を褒めるのが上手なのです。

テレビのリモコンを持って電源を入れる事が出来たら、パチパチと拍手をした後に自分の頭をナデナデします。
洗濯物を干す時に、ハンガーをお父さんかお母さんに手渡すと拍手とセルフナデナデ。
ブロックを上手に積めると、1段ごとに大喜びでいっぱいセルフ拍手をします。

そんな風に息子はお父さんとお母さんに褒められずとも、自分を褒められる素晴らしい人間なのです。

お父さんからすると、もっと難しい事が出来たら褒めてあげよう。
なんて思っていなくても、自然と
「コレくらいできるんだ」
と見てしまっているだけになっている時。
息子は自分を褒めています。

そんな姿を見てハッと気づくのです。
意識していなくても勝手にハードルを上げてしまっていることに。
テレビをつけられる様になっているのはとてつもない成長です。

お父さんやお母さんの行動を見て、学び、色々なボタンを押して試行錯誤した結果に電源をつけられる。
最初のうちは、それだけで褒めていたのです。
自然と、もっと色々出来るハズ、と期待して。
褒めてあげる機会を少しずつ奪っていたのです。

今では、すっかり出来るようになっている事でも褒めてあげればいいのだと。
もっと難しい事が出来る様になったなら、もっともっと褒めてあげればいいのです。

お父さんやお母さんだって一緒です。
早起きしたら自分を褒めたらいいのです。
仕事に行くだけで頑張っていると自分を褒めるべきなのです。
洗い物をしている自分は、面倒事をしっかり片付ける素敵な人間だと。

年を重ねる毎に、自分の出来る事が増えて自分を褒めるハードルを上げてしまっている気がします。
息子を見ていると、自分を褒めてあげるのはそう難しい事ではないな、と。

そんな事を思った休日のお話。

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