自分専用が大好き


自分専用の何かを与えると嬉しいのか、ニコニコして絶対に離しません。
ねんねの時間だったりご飯の時間になると、どうしても手放さなければいけない場面が来るのです。
そんな時に絶対大泣きしてしまう我が家の坊ちゃん。

先日は自分専用の歯ブラシをゲットしたのですが、普段大嫌いな歯磨きにも関わらず大喜びで口の中に入れてゴシゴシするのです。
自由を奪われてやられるのがイヤなだけで、自分の意思でやる分には良いのか。
と少し考えさせられます。
息子の自由意思に任せて好きなようにやらせてあげたいのですが、そうなってしまうと息子のテクニックでは虫歯が発生してしまうのです。

他にも自分専用の洗面器もお気に入りなのです。
お風呂に入っている時はその洗面器にお湯を汲んでは浴槽から流していきます。
正直、光熱費的な意味合いでは勘弁していただきたいのですがその行動が楽しみでお風呂にご機嫌で入ってくれるのならヨシか?
そんな洗面器もお風呂上がりには没収。

やはり大泣きしてしまいます。
そんなに泣いてしまうなら、最初から洗面器を渡さない選択を取りたくなるのですが息子の楽しみを奪うのも申し訳ない。
息子には自由を謳歌してもらいたいものですが、限度と言うものもあります。
今日もお父さんは頭を悩ますのです。


そんな息子は自分専用が大好きで、その気持ちが行きすぎてお父さんの物を奪いにくるのです。

お父さんのスマートフォン。
スマートフォンのケースに入れているカード。
更には薬のポーチ。
果ては仕事用のベルトまで。
何でも欲しがる息子は相手が困る事を考えずに、自分専用にしようとするのです。

お父さんの物は構わないのですが。
果たして、今後お友達が出来た時に同じようにしてしまわないか心配です。
自由とわがままの線引きは難しいな。と。
お父さんは息子の望みを全て叶えてあげたいですし、甘やかしてあげたいのです。

リビングに洗面器を持ってきてもいいよ。
寝る時も歯ブラシ咥えてていいよ。
お父さんのスマートフォンで好きなだけモシモシ遊びをしてもいいよ。
頭痛薬で好きなだけ遊んでいいよ。

とか言ってあげたいのです。
でも良くない。
そんな事じゃ息子が嫌われる子になってしまう。
お父さんも自分の息子じゃなければ、そんな人は好きではないのですから。

子どもと暮らしていると、自分の思うままに可愛がる事ができません。
心を鬼にして歯ブラシを取り上げないといけないこともあるのです。

とても心苦しいところはあるのですが、未来の息子の為に今日も涙を飲むのです。
いつも息子の何某かについて色々考えすぎてしまいます。

息子専用の物がこれから増えていくに連れて、お父さんから少しずつ離れていくのでしょう。
寂しいですがきっとそれは良い事なのです。

だけどもう少しだけはちょっとした自分専用の物で喜ぶ息子を見ていよう。
今日もお父さんのベルトを奪っていく息子の背中を見ながら思うのです。

それは息子の専用じゃないよ。

っていうお話。

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